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『告白』(FUNKY MONKEY BΛBY’S)の音域

 こんにちは。今回はFUNKY MONKEY BΛBY’Sの『告白』(2009)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。
 なお、FUNKY MONKEY BΛBY’Sは旧活動名義はFUNKY MONKEY BABYSで活動されていましたが、2021年ごろから今の名義に変更されております。今回は新名義の方で表記します。その点はご了承ください。


『告白』(FUNKY MONKEY BΛBY’S)、Kokuhaku(FUNKY MONKEY BΛBY’S)
『告白』(FUNKY MONKEY BΛBY'S)の音域







【地声最低音】mid1G(G3) 

★いつの間にか 夜もねm1G[む]れないぐらい【Bメロ】
m1G[大]好きだ G[大]好きなんだ それ以上の言m2E[葉を]【通常サビ】
★ただm1G[そ][だ]けで でもG[そ][がす]べて
m1G[君]のこと [君]の夢 [守]れるm2E[よう]【Dメロ】


【地声最高音】hiA#(A#4) ※ラストサビ[転調₊1]で2回

★それ以上の言m2F[葉を] m2G#[もっ]hiA#G#[じょ]う]ずに届けたいG#[け]ど]【ラストサビ】


【補足】mid2E(一部略)hiAを含むフレーズ一覧

★君m2E[に] m1G{つ]m2F[た]え]たいことが[ある]【Aメロ】
m2E[う]まくm1G[こ]m2F[と]ば]にできないm2G[けど]ぉ]
★もうカッコ悪くてもいいや とにかく 君に聞いて欲m2E[しい]んだ【Bメロ】
m2G[もっ]hiAG[じょ]う]ずに届けたいG[け]【サビ】

★はじめて会ったのは So m2E[晴]れた日で 一日[中暑]い日だった【2番Aメロ】
m1G[それは]僕ときm2E[みとが出]会えた日で 突然[の恋が]始まった
★本当は m2G[恐くて]m2E[ふ][ん]もあるけ[ど]【Dメロ】
m1G[き]みのm2E[街]m1G#[き]みのm2F[元]

※☆の途中で転調

 まず、『告白』(こくはく)についてです。この楽曲は、2008年にヒップホップグループ・FUNKY MONKEY BΛBY’Sによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、2009年の『ファンキーモンキーベイビーズ3』に初収録されております。同アルバムには、『希望の唄』、『旅立ち』、『雪が降る街』といったシングル曲が収められました。出荷ベースで25万枚の大ヒットを記録し、プラチナ認定がなされました。
 『告白』はサントリーの清涼飲料水「ラッキーサイダー」のCM曲としてタイアップが付きました。楽曲の質も相まって、同じ時期のシングルとしても特に大きなヒットとなりました。配信シングルとしても25万ダウンロードを記録し、日本レコード協会よりプラチナ認定がなされております(Billion Hits!より引用)。


 『告白』はスローテンポのヒップホップ&ポップナンバーです。ラブソングということもあり、ピアノやストリングスなどが用いられており、全体に切なさが強調されております。歌メロは(Aメロ)⇒Bメロ[ラップパート]⇒サビと展開します。ラストサビでは転調が行われ、キーが1つ上がります。こうしたアレンジは、カラオケなどでも盛り上がりやすいと感じます。
 同曲の作詞作曲はFUNKY MONKEY BABYSとNAOKI-Tさんの共同、編曲はNAOKI-Tさんによりなされております。NAOKI-T(ナオキ・ティー)さんはケツメイシやファンモンと縁が深く、またmiwaさんの楽曲のアレンジなどでも知られております。


 『告白』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高めのレンジで歌メロが作られております。低音域には余地があるため、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。
 『告白』はの最低音はmid1Gと男性曲としては高く、ラップパートを含め、mid2D~mid2G辺りが非常に多く登場します。そのため、全体的に中高音域の登場回数が多く、体力的にしんどくなりやすいです。間奏などがあまり長くない点もスタミナ消耗に拍車をかけそうです。
 ちなみに、同曲は最低音が高い分、女性が原曲キーで歌うことも一応は可能です。一般的な音域の女性は少しキーを上げた方がより歌いやすいと思いますが、「標準より低めの女性」などが原曲キーで歌唱してもマッチしやすそうです。この辺りは各々実際に歌唱してみて、微調整を加えてください。


 最後に『告白』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3)~【地声最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1Gは全体を通して登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。mid1Gは登場回数は多いですが、他の低音階とコンボになってませんので、低音域が苦手な男性でも取っつきやすいと思います。
 『告白』は最低音が高い分、女性が原曲キーで歌唱することも可能です。一般的にはキー上げを推奨しますが、「低音域が得意な女性」などは原曲キーでも合いやすいかもしれません。

 次に、地声最高音hiA#はラストサビで登場します。登場回数は2回程度です。同曲はラストサビで転調しキーが1つ上がります。そのため、通常のサビでは最高音がhiAとなります(こちらは4回程度)。このhiA,hiA#辺りは男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。


 『告白』は低音域に余地があり、キー下げはしやすいです。同曲は音域自体はそこまで広くないので、キー調整の融通は非常に利きやすいと思います。ただ、ラップパートがあるため、歌いまわしが少し速い部分があります。そのため、歌詞などはしっかり覚えておく必要があります。また、キー調整したからと言って、原曲のような表現がすぐにできるわけではないですので、たゆまぬ努力を重ねてください。

 『告白』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiA#といった高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。とりわけmid2D~mid2F辺りは登場頻度が非常に高く、全体で乱舞します。故に、標準的な音域の人だと体力的にしんどくなりやすいです。これらを踏まえると、「ある程度高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は分析しました。先述のように、「標準より低めの音域の女性」、「あまり歌い慣れていない女性」なども原キーで手を付けやすそうです。


 『告白』は原曲キーだと難しい人も多いですが、キー調整を加えるとかなり多くの人にマッチしやすいと思います。また、直球のラブソングであり、歌詞なども共感しやすそうです。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. 釘崎 より:

    ありがとうございます!参考にします!
    リクエストから記事の公開までが早すぎて気づきませんでした!笑

    • もりっしー より:

      釘崎さん、コメントありがとうございます。
      2000年代後半の曲や
      ファンモンはあまり取り上げてなかったので
      きになってました。
      また、音域調査もしやすかったので早めに記事にしました。
      歌詞はストレートですが、響きます。いい曲です。