なお、今回の『AVALANCHE』は、ライブではCメロの部分をオク上げで歌唱されているようです。今回の音域調査では、その部分については【補足】として記述しております。その点についてはご了承ください。
『AVALANCHE』(UVERworld)
【地声最低音】mid1D#(D#3)
★m1D#[A] long night begin m1F#[空]埋め尽くす後悔【Aメロ】
★一度たりも見えたこm2F#裏[と]のないものm1F#[信]じF#[て]これ[た]のは【2番Aメロ】
※mid1D#に厳密でなくてもよい。音域的には女性向け
【地声最高音】hiB(B4) ※全体で20回程度
☆Are you hiB–hiA#[rea]dy to] m2F#[go] new world Creating new world【サビ】
★(Come and see me now Leading new world) Are you hiB–hiA#[rea]d[y?]
※このメロとほぼ同じものが全体で20回程度登場します。
【補足】hiB~hiD#を含むフレーズ一覧(ライブ)
★Will hiC#[take] hiD#[you] C#[to] hiB[the] C#[light] [from] the C#[dark] [night]【Cメロ】
★(Even dark night,) “the hiC#[dawn will] hiD#–C#[b]reak”] hiB[And I]
※原曲ではm1G#~m2D#なのですが、ライブではなぜかオク上げ歌唱されてる(hiD#が全体で9回)
まず、『AVALANCHE』(アバランチ)についてです。この楽曲は、2021年にロックバンドUVERworldによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年の『30』(サーティー)に収められました。同アルバムには、『AS ONE』(過去記事)、『HOURGLASS』などのシングル曲が収められており、またリード曲『EN』(過去記事)なども収録されております。
さて、『AVALANCHE』は、フジテレビ系のドラマ『アバランチ』のために書き下ろされました。このドラマには、先述の『EN』も主題歌として起用されております。ドラマを視聴された方には特に印象に残った楽曲なのではないかと思います。ちなみに、『アバランチ』は英語で「雪崩」、「殺到」などを意味し、動詞では「殺到する」、「圧倒する」といった意味もあります。私自身は、「アバランチ」と聞くと、ファイナルファンタジーⅦに登場する組織名を思い出します。
『AVALANCHE』はアップテンポのバンド曲です。同曲は、シンセサイザーなど電子音楽の要素が強く出た作品です。また、ボーカルなどにもエフェクトが掛けられており、UVERworldの人気曲とはやや趣向が異なるアプローチかもしれません。作詞はTAKUYA∞さん、作曲は克哉さんとTAKUYA∞さん、編曲はUVERworldと平出悟によりなされております。 同曲の歌メロは頭サビでメロが始まり、AメロサビCメロと進行します。ウーバーのシングル曲などと比べると少しシンプルかもしれません。例えば、サビは同じメロを4回繰り返すような構成になっております。ただ、その分歌唱難易度が低くなったわけではなく、高音域が多く登場するという点では、これまでのウーバーの人気曲と変わりないと私自身は感じました。
『AVALANCHE』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られております。低音域については、上図で示すほど低くはなく、どちらかと言えば女性の声域に近いといえます。そのため、男性の場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。逆に女性は原曲キーでもアプローチしやすいと思います(低音が少し低いかもですが)。
ちなみに、同曲のCメロについて、原曲ではmid1G#~mid2D#辺りで歌メロが構成されております。ただ、ライブの映像などを確認すると、TAKUYA∞さんは1オクターブ上のパートを歌唱しております。そのため、地声のhiD#,hiC#などが登場し、男性としはかなり高いレンジになります。女性や高音域が得意な男性などは、ライブのアレンジで歌ってみるのも良いかもしれません。
最後に『AVALANCHE』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D#(D#3)~【地声最高音】hiB(B4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高いです(ライブ版は「かなり高い」)。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1D#はAメロで登場します。このmid1D#については、私個人としては厳密な音程にあまりこだわらなくてもよいのではないかと判断しました。おおよそ必要不可欠と言えるのは、mid1F#位からだと考えても良いと思います。
そのため、同曲は女性でも原曲キーでの歌唱が可能であります。人によってはキーを上げた方が歌いやすいかもしれませんが、標準よりやや低めの声域の女性などは、原曲キーの方が合いやすそうです。
次に、地声最高音hiBについてはサビで登場します。このhiBは曲全体で20回程度登場し、かなり多いです。一般的な男性の場合にとっては高いため、通常はキーを下げた方が歌いやすそうです。一つの目安ですが、原曲キーから3つ程度下げてみて下さい。
『AVALANCHE』は低音域に余地があり、キー下げなどはしやすいです。歌いなれた人であれば、ある程度自分の得意なレンジに調整することが出来ると思います。反面、ビギナーなどにはやや音域が広いため、もしかしたら難しく感じられる場面もあるかもしれません。また、ボーカルTAKUYA∞さんの歌唱表現なども力量が求められます。そのため、キー調整を考慮しても歌いなれておく必要があると思います。
『AVALANCHE』を原曲キーで歌唱する場合、hiBなどの音階を地声でしっかり歌いこなせる力が求められます。そのため、「ある程度高音域が得意な男性」や「標準よりやや低めの女性」などが合いやすそうです。「高音域が非常に得意な男性」などはライブ版などを真似てみるのも良いかもしれません。
『AVALANCHE』はUVERworldの人気のシングル曲と比べるとやや毛の色の違うような作品かもしれませんが、ドラマなどを見ていた方などは特に思い入れの強い作品ではないかと思います。また、歌詞なども耳に残ります。興味を持たれた方はチャレンジしてみて下さい。
コメント
最近カラオケで毎回歌ってます。ありがとうございます。(自分もリクエストに迷いました)
音域の見た目以上に歌ってみると難しい曲だと思います、エフェクトかかってるので感じが出しにくいです、hiBはUVERにしては高くないですがかなり余裕ないとキツそうです
cメロについてはカラオケだとたしか最低音mid1E位になってました(『even』dark night)の所です。CメロそのものはDAMだと採点対象ですがJOYだとカッコ表記になっていました。
TAKUYA∞は上で歌っていますがこの音域だと確かに他のUVERの高音曲歌えるなら再現可能かもしれないですね。(UVERのファンはTAKUYA∞に憧れてる人が多そうなので上で歌いたがる気がします、DAMともボーカルの投稿でも上で歌っていました)
楽曲については最初はこれシングルで出すの?という感じに思いましたが何回か聞いていたらはまっていました
ぴたっくまさんありがとうございます。
もしかしたらこの曲はリズムとか意外と取りにくいかもしれませんね。
なるほど、カラオケだとmid1Eなのですか。参考になります。
この辺りはちょっと聞きづらいので、厳密に調べたりしてなかったのです。
ライブでボーカルがどう歌ってるかって、結構気になるし、
カラオケでも真似たくなりますよね。
ヒゲダンのPretenderとかもラストのサビでメロ変えたりしてます。
確かに初見だとアルバムの人気曲みたいな感じがしますよね。
この辺りはバンドも試行錯誤してるのかもしれません。
そういうチャレンジもバンドが長続きする一因なのだと思います。
調査ありがとうございます!ライブバージョン初めて聴いたんですが凄まじい高音で凄かったです!もうリクエストされてるかもなんですが、ヒロアカの楽曲の記事を見て思ったんですが「ODD FUTURE」の調査お願いしたいです。UVERworldの中でもYouTubeでの再生回数が凄いのでぜひよろしくお願いします。
コメントありがとうございます。
この曲はまだリクエストが来てませんね。
リストアップしておきます。
ウーバーはリクエストが多いですが、なるべく早く記事にしたいです。
体調に気をつけてゆっくりで良いので僕がリクエストした曲の調査もよろしくお願いします。すごく楽しみにしてます。
いつもわかりやすい記事にしてくださって感謝してます!この記事のおかげでたくさんのアーティストに興味が出てきます!