なお、同曲はアーティストおよびレーベルの公式チャンネルはミュージックビデオが公開されておりません。ただ、タイアップとなった北斗の拳のOP映像が公式で公開されているので、その動画を添付いたします(ストリーミングでは配信されております)。
『TOUGH BOY』(TOM★CAT)
【地声最低音】mid1G#(G#3)
★m1G#[君は]tough boy tough boy tough boy【Aメロ】
【地声最高音】hiC#(C#5) ※少なくとも全体で18回程度
★hiA#[Keep] m2G#[you] hiB–A#[burn]ing] 駆hiC#地[け抜]けて【サビ】
★hiC#–m2F#[We are li]ving], C#[living in the eigh]ties]
【補足】mid2G#~hiCを含むフレーズ一覧
★hiC–hiA#[Wel]come] m2G#[to] this G#–A#[cra[zy] [Time]【Aメロ】
★m1G#[この]hiC–A#–2G#[イカ]レた]じだ]いへ[よ]うこそ]1G#
★時はm2F#–m2G#–hiA#[まさに[せ[い]き]末【Bメロ】
★よhiA#[ど]んだまA#[ち]角でぼくF#–m2G#–A#[ら[は[出]会]っ[た])
★こ2G#–hiA#[の[腐]は[い]と[じ]ゆ[う]と[暴]力[の]hiB–A#[まっ]ただ]な[か]【サビ】
まず、『TOUGH BOY』(タフ・ボーイ)についてです。この楽曲は、1987年にロックバンドTOM★CAT(トムキャット)によりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年にリリースされたベストアルバム『TOM★CAT ベスト』に初収録されました。同アルバムには、『ふられ気分でROCK’N’ROL』や『サマータイム グラフィティ』などの人気シングル曲が収録されております。
さて、『TOUGH BOY』は原作・武論尊さん、作画・原哲夫さんによる漫画を原作としたテレビアニメ『北斗の拳2』のオープニングテーマとして起用されました。ロック色の強いアレンジが、アニメの世界観(核戦争で荒廃した世界を描いた格闘バトルアニメ)ともマッチしています。『北斗の拳』は海外でも人気が高いアニメですので、『TOUGH BOY』や、クリスタルキングの『愛をとりもどせ』(過去記事)なども非常に人気が高いようです。
『TOUGH BOY』はリリース当初の売上はそこまで高くはなかったと思うのですが、楽曲の質とアニメの人気も相まって、長らく愛され続けました。2007年には、着うた部門で50万ダウンロードを記録しております。
『TOUGH BOY』はアッパーなハードロック曲です。この頃、バンドとしてはロック色の強いサウンドを志向していたようで、プロデュースにうじきつよしさんが迎えられております。そうした影響もあり、ロック色のあるサウンドとなり、またボーカルTOMさん[性別は女性]も男性のロックボーカリストのようなニュアンスで歌唱されております。私自身もこの曲は以前より知っていたのですが、この記事を書くまでは男性ボーカルだと勘違いしていました。
『TOUGH BOY』の音域的な特徴についてです。同曲は大よそ女性の音域の範囲内、もしくはやや高めのレンジで歌メロが作られております。原曲キーでも歌唱可能な人も多いかもしれませんが、場合によっては少しキーを下げて歌唱してもよいと思います。
同曲はロック色の強い楽曲であり、Aメロ~サビまで全体的にパワーを感じる作品です。そのため、Aメロ辺りでもhiCやhiA#などが複数回登場します。滅茶苦茶に高音が高いわけではないですが、ある程度スタミナが求められるのではないかと私は推測しております。
ちなみに、男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。ただ、今回は全体的にロック色ある作品であり、声を強く張る歌唱とも相性がいいです。そのため、高音域が非常に得意な男性などは原曲キーで歌唱することができるかもしれません。ちなみに、同曲をカバーしたイタリアのロックバンド・ハイロードは原曲よりも1つ低いキーでカバーしております(それでも男性としてはかなり高い)。
最後に『TOUGH BOY』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G#(G#3)~【地声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、標準~やや高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1G#はAメロで登場します。このmid1G#辺りは女性の音域の範囲内です。ただ、高音域が非常に得意な女性などは若干歌いにくいかもしれないので、場合によってはキーを上げるのもよいと思います。
次に、地声最高音hiC#はサビで登場します。登場回数は18回程度です(アウトロを最後まで歌うともっと増える)。この辺りは女性の音域の範囲内、もしくはやや高めです。そのため、場合によってはキーを下げるのもよいと思います。一つの目安ですが、原曲キーから1つ程度下げてみてください。
ちなみに、同曲をカバーする女性歌手は原曲キーが多いようでした(キーを1つ下げている歌手もいました)。
『TOUGH BOY』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。同曲は音域自体は滅茶苦茶に広いわけではないため、歌い慣れた人であればある程度自分が得意なレンジに調整することができると思います。一方、ビギナーだと若干音域が広く、練習曲などには向きにくいと私は判断しました。
同曲はAメロ⇒Bメロで転調が行われます。そのため、その辺りが若干音程が取りにくいかもしれません。メロディー自体は比較的わかりやすく、覚えやすいと思います。
『TOUGH BOY』を原曲キーで歌唱する場合、hiA#~hiC#といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はアニメのオープニング曲ということもあり、全体的にhiA#以上の登場頻度が高いです。これらを踏まえると、「標準よりやや高め~ある程度高音域が得意な女性」などが原曲キーにマッチしやすいと私は判断しました。
今回の楽曲はロック色が強いナンバーで声を強く張るとニュアンスを再現しやすいです。そのため、ロックのような声を張る発声に慣れているのであれば、「標準的な音域の女性」などもチャンスがあるのではないかと私は想像しております。また、「高音域が非常に得意な男性」なども歌唱可能だと私は推測しました。
【まとめ】
①女性曲としてはやや高め
②「標準よりやや高め~高音域が得意な女性」などが原キーに合いやすそう
③声を張るロック系の曲に慣れていると有利
④「高音域が非常に得意な男性」だと原キーで歌えるかも
コメント
リクエストしようと思ってた曲なのでタイミングが良かったです。自分もこれ男性曲だと思ってました。
男性曲だったら相当高いですよね…。
コメントありがとうございます。
何となく、ハードロックとかヘヴィメタとかにあるような
男性のハイトーンボーカルっぽいですよね。
高音域が得意な男性だったらチャンスはあると思います。
北斗の拳は楽曲もよいとあたらめて感じました。