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『DAN DAN 心魅かれてく』(FIELD OF VIEW)の音域

こんにちは。今回はFIELD OF VIEWの『DAN DAN 心魅かれてく』(1996)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲です。この間やっていた音楽番組で歌唱されているのを見て、今回取り上げたいと感じました。
 なお、『DAN DAN 心魅かれてく』はアーティスト及びレーベルの公式チャンネルではミュージックビデオや音源が公開されておりません。ただ、ボーカルの浅岡雄也さんが、ロックバンドTHE WASTEDのドラマー・ザック(フリーザック)さんとコラボした動画がアップされておりますので、そちらを添付いたします。


『DAN DAN 心魅かれてく』(FIELD OF VIEW)、Dan Dan Kokoro Hikareteku(FIELD OF VIEW)
『DAN DAN 心魅かれてく』(FIELD OF VIEW)の音域







【地声最低音】lowG#(G#2) ※歌い出しで聞き取りにくい

★君と出会ったとき m1A#[子]供のころ大切に【Aメロ】
★想っていたm1F[ば]じょ1Fm1D#[を思い出し[た]んだ]

lowG#[飛]ばして生きて 大丈m1Fm1D#[夫かなと[お]もう]【2番Aメロ】


【地声最高音】hiA(A4)  ※全体で10回程度

m2G[DAN DAN] m2FGhiA[こ[ろ[魅]か]れ]てく m2E[その]Em2F[し[い]笑]顔に【サビ】
★果てなhiAm2G[い]や]みかm2Em2F[ら[飛]び]出そう Hold my hand


【補足】mid2Fmid2Gを含むフレーズ一覧

★光と影の Winding Road 今でも あいm2Gm2F[つ]にむちゅ]うなの?【Aメロ】
★少しだけ 振り向きたm2F[く]なるような時もあるけど【Bメロ】
★愛と勇気と誇りを持m2Gm2F[ぉ]って] [たた][うよ[ぉ]G

 まず、FIELD OF VIEW(フィールド・オブ・ビュー)について少し説明します。FIELD OF VIEWは1994年より活動するロックバンドです。1995年にバンド名をviewからFIELD OF VIEW改名し、再スタートを切った『君がいたから』が大きなヒットを記録。同じ年にリリースされた『突然』はポカリスエットのCM曲としてミリオンセラーを記録しました。
 FIELD OF VIEWはボーカル浅岡雄也さんの爽やかなボーカルとそれを支える甘酸っぱいサウンドが魅力的なバンドです。私なりの印象ですが、浅岡さんのボーカルを始め、爽やかなバンドアレンジなどは、今の時代の方が合いやすいとも感じました。2002年には惜しまれつつ解散しましたが、現在でもアニバーサリーイヤーなどには一時的に再結成がなされるなどしており、テレビ出演も行っております。また、今回取り上げる『DAN DAN 心魅かれてく』のようにアニメの主題歌となった作品もあり、今も親しまれるバンドです。


 さて、『DAN DAN 心魅かれてく』(だんだん こころひかれてく)についてです。この楽曲は、1996年にFIELD OF VIEWによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、『FIELD OF VIEW II』に収められ、ベストアルバムなどにも収録されております。
 同曲は、アニメ『ドラゴンボールGT』のオープニングテーマとして起用され、大きなヒットを記録しました。今でも音楽番組などで演奏されるなどバンドの中でも特に人気の高い1曲です。

 『DAN DAN 心魅かれてく』はアップテンポのバンド曲です。頭サビで歌メロが始まり、AメロBメロサビと展開します。間奏を挟んで2番まで続き、ラストのサビがないのが特徴的です。そうしたこともあってか、演奏時間が3分半程度と当時のJ-POPとしてはやや短めになっております。
 ちなみに、同曲は「サビ⇒Aメロ、Bメロ⇒サビ」で転調が行われております。そのため、音程などが少し取りにくく感じられるかもしれません。作詞はZARDの坂井泉水さん、作曲は織田哲郎さん、編曲は葉山たけしさんによりなされました。


 『DAN DAN 心魅かれてく』の音域的な特徴についてです。同曲は男性曲としては高めのレンジで歌メロが作られております。そのため、一般的な通常はキーを下げた方が歌いやすいと言えます。
 一方で、同曲は低音域も比較的低く、とりわけAメロではmid1D#,mid1F辺りが高頻度で登場します。そのため、低音から高音までしっかり要求される楽曲といえます。
 ちなみに、同曲は、作詞を担当した坂井泉水さんがZARDの楽曲としてセルフカバーされております。こちらはFIELD OF VIEWより4つ高い(#4)mid1G~hiC#で歌われております。低音域がやや低く感じられるかもしれませんが、女性の方は参考にされるとよいと思います。


 最後に『DAN DAN 心魅かれてく』の音域についてですが、【地声最低音】lowG#(G#2)~【地声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声再低音lowG#は2番のAメロで登場します。ただ、私なりの印象ですが、このlowG#は厳密にこだわらなくてもよいのではないかと感じました。一方で、全体的に見るとmid1D#,mid1F当たりの頻度が高く、低音感を感じやすい楽曲だと思います。とりわけ、低音域が苦手な男性には歌いにくいのではないかと推測されます。
 また、女性にとっては相当低いレンジであるため、通常はキーを上げた方が歌いやすいと言えます。先述のように、ZARDの坂井泉水さんや中川翔子さんが同曲をカバーしております。標準的な女性は原曲キーから4つ程度上げてみるとよいと思います。

 次に地声最高音hiAについては、サビを中心に登場します。登場回数は全体で10回程度と多いです。この辺りは男性の音域としては高めであるため、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2つ程度下げると良さそうです。
 同曲を原曲キーで歌う場合低音域から高音域まで要求されるため、「ある程度高音域が得意な男性」あたりが合いやすそうです(高音域が得意過ぎると逆に歌いにくい)。


 『DAN DAN 心魅かれてく』は低音域に若干の余地があり、キー下げは可能です。ただ、私なりの印象ですが、同曲は最低音などを除いても低音域が低めであるため、大きなキー下げには向きにくいです。キー調整をするにしてもある程度歌い慣れた人向けの楽曲になるのではないかと思います。

 ちなみに、同曲は【DAN DAN 心魅かれてく カラオケ】などで検索すると、予測変換に「難しい」と出てきます。私なりの印象ですが、同曲は



①サビで高音域がしっかり要求される(高音域が苦手な人は辛い)
②Aメロ全体的に低音感がある(逆に高音域が得意な人は辛い)
③Aメロの途中急に音程が上がる
④転調により、「AメロBメロ」と「サビ」で楽曲のカラーが大きく変わる



といった点が難しく感じるのではないかと感じました。ボーカルの浅岡雄也さんは爽やかな声で歌唱されていますが、低音から高音まで表現力が求められます。


 『DAN DAN 心魅かれてく』は難しい部分もありますが、アップテンポの爽やかなバンド曲であり、カラオケなどでも歌いやすいといえます。また、当時アニメを見ていた人などは非常に懐かしく感じられると思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみて下さい。

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コメント

  1. ぴたっくま より:

    カラオケでよく歌ってた曲です、大名曲ですよね
    文にあるのとは逆で自分にはかなり歌いやすく感じ、最高音hiAの中でも今の曲と比べてもかなり余裕があると思います。 低音も最低音除けばあまり辛くない感じです。
    同じドラゴンボールの『ロマンティックあげるよ』も知りたいです

    • もりっしー より:

      ぴたっくまさんありがとうございます。
      私もこのレンジは結構合いやすいですね。
      浅岡さんのボーカルがイケボで爽やかなので
      その点で難しいというのも要因としてあるかおしれません。

      同曲リストアップしておきます。
      『ロマンティックあげるよ』は音域的に女性はチャンス多そうです。