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『Hello,world!』(BUMP OF CHICKEN)の音域と感想

 こんにちは。今回はBUMP OF CHICKENの『Hello,world!』(2015)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。

『Hello,world!』(BUMP OF CHICKEN)

【地声最低音】   mid1A#(A#2)  

★きの[う]どうやって帰った 体だけが確か


【地声最高音】  mid2G(G4)  

★え2G[ら]べない傷の意味はどこだろう



【補足】印象的なmid2F(F4),mid2F#辺り

★選んだ色で塗った せmid2F[かい][か]こまれて(サビ)
★どうしよう 空っぽのふりも出来mid2F#[ない]
2F[ハ]ロー [どう]も [僕]はここ
★おはよう 今でもまだ最後2F#[の]2F[つ]づき(Cメロ)


『Hello,world!』(BUMP OF CHICKEN)










 まず、『Hello,world!』についてです。この楽曲は2015年にBUMP OF CHICKENによってリリースされたシングル作品です。テレビアニメ『血界戦線』のオープニングテーマとして書き下ろされた楽曲です。BUMP OF CHICKENのYouTube公式チャンネルでMVが公開されており、2019年4月現在で4800万回近く再生されております。非常に人気の高い作品だと思います。

 サウンドについてですが、それまでのBUMP OF CHICKENらしいギターロックです。ミディアムなテンポで始まり、サビで一気に疾走感が増します。個人的に印象的な場面は、冒頭AメロとAメロの間に入る間奏です。気持ちよいです。また、ベースギターの音色も終始心地よいのです。

 『Hello,world!』の歌詞についてです。まずタイトルですが、『Hello,world』とはコンピュータのプログラミング入門で使われる短いプログラムのことです。具体的にはコンピュータに指示して「画面上に文字を表示させる」といった場面で例題として頻繁に使われるようです。コンピュータが世界中でつながるようになった現代を考えると、よく考えられた言葉だと思います。歌詞の中では、私は「自分というものを世界に向けて表現していく」といった意味で解釈しています。

 アニメへの書き下ろしということですが、「 君が見たから 光は生まれた」あたりは原作を意識した作りになっていると思います。主人公は様々な経緯で特殊な目を保有し、それが物語の進行で重要な役割を果たしていきます。一方で、そうした書き下ろしの要素を考慮しなくても、非常に前向きになれる歌詞だと思います。
 個人的には冒頭の「扉開けば 捻れた昼の夜 昨日どうやって帰った 体だけが確か」辺りが非常に好みです。物語の混沌具合が描かれていると思います。また、私自身の経験から「疲れて帰り、朝起きた時にぼんやりと昨日を思い出す感覚」といったことも想起されます。





 さて、『Hello,world!』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A#(A#2) ~【地声最高音】mid2G(G4) でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域だといえます。

 当然、一般的な男性の音域といっても簡単な楽曲ではありません。まず、ある程度歌い慣れておく必要があります。まず、mid2F,mid2Gといった音階を確実かつ滑らかに発声できるようにしておいてください。以前より申しておりますが、この辺りのキーは努力すれば報われやすい音階です。歌い慣れていない人は、少しキーを下げるのもアリだと思います。

 BUMP OF CHICKENの楽曲は音域的には高音部はそこまで高難易度ではありません。難しい点はテンポの取り方だと思います。そうした点から、歌詞とメロディーをしっかり覚えておくということも重要です。

 これらを踏まえた上で、あとは声の強弱をしっかり意識することが重要だと思います。音は取れていて、テンポも悪くないのに上手く聞こえない場合、声の強弱というものが考えられます。個人的な感覚ですが、エモーショナルに表現しようとして、声を大きくし過ぎるのはあまり良くない気がします。全体として、弱める場面を強く意識して、高音部の強調箇所は「少し強め」くらいの感覚で行くのが丁度いいと思います。特に歌い慣れないうちはそうした意識を持った方が良いと考えます。

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