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『閃光』([ALEXANDROS])の音域

こんにちは。今回は[ALEXANDROS]の『閃光』(2021)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『閃光』([ALEXANDROS])、Senkou([ALEXANDROS])
『閃光』([ALEXANDROS])の音域







【地声最低音】mid1D#(D#3) 

m1D#[あ]どけないゆ[め か]かげ[た]【Aメロ】


【地声最高音】hiD#(D#5)  ※曲全体で3回

hiC[荒]hiC#[れ]hiD#[た]陸地が C[こ]C#[ぼ][れ]hiA#[落][てい]【サビ】


【補足】mid2G#(一部略)hiCを含むフレーズ一覧

m2G#[Teach] me how to fly m1D#[こ]れ以上泣かないで【Bメロ】

m2G#[鳴らない言葉を]もういちG#[どえ]hiA#[が][い]hiC[て]【サビ】
★ひm2G#[と][じ]hiA#[のひ]hiC[か][へ]

★A long time ago m2G#裏[there] was a king of worlds【Cメロ】

※ラスサビ直前のOH OHの最高音はhiC

 まず、『閃光』(せんこう)についてです。この楽曲は、2021年に4人組ロックバンドの[ALEXANDROS]によりリリースされたシングル作品です。先行配信されたのちに、CDシングルとしてリリースされました。同曲は、これまでドラムを担当していた庄村聡泰さんが勇退し、ドロスのサポートドラマーとして活躍していたリアド偉武(いぶ)さんを迎えての新体制となって、初のシングルとなります。それ以前は、BIGMAMAのドラマーとして活躍されておりました。
 『閃光』はアニメ映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の主題歌として書き下ろされました。映画は新型コロナの影響で延期され、5月下旬公開を予定しております。ガンダム作品の映画ということで、主題歌である同曲にも注目が集まっております。

 さて、『閃光』についてですが、アップテンポのロックナンバーです。イントロのギターフレーズなどが印象的です。歌メロはAメロBメロサビといった形で作られており、とりわけサビが大きく盛り上がります。作詞作曲は、川上洋平さん、編曲は[ALEXANDROS]と佐瀬貴志さんによりなされております。ここ数年、ドロスは『風になって』(過去記事)『月色ホライズン』(過去記事)など、佐瀬さんと共同でアレンジする楽曲が増えております。
 余談ですが、同曲のMVのロケ地は、日本製鉄東日本製鉄所鹿島地区で制作されているようです。私自身、子どもの頃に地元の製鉄所を見学したことがあり、また工業地帯の風景なども魅力的に感じております。MVを見ていると、懐かしさとともに、工場萌えのような感情が湧き上がってきます。

 『閃光』の音域的な特徴についてです。この楽曲は、ドロスらしく、サビでhiC~hiD#辺りの高音域が多く登場します。一方で、AメロBメロ辺りはそこまで高くなく、中低音小AメロBメロ、高音のサビと場面ごとにメリハリがあります。サビでの爆発力が求められます。


 最後に、『閃光』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D#(D#3)~【地声最高音】hiD#(D#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音hiD#はサビで登場します。各サビで1回ずつ、曲全体で3回程度です。登場回数は多くないですが、hiC#とのコンボになっており、またhiCなども多く登場します。この辺りは一般的な男性の音域よりも高めです。よって、キーを下げた方が歌いやすいです。
 一方で、同曲はサビ以外は滅茶苦茶には高くはありません。地声でhiA~hiB辺りまで地声で出せる人は頑張って、原曲キーもしくはそれに近いキーでチャレンジしてみるのもいいと思います。もちろん、上手く発声できるとは限りません。ただ、上手く行けば、hiC,hiD位まで地声で出せる感覚が掴める可能性もあります。私なりの印象と経験則ですが、この楽曲はそうしたトリガーになりうる特徴を持っていると考えております。ドロスの楽曲はそうした特徴を持ったものが多い印象です。

 『閃光』は低音部分に少し余裕があり、キー調整は可能です。ただ、最低音などの登場回数が意外に多いので、大きなキー下げなどは行いにくいです。最高音も高いため、歌い慣れた人であってもキー調整しにくいかもしれません。キー調整を含めても、ある程度高音域が得意な人向けの作品になります。
 同曲は、歌メロのリズムなどはそこまで難しくなく、その点では比較的手を付けやすいです。反面、英語詞が多いので、その点ではハードルになるかもしれません。

 『閃光』は高めの音階が登場し、高音域が得意な人向けの作品といえます。ただ、人気作品の主題歌にもなっており、アップテンポでカラオケなどでも歌いやすい作品です。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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