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『賜物』(RADWIMPS)の音域

 こんにちは。今回はRADWIMPSの『賜物』(2025)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『賜物』(RADWIMPS)
『賜物』(RADWIMPS)の音域







【地声最低音】mid1B(B2) ※全体で1回

★やたらm1DE[と][が][る][ん])せい【Aメロ】
★かさばっm1E[てい][過m1D[去]と] DE[し][い]ゼロの]未来 
★このせEm1D[か[い] m1BC#[のと]び]ら] [開]け]Eてきたんだ
★この先にm1E[も] m1D[待]っ]ていること【2番Bメロ】


【地声最高音】mid2G(G4) ※全体で2回程度

★せっm2F#E[かくだ]から] ゆいいm2G地F#[つ]で]無]二の【ラスト】
m2GF#[詰]め]合わせ[に] してか[え]すとし[よ]


【裏声最高音】hiB(B4) ※Bメロで多い

★道理もhiB[通る]隙間も[ないような]日々だが[今日も]超絶G難度2D[人]生を【Bメロ】


【補足】mid2E(一部略)hiAを含むフレーズ一覧

★涙に用m2Dm2E[なん[て]ないっ[て]いうのに【Aメロ】
★狭m2F#E[間]で揺ら]れ立F#[ち]眩んでいる]F#[ど]
m2F#[人生]訓と[経験]談と[占星]術または【Bメロ】
★い2Em2F#地^-hiA裏F#地[つか[来]た])[る]い]のち]の終わりへと【サビ】
★(近づいてく)はm2E地[ずの]あしhiA裏[た]が]
★摩訶不思m2Em2F#[議[で] 愛しきまほ[う]のか[ぎ]
★き2Em2F#[み[が]にぎっ]ててな[ぜF#[に]どう]して
m2D[馬鹿]げてるとか [思っEm2F#[たりも[す]る]けど]
m2D地hiA裏[かみ[さ]まと][ら] [采配] [歳]
★生まれたてのm2D[今日]m2E[ぼ]くを]hiA裏F#地[呼]ぶ]【2番Aメロ】
★そm2Em2F#[りゃ[そう]だ]よな とか[ない]わけない
★かm2Dm2E[な[しい]こ]とが悔しいことm1E[が]【2番Bメロ】
★知っm2G裏-m2F#地E[てい]る]け]ど それ[でも]君と
m2Em2F#[There’s no time to sur[ren]der]【2番サビ】
★とm2F#E[きが]来]ればお返しF#[する]い]のち【ラスト】
★いらm2E{ない] [げm2F#[る]な]んて
★呆hiA裏[れて]笑われるm2F#地E[く]ら]いの
m2F#E[い]の]ちを生きよう

 まず、『賜物』(たまもの)についてです。この楽曲は、2025年にロックバンド・RADWIMPSによりリリースされたシングル作品です。この記事を執筆時点で最も新しいシングルであり、アルバムには未収録です。
 同曲は、NHK連続テレビ小説『あんぱん』の主題歌として書き下ろされました。この枠は、ヒット曲を多く生んだ人気枠ということもあり、同曲もストリーミングランキングなどにチャートインしました。

 『賜物』はミドルテンポのバンド曲です。朝の連続テレビ小説は毎朝放送されるということもあり、主題歌は比較的シンプルかつ柔らかい作品になることが多いですが、今作は歌メロが目まぐるしく展開するという点が独特だと感じました(RADWIMPSらしい作品だと思います)。そうしたこともあってか、演奏時間も5分近くあり、最近の楽曲としては長めです。作詞作曲はボーカル&ギターの野田洋次郎さんによりなされました。


 『賜物』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域の範囲内(体感的には「やや高め」かも)のレンジで歌メロが作られています。一般的な音域の男性が原キーで歌唱することが可能そうですが、場合によっては少しキーを下げるのもよいと思います。
 同曲は、中高音としてmid2D~mid2F#辺りが非常に多く登場します。この辺りは男性の音域の範囲内ですが、mid2F#の回数などを考慮すると、若干高く感じる可能性もあります。一般的な音域の男性は原曲キーで歌唱しうる楽曲ですが、人によっては少しキーを下げて歌うのもよいかもしれません。音域は低音~高音まで広いですが、やや中高音寄りの印象です。発声は地声ベースで、要所で裏声が使われるため、器用な発声が不可欠です。
 一方、今回は地声と裏声のレンジなどを考慮すると、「高音域が非常に得意な男性」の一部は少し歌いにくい可能性もあります(裏声と地声の切り替えがしにくいため)。

 女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回は低音域としてmid1Bやmid1C#辺りが一部で登場します。こうした点を考慮すると、いくらかキーを上げた方がより歌いやすいといえます。一つの目安ですが、原曲キーから4~7つ程度上げてみてください。



 最後に『賜物』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B2)~【地声最高音】mid2G(G4)、【裏声最高音】hiB(B4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内(もしくはやや高め)です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1Bは1番Aメロで登場します。登場回数は1回程度です。この場面を除くと、mid1D~mid1E辺りが比較的多いです。おおよそ標準的な低音域だと私は分析しています。

 次に、地声最高音mid2Gは終盤で登場します。登場回数は2回程度です。このmid2Gに次ぐ地声高音としてはmid2F#がピークとなる場面が全体で61回とかなり多いです(ミックスも含む)。この辺りは男性の音域の範囲内で、一般的な音域の男性が原キーで歌唱しうる楽曲です。ただ、mid2F#の登場回数や息継ぎのしにくいBメロ等を考慮すると、場合によっては少しキーを下げるのもよいかもしれません。その辺りは実際に歌唱して微調整を加えてください。


 『賜物』は低音域に若干の余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であればある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ビギナーについても大部分は調整可能ですが、音域が広いため、一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。
 今回の楽曲はメロ自体は分かりやすいです。ただ、Bメロなどは息継ぎなどがしにくそうなため、注意が必要です。また、要所で裏声と地声の器用な使い分けが求められます。音域が合うのであれば練習曲にも悪くないと思いますが、ビギナーには少しハードルがあると私は分析しました。

 『賜物』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D~mid2G(裏声はhiBまで)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はmid2D~mid2F#辺りがかなり多いです。一方、低音域はmid1Bが登場し、mid1D~mid1E辺りが多いです。
 こうした点を考慮すると、「標準的(orやや高め)~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。

【まとめ】

①音域が広めだが、全体でみるとやや中高音寄り
②原キーだと「標準的(orやや高め)~高音域が得意な男性」に合いそう
③Bメロは息継ぎが大変そう
④要所で裏声が求められるので注意
⑤練習曲に悪くないが、ビギナーにはややハードルがある印象

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