こんにちは。今回はあいみょんさんのインディーズ1stミニアルバム『tamago』から、『○○ちゃん』(2015)『ナウなヤングにバカウケするのは当たり前だのクラッ歌』の2曲を取り上げます。よろしくお願いします。

 ※あいみょんさんの音域について、当ブログでは、これまでに『マリーゴールド』『今夜このまま』『愛を伝えたいだとか』『君はロックを聴かない』『満月の夜なら』『夢追いベンガル』『ふたりの世界』『○○ちゃん』、『ナウなヤングにバカウケするのは当たり前だのクラッ歌』『恋をしたから』『プレゼント』『あした世界が終わるとしても』『ら、のはなし』『泣き出しそうだよ feat あいみょん』(RADWIMPS)『どうせ死ぬなら』『ハルノヒ』『キスだけで feat. あいみょん』(菅田将暉)『真夏の夜の匂いがする』【あいみょん提供曲】『猫』(DISH//)を取り上げています。興味を持たれた方は参考にどうぞ。


①『○○ちゃん』(あいみょん),○○(marumaru) chan(Aimyon)

2015-05-20 発売【インディーズ1stミニアルバム『tamago』収録】


【地声最低音】mid1G(G3)

★私のこれまでの恋(こ)は この強がりな性格f邪魔をして
自分も傷つきさよる そしてまたハズレを引く 

【地声最高音】
hiD(D5)  1か所のみ

★得7f意なことも趣味もな7fい おまけに勉強もでど hiB hiChiD



【裏声最高音】hiD(D5) 1か所のみ

私のどこがメですか?


『○○ちゃん』(あいみょん)










 まず、『○○ちゃん』の音域についてです。『○○ちゃん』は地声最低音   mid1G(G3)~地声最高音     hiD(D5) 、裏声最高音hiD(D5)で構成されています。こうしてみると最高音がhiDと高いですが、これは後半のサビの一か所のみです。通常のサビは「誰か叶(か)えてね」の色付き太字の部分がhiCです。

 難易度としては、あいみょんの楽曲の中では標準的な部類ですが、少し難しい部分も含んでいるというところだと思います。ボーカルの力強さを再現しようとすれば大変かもしれません。あたりが比較の対象になると思います。
 
 声が低く、高い声が出にくいという人はキーを下げた方がといいと思います。目安としては原曲より2つ下辺り(♭2辺り)だと思います。

 『○○ちゃん』の楽曲についてですが、「可愛くなる努力は医者に頼っちゃったけど」といった、あいみょんらしい毒気を含んだ内容の歌詞になっております。何となく椎名林檎さんや阿部真央さんあたりを彷彿とさせます。




②『ナウなヤングにバカウケするのは当たり前だのクラッ歌』(あいみょん), Now Na Young Ni Bakauke Surunoha Atarimaeda No Kurakka (Aimyon)
2015-05-20 発売【インディーズ1stミニアルバム『tamago』収録】


地声最低音   mid1G#(G#3)

ザギンで見かけたアベックの女はパイオツカイデーだったな


地声最高音 
    hiC#(C#5)  

★この街(ま 毎日エブリタイム誘惑ばっかさ hiC

『ナウなヤングにバカウケするのは当たり前だのクラッ歌』











 次に『ナウなヤングにバカウケするのは当たり前だのクラッ歌』についてです。音域は
地声最低音   mid1G#(G#3)~地声最高音hiC#(C#5)  となっております。最高音はhiC#ですがサビの一部分だけです。また、メロディーも親しみやすいので、あいみょんの楽曲ではかなり歌いやすい楽曲ではないかと思います。カラオケなどで歌いやすい『マリーゴールド』(最高音域がhiB)と比較してみると面白いかもしれません。

 難点としては、歌詞がいわゆる『死語』で埋め尽くされており、
①覚えるのが大変、
②歌うのがちょっと恥ずかしい
③楽曲自体の知名度が低い

といった点が挙げられるかもしれません。
 また、「ザギンで見かけたアベックの女はパイオツカイデーだったな」といった声を張って歌うのが躊躇われるフレーズもあります。そうしたハードルを越えられる人にはお奨めできる明るい曲だと思います。




 さて、この『ナウなヤングにバカウケするのは当たり前だのクラッ歌』ですが、個人的には歌詞のセンスは滅茶苦茶高いと思います。かつての流行語でった『死語』を集めて歌にしようとするセンスが普通ではありません。
 ミュージシャンの中には
①「歌詞の中で、時代を象徴するようなフレーズ(流行語)は避ける」
②「時代の移り変わりの激しい情報機器などの用語は歌詞に入れない」

といった配慮をしている人が居ます。代表例としては、山下達郎さんやスピッツの草野マサムネさんです。サウンドやメロディーについてのセンスもそうですが、言葉選びも相まって世代を超える名曲が生まれてくるのだと私は思うのです。
 
 そうした考えに対して、意図的に逆を突いて、『死語』で埋め尽くし、それを「忘れないで」と肯定するのは非凡であると思います。何度も使える手法ではないと思いますが、その1回を発想できたセンスは凄いです。