なお、『テレパス』はアーティストおよびレーベルの公式チャンネルは、アニメのオープニング動画が公開されております。よって、当ブログではその動画を添付します(もしMVが公開された場合は、そちらに差し替えるかもしれません)。
『テレパス』(ヨルシカ)、Telepath(Yorushika)
【地声最低音】mid1C#(C#3)
★「どう言えばいいんだろうm1E[か]【Aメロ】
★m1C#–m1E[た]と]えE[ば]雪化粧みたいm1E[な]
【地声最高音】mid2G#(G#4)
★想像hiB裏[で]m2G#地–m2F#[世界]を]変えて【サビ】
※裏声のようにも聞こえる場面もあります。mid2Eを地声最高音としても良いかも
【裏声最高音】hiB(B5) ※サビで登場
★想像hiB裏[で]m2G#地–m2F#[世界]を]変えて【サビ】
【補足】mid2Eを含むフレーズ
★m2E[想像]で世界を変えE[て]【サビ】
※もしmid2E辺りを地声最高音とする場合の参考として
まず、『テレパス』についてです。この楽曲は、2023年に音楽ユニット・ヨルシカによりリリースされたシングル作品です。1月現在、最新作であり、アルバムには未収録です。
ヨルシカは4月に音楽画集『幻燈』がリリースされる見込みであり、『テレパス』その中の1曲として収録される可能性があります(収録曲の知らせはまだありません)。同作品は絵にスマホなどをかざすことで音楽が聴くことができるそうで、「聴ける画集」というコンセプトだそうです。
さて、『テレパス』は、アニメ『大雪海のカイナ』(おおゆきうみのカイナ)のオープニングテーマとして書き下ろされました。同作品は原作を『シドニアの騎士』などで知られる弐瓶勉さんが務めているということで話題になりました。また、アニメに先立ち、2022年4月には月刊少年シリウスにて、り武本糸会さん作画の漫画も連載されております。ちなみに、同作のエンディングテーマはGReeeeNの『ジュブナイル』です。
さて、『テレパス』はピアノのアルペジオが印象的なバンド曲です。同曲は、アニメの主題歌にも関わらず、基本的な歌メロがAメロサビのみで構成されております。通常、アニメではAメロBメロサビといったJ-POPらしい展開をすることが多いのですが、本作の歌メロはほぼAメロサビのみです。また、歌メロ自体もかなり落ち着いており、そうした点でもヨルシカらしいと感じます。作詞作曲編曲はn-bunaさんによりなされております。
『テレパス』の音域的な特徴についてです。同曲は、女性の音域の範囲内(J-POPの女性曲としては低め)のレンジで歌メロが作られております。そのため、個人差はありますが、キーを上げた方が歌いやすい人も多いのではないかと推測されます。
テレパスはAメロが女性の音域としてはかなり低く、mid1C#,mid1Eといった音階が登場します。とりわけmid1Eが非常に多く、低音域が苦手な女性などは歌いにくいかもしれません。
ちなみに、同曲を男性が歌う場合、一般的にはキーを下げた方が原曲のニュアンスにマッチするのではないかと思います。ただ、この辺りを柔らかく歌える男性(おそらく「高音域が得意な男性」)はもしかしたら原曲キーでも合いやすいかもしれません。
最後に『テレパス』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3)~【地声最高音】mid2G#(G#4)、【裏声最高音】hiB(B5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、低いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1C#はAメロで登場します。この辺りは、女性の音域としてはかなり低く、通常はほとんど目にすることはありません(私自身も、2~3曲しか知らない)。今回のmid1C#については、絶対に不可欠というわけではありませんが、ボーカルのsuisさんは安定してこの音階を歌唱されております。
このmid1C#を除くと、Aメロを中心にmid1Eが非常に多いです。そのため、一般的な女性は少しキーを上げた方が歌いやすいと思います。個人差はありますが、原曲キーから2~3つ程度上げるとより歌いやすくなると思います。この曲を原曲キーでしっかり歌える人はかなり低音域が得意な女性だと思います。
次に、地声最高音についてです。当ブログではmid2G#が地声最高音としておりますが、場合によってはmid2E辺りを地声最高音としてもよいかもしれません。ただ、女性だとmid2G#を裏声にするのが難しいこともあります。この辺りは、各々の状況により、地声裏声使い分けてください。
いずれにしても、女性曲としては地声高音が低いです。そのため、「標準的な音域より低い女性」等高音域があまり得意でない人であれば原曲キーでの歌唱が可能だと私は分析しました。反面、高音が高くない分、人によってはかえって歌いにくく感じられることもありそうです。
『テレパス』は音域自体は広く、とりわけ低音が低いです。そのため、同曲はキー下げには向きにくく、通常はキーを上げることが多いのではないかと思います。音域自体が広い方なので、キーを上げたとしてもビギナー向きではないような気がします。もし同曲を歌ってみて難しいと感じた場合は、別の易しめの曲と並行して練習してください。
『テレパス』を原曲キーで歌唱する場合、低音域のmid1E,mid1C#といった部分がネックになりそうです。このレンジは女性としてはかなり低く、低音域が得意である必要があります。私なりの印象ですが、「標準より低い音域~標準よりやや低めの女性」が原曲キーに合いやすいのではないかと推測しました。また、「ある程度高音域が得意な男性」ももしかしたら原曲キーがマッチするかもしれません。
『テレパス』は全体として落ち着いた作品であり、とりわけ低音域の練習などに向くのではないかと私自身は感じました。個人的にはサウンド面でも非常に耳に残ります。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。