『風立ちぬ』(松田聖子)

【地声最低音】mid2C(C3)
★m2C–m2G[きょ]う]からわC[た]しhiA–G[ぃ]は]【サビ】
★hiA#–A[か]ぜ]のインクで m2C[した]ためていまA[す]【Aメロ】
【地声最高音】hiC(C5) ※サビを中心に13回
★m2C{こ]ころhiA#–hiC[のた[び]ぃ[び]と]【サビ】
★hiA#–A[SAYO]NA]RA×2 A–A#–hiC[SAYO[NA[RA]【Aメロ[2,3回目]】
★帰れhiA#[ない] あhiA#–A[な]た]ぁの[むA#–hiC[ね[に]【サビ】
【補足】hiA~hiA#辺りを含むフレーズ一覧
★hiA#–A[風立ち]ぬ] 2G–hiA#[い[ま]ぁ[は]ぁ]秋【サビ】
★すm2G[み]れ[ひhiA[ま]わ]り [フ]リージア【Aメロ】
★こうげm2G[ん]の テ[ラ]ス[でhiA[て]がA[み]
★hiA#–A[風立ち]ぬ] 2G–hiA#[い[ま]ぁ[は]ぁ]秋【サビ】
★すm2G[み]れ[ひhiA[ま]わ]り [フ]リージア【Aメロ】
★こうげm2G[ん]の テ[ラ]ス[でhiA[て]がA[み]
まず、『風立ちぬ』についてです。この楽曲は、1981年に女性アイドルの松田聖子さんによりリリースされたシングル作品です。同曲は秋がテーマの作品であり、松田聖子さんの人気曲の1つでもあります。カバーも多くなされ、また10年ほど前にCM曲としても話題になりました。作詞は松本隆さん、作曲は大瀧詠一さん、編曲は多羅尾伴内さんと井上鑑さんの共同でなされました。
『風立ちぬ』の音域的な特徴についてです。同曲は女性の音域としては標準的(体感的には「やや高め~高め」な印象)のレンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいと思います。
今回の楽曲は、Aメロとサビから歌メロが作られています。中高音としてはhiA~hiC辺りが多く、サビとその周辺でよく登場します。反面、低音としてはmid2C程度であり、女性曲としては高めの低音になります。よって、低音が高い分、見た目より高く感じやすい曲なのではないかと想定しています。ただ、音域は広くないため、キー調整の融通は利きやすいです。
男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。過去に同曲をカバーした男性アーティストでは、作曲担当の大滝詠一さんがmid1D-mid2D(原曲キーから10つ低い)でカバーしており、また、男性歌手の徳永英明さんがmid1G~mid2G(原曲キーから5つ低い)で歌われています。この辺りが1つの目安になりますが、徳永さんバージョンだと一般的な男性は高いのではないかと私は想定しています。
最後に『風立ちぬ』の音域についてですが、【地声最低音】mid2C(C3)~【地声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、やや高め~高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid2CはAメロやサビで登場します。この辺りは女性の音域の範囲内です。ただ、女性曲としては高めの低音であるため、中低音が得意な人だと持ち味を活かしにくいとも言えます。
次に、地声最高音hiCはサビなどで計13回登場します。このhiCに次ぐ地声高音としては、hiA#がピークとなる場面が全体で35回、hiAが19回登場します。低音が相対的に高い点なども考慮すると、女性の音域としてはやや高め~高めであると私は分析しました。一つの目安ですが、一般的な女性は原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。
『風立ちぬ』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。今回の楽曲は音域が1オクターブと広くないため、キー調整の融通は利きやすいです。歌い慣れた人はもちろん、ビギナー向けの調整も可能だと推定しています。ただ、キー調整をしたからといって直ちに松田聖子さんのような歌唱が出来るわけではないので、その点は留意しておいてください。
今回の楽曲はメロやリズムも分かりやすいです。そのため、音域がマッチするのであれば練習曲やカラオケにおススメです(歌詞が恋愛曲であるため、その辺りの得意苦手・好き嫌いはあるかもしれません)。ただ、全体的に歌メロのよさが活きた作品であるため、その点で力量が問われます。声質的にはやや明るめな声色にマッチしやすいと想定しています。
『風立ちぬ』を原曲キーで歌唱する場合、hiA~hiCといった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はサビとその周辺が高いのですが、Aメロの辺りもhiAやhiA#が含まれます。低音は女性曲としては高めです。
こうした点を考慮すると、「標準より(やや)高め~高音域が得意な女性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。
【まとめ】
①全体的に中高音寄りで、見た目より高い印象
②原キーだと、「標準より(やや)高め~高音域が得意な女性」向け
③音域が狭く、キー調整しやすい。好みに合うなら、ビギナーにもおススメ
④メロが良く、歌が映えやすい。カラオケ向き