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『多重露光 feat.川上洋平』(東京スカパラダイスオーケストラ)の音域

こんにちは。今回は東京スカパラダイスオーケストラの『多重露光 feat.川上洋平』(2021)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲となります。

 なお、同曲は、2021年2月現在、カラオケではフル配信されておらず、映画サイズでの一部のみの配信となるようです。その辺りはご了承ください。今回はフル配信で音域調査をしております。

 

『多重露光 feat.川上洋平』(東京スカパラダイスオーケストラ)、Tajuurokou feat.Yohei Kawakami(Tokyo Ska Paradise Orchestra)
『多重露光 feat.川上洋平』(東京スカパラダイスオーケストラ)









【地声最低音】mid1D(D3) 

m1D[も]し壁が見えたら それは運命のまm2F[く]【Aメロ】

※曲全体で1回のみで、重要度は低い。mid1F辺りを低音の基準にしても良いです。


【地声最高音】hiD(D5)  ※曲全体で1回

★目hiA#[標]hiA[が]遠いhiC[ほ]A#[ど] 真っhiD[直]hiC[ぐ 進]hiA[め]るだろう【2番サビ】


【補足】mid2G(一部略)hiCを含むフレーズ一覧

m2G[い]m2F[た]くもない筈さ ぶつ[か]れば倒せる【Aメロ】

★簡単にm2G[手]m2F[を]繋げるよF[う]【Bメロ】
★時代じゃm2G[な]hiA[い]と 分かhiA[っ]hiA#[て]hiC[る][け][ど]

m2G[こ]hiA[の]hiA#[世][界][や][直][す]A#[な]A[ら]【サビ】
★知hiA[恵]hiA#[と]hiC[ゆ][う][き][が][か][なっ]ていA[く]
★そとhiA#[が]hiA[わを見]m2G[て][た]

m2G[自分]hiA#[の]hiA[こ]とだけ考える【2番Aメロ】

※ラストサビ終了直後、およびアウトロのフェイクは最高音がhiG



 まず、東京スカパラダイスオーケストラについて少し説明します。東京スカパラダイスオーケストラは1985年に結成、1989年にメジャーデビューしたスカバンドです。バンドメンバーはトロンボーン、トランペット、サックスなど管弦楽を担当するメンバーも含まれており、現在は9人組バンドとして活躍されております。ジャンルとしては、スカ、レゲエ、ジャズなどにあたります。

 東京スカパラダイスオーケストラは、元々はインストロメンタル中心で、ボーカルのある曲は少なめなのですが、2001年頃から、ORIGINAL LOVEの田島貴男さん、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTで活躍されたチバユウスケさん、奥田民生さんといったゲストボーカルにを迎えた歌モノ企画が話題を呼び、知名度が大きく上昇します。これまでに甲本ヒロトさんや、櫻井和寿さん、CHARAさんなど広くコラボレーションしております。また、10-FEET、MONGOL800、ASIAN KUNG-FU GENERATIONとのバンドコラボなども話題をよびました。
 現在は、ワールドツアーなども行っており、世界的に人気の高いスカバンドであります。よく知られた曲としては、奥田民生さんとのコラボ曲『美しく燃える森』、田島貴男さんとの『めくれたオレンジ』などが挙げられます。



 さて、『多重露光 feat.川上洋平』についてです。この楽曲は、2021年にリリース予定の東京スカパラダイスオーケストラのアルバム『SKA=ALMIGHTY』に収録される予定であります。アルバムの発売に先立ち、2020年より配信も開始されております。
 同曲は、劇場短編 『仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本』のために書き下ろされました。スカパラはテレビ版の『仮面ライダーセイバー』でも『ALMIGHTY〜仮面の約束 feat. 川上洋平』などを担当しており、話題を呼んでおります。


 『多重露光』はアップテンポのスカ、ジャズナンバーです。タイトルにもあるように、ゲストボーカルに[ALEXANDROS]の川上洋平さんが迎えられております。歌メロについては、AメロBメロサビといった形で作られておりますが、1番と2番のみで構成されているため、演奏時間が3分程度と全体的にコンパクトに収まっております。

 『多重露光』の音域的な特徴についてです。ボーカルに川上洋平さんが迎えられているということもあり、男声曲としては結構高い音域になります。一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいです。また、一部を除けば、女性の方が歌いやすいかもしれません。



 さて、『多重露光 feat.川上洋平』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3)~【地声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1Dについては、一度だけの登場になります。ここはmid1G等でも違和感は少なく、あまり重要ではありません。目安として、mid1Fを低音の基準に置くと良いと思います。

 一方、地声最高音hiDについては、ラストのサビで1回だけ登場します。回数としては少なめですが、ラストサビの目立つ場面です。また、他にはhiCも登場し、hiA#辺りが乱舞します。
 この辺りは一般的な男性の音域よりも高いですので、キーを下げて歌唱した方が歌いやすいです。目安として、原曲キーから4つ程度下げてみてください(少し高いかもしれません)。

 
 『多重露光』は図に示すよりも低音に余裕があるため、キーの調整は行いやすいです。大きなキー調整に抵抗が無ければ、歌い慣れた人に合いやすい所が見つかるのではないかと思います。普段歌い慣れていない人向けの調整は難しいと思います。

 同曲は、hiA以上の音階が多く登場する作品であり、特に原キーの場合は難易度は高めになります。ただ、ハイトーンに定評がある川上さんのボーカルが非常に活きているため、高音域が得意な男性であれば、歌ってみたい衝動に駆られうるのではないかと思います。

 『多重露光』は音域的には女性の方が歌いやすいかもしれません。男性のみならず、女性の方でも興味がありましたら、チャレンジしてみてください。

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