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『Reborn』( Syrup 16g ) の 音域

こんにちは。今回はSyrup 16gの『Reborn』(2002)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『Reborn』(Syrup 16g)
『Reborn』(Syrup 16g)の音域





【地声最低音】mid1B(B2) ※終盤で登場

★(昨日より今日が) 素晴らm1Em1B[し[い]日な[ん]【ラストAメロ】
★当たりまm1D#m1C#m1B[え[の[こ]と]さ]


【地声最高音】mid2F#(F#4) ※全体で8回

★昨日よりm1E[きょ]うが 素晴らしm2Em2F#[い[日な]んて]【Aメロ】
m2C[手に入るなん]m2Em2F#D#[思[っ]て]な]【Bメロ】]


【補足】mid2D#mid2G#を含むフレーズ一覧

★わm2D#[かっ]てるそm2C[ん][こ]とぉ 当りまm1E{え]の事さ【Aメロ】
★(不細工な毎日を) 僕らはm1E[生]きていくのm2D#[さ]
m2C#[一度にそんな] m2D#[幸せなんか]【Bメロ】
☆we’ll m2E[make it] m2F#[be]tter] we’ll [take it F#[be]tter]【アウトロ】
m2E[oh] yeah [oh] yeah [oh] F#-m2G#[ye[a]a]h]

※☆は歌詞表記がないので最高音などに含めず

 まず、『Reborn』(リボーン)についてです。この楽曲は、2002年にロックバンド・Syrup 16g(シロップじゅうろくグラム)によりリリースされたアルバム『Delayed』に収録されております。同アルバムには、『Reborn』の他に、『落堕』、『センチメンタル』といった楽曲が収められております。

 さて、『Reborn』は非シングル曲ながら人気が高く、ラジオ局のヘビーローテーション曲にも選出されたことがあるそうです。また、2010年にはBank Bandにカバーされ話題になりました。Syrup 16gの代表的な楽曲の1つです。ちなみに、先述のアルバム『Delayed』には、シークレットトラックとして、『Reborn』のアコースティックバージョンも収められております。


 『Reborn』はスローなバンド曲です。クリーンなギターが主体となったAメロと、シューゲイジングな趣のあるノイズギターのBメロとの対比が印象的です。全体的にシンプルなメロですので、歌自体はすぐに覚えられるのではないかと思います。私個人としては歌詞なども非常に好きです。作詞作曲はボーカル&ギターの五十嵐隆さんによりなされました。


 『Reborn』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域の範囲内で歌メロが作られております。そのため、歌い慣れた人であれば原曲キーでも歌唱可能であると私は判断しております。
 同曲は、中高音としてはmid2D#~mid2F#辺りが要所要所で見られます(歌い出しの時点で登場します)。そのため、この辺りが安定して歌えることがキーになります。一方、低音については、終盤でmid1B辺りが見られますが、通常のABメロではmid1Eまでであり、そこまで辛くないと思います。「最高音はそこまで高くないですが、やや中高音寄りの曲」だと私は分析しました。五十嵐さんのボーカルは全体的にダウナーな印象ですので、そうした表現も意識してみると良いと思います。

 ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから5~6つ程度上げてみてください(mid1E~hiB、もしくはmid1F~hiCに設定される)。



 最後に『Reborn』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B2)~【地声最高音】mid2F#(F#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1Bは終盤のAメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内ですが、人によってはそれなりに低音感があります。「高音域が得意な男性」などは少しキーを上げるのもよいかもしれません。

 次に、地声最高音mid2F#はAメロBメロで登場します。登場回数は8回程度です。この辺りは男性の音域の範囲内ですが、mid2F#辺りは歌い慣れていない人だとスムーズな発声が損なわれやすいです。ただ、比較的克服しやすい音階でもありますので、少しずつ練習を重ねてください。
 ちなみに、アウトロの英語フレーズを含めると、最高音はmid2G#になり、またmid2F#の登場回数も増えます。アウトロまで考慮に入れると、中高音域がそれなりに得意な男性の方がより歌いやすいと思います。


 『Reborn』は低音域・高音域双方に若干の余地があり、キー調整は可能です。一方、今回の楽曲はそれなりに音域が広いため、大きなキー調整には向きません。もしキー調整をしても歌いにくいと感じた場合は、別の易しめの曲と並行して練習してください。
 同曲はAメロBメロから成るシンプルな楽曲です。ただ、Bメロでは半音の移動があるなど一部音程が取りにくそうな場面もあります。今回は比較的克服しやすいと思いますが、音程を取るのが苦手な方はなどはしっかり聴き込んでおきたいです。また、余裕のある方は、五十嵐さんの気だるげな歌唱表現も参考にしたいです。

 『Reborn』を原曲キーで歌唱する場合、mid2C~mid2F#(アウトロも含めるとmid2G#)といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。mid2F#がピークとなる場面はAメロ~Bメロまで広いです。低音域についてはmid1Bが登場しますが、終盤以外はmid1E辺りがよく見られます。
 こうしたことを踏まえると、「標準的な音域~ある程度高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。「高音域が得意(or非常に得意)な男性」などはキーをいくらか上げるのもよいと思います。


【まとめ】

①AメロBメロから成り、中高音もそれなりに登場する
②低音が連続するのは終盤のみ(音域はそれなりに広め)
③原キーだと「標準的~ある程度高音域が得意な男性」などに合いそう
④メロはシンプルだが、一部音程が取りにくそう(慣れると克服しやすい)。

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コメント

  1. . より:

    取り上げてくださりありがとうございます!
    以前Twitter(X)で低音域がよく出て男性曲も歌える女性がどのくらいいるか、みたいなことをおっしゃっていたと思うんですが、自分もかなり低音域が得意な女で、このくらいの音域なら歌えます。

    スローテンポで低音域の曲はいかに上手く歌えるかというのが課題です…。高くてハイテンポだったらなんか上手く聴こえるんですけどね笑

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      記事にするのが遅れてかたじけないです。

      女性で『Reborn』を歌えるのは凄いですね。
      女性は高音に注目が集まりがちですが
      低音が上手く歌えるのも凄い能力だと思います
      男性曲とかの選択肢が増えますよね

      確かにアップテンポだと少し音程がズレてもなんとかなるけど
      スロー曲は1音1音のミスが目立ちやすく、力量が求められますよね
      ビギナーにおススメするときもミドル~アップテンポの曲を選ぶことが多いです