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『YOKAZE』(変態紳士クラブ)の音域

 こんにちは。今回は変態紳士クラブの『YOKAZE』(2020)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲になります。当ブログが、変態紳士クラブの楽曲を取り上げるのは今回が初となります。


『YOKAZE』(変態紳士クラブ)、Yokaze(Hentai Shinshi Club)
『YOKAZE』(変態紳士クラブ)の音域






【地声最低音】lowF(F2) ※登場回数多い

★もがく24(トゥウェlowG[ニ]lowF[フォ]) 走る高F[速]【ラップパート】


【地声最高音】mid2G(G4)  

★ただm2G[あら]m2F[がっ]たって[い]G[い][だろ]【サビ】  
★これはm2G[お]m2F[れ]の人生さ

★昔と比べりゃ確かm2F[に]ぃ 淀んでm2G[見][えて]る街G[並み][ぃ]F【Bメロ】
★そうないよm2F[なうま]m2G[い][く]ばっかりの人生なんて【Cメロ】


【裏声最高音】mid2G(G4) ※曲全体で1フレーズ

★残りm2F[のLi]feはみm2G裏[じ]F[か]いって言いG裏[聞]F[か]してG[る][ぅ]【Cメロ】


【補足】mid2Fを含むフレーズ一覧

★車はm2D[走って]く 理由はあのm2F[Night][ma]re【サビ】
★越えm2D[た無数の間違]m2F[い][の先にあ]るものを歌いたい【Bメロ】

★常m2D[識に正]直に生きるのは病気にm2F[な][り]そうなんだよ【ラストサビ前】

※ここではごく一部しか記載しておりませんが、mid2Dは頻出です

 まず、変態紳士クラブ(へんたいしんしクラブ)について少し説明します。変態紳士クラブは2017年に結成、2020年にメジャーデビューした3人組のユニットです。ジャンルとしては、ヒップホップ、レゲエ、シンセポップなどに属します。一度聴いたら忘れないようなグループ名は、ノリで付けられたそうです。
 変態紳士クラブの人気の高い曲ですが、今回取り上げる『YOKAZE』、『好きにやる』、『WAVY』などがよく知られております。また、近年は、アニメ映画の主題歌『Eureka(feat. kojikoji)』や、『ヒプノシスマイク』への楽曲提供なども行いました。これからの活躍が期待されるヒップホップユニットです。


 さて、『YOKAZE』(よかぜ)についてです。この楽曲は、2020年に3人組ユニット・変態紳士クラブによりリリースされたアルバム『ZURUMUKE』に収録されております。『YOKAZE』はアルバムの発売に先立ち、MVが公開されました。MVは2021年6月現在、1200万回以上の再生回数を記録しております。また、ストリーミングなどでも5000万回ものの再生回数を記録しております。変態紳士クラブの知名度上昇に大きく貢献した人気曲です。

 さて、『YOKAZE』はゆったりとしたテンポのポップ・ヒップホップナンバーです。ラップパートとサビAメロ~Dメロで歌メロが作られております。全体として切なさが強調された作品です。作詞は、WILYWNKA(ウィリーウォンカ)さん、VIGORMAN(ビガーマン)さん、作曲はGeG(ジージ)さんによりなされております。

 『YOKAZE』の音域的な特徴についてです。上述しておりますが、同曲はラップパートと歌メロのパートで作られております。ラップパートはlowF~mid1Dと男声の声域としては低めのレンジで歌われており、反面、歌メロのパートはmid1F~mid2G辺りで作られております。
 歌メロのパートは大よそ一般的な男性の音域の範囲内といえますが、音域が狭い分、中高音域が多いです。


 最後に『YOKAZE』の音域についてですが、【地声最低音】lowF(F2)~【地声最高音】mid2G(G4)、【裏声最高音】mid2G(G4)で歌メロディーが構成されております。歌メロは一般的な男性の音域の範囲内、ラップパートは低めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音lowFはラップパートで多く登場します。全て記載しておりませんが、同曲はラップパートで低めの音が多いです。場合によっては、原曲同様に複数人で歌うのも選択肢です。女性などは1オクターブ上を歌ってもよいと思います。

 一方、地声最高音mid2Gについてはサビ等で登場します。この辺りは一般的な男性の音域の範囲内ですが、回数としては多めになります。同曲は、歌メロのパートの音域がそこまで広くないため、中高音域の登場回数が意外と多いです。
 高音域が苦手な人などはキーを下げるのも選択肢です。ただ、同曲はキー下げをするとラップパートは相当苦しくなりますので、「歌メロだけを練習する」といった感じで割り切った形で行うのがよいと思います。

 『YOKAZE』は楽曲全体でみると音域が広めの作品となります。よって、キー調整の融通は利きにくいです。高音域が得意な人がキーを上げることは可能ですが、キー下げなどは難しいと私は考えております。先にも述べましたが、キーを下げる場合は、「歌メロだけを練習する」といった感じで割り切った形で行うのがよいです。

 『YOKAZE』は音域自体が広め、ビギナーなどには難しい部分があります。ただ、歌メロに関しては比較的努力が報われやすい部類になるのではないかと思います。オリジナル同様に複数人で歌唱するのもよいと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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