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『黄昏サラウンド』(RIP SLYME)の音域

 こんにちは。今回はRIP SLYMEの『黄昏サラウンド』(2004)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『黄昏サラウンド』(RIP SLYME)
『黄昏サラウンド』(RIP SLYME)の音域








【地声最低音】lowF#(F#2) 

lowF#[夕]焼けに照らさm1Em1D#[れ[て]【Aメロ[重要度は高くない]】
m1BlowF#[夜は何[か] [会話が合うF#[から]【Cラップ】
lowF#[And] D#m1C#[Listening up once [a]gain Are [you] rea[dy])


【地声最高音】mid2D#(D#4) ※全体で10回程度

★m1F#[このま]まm2B[感][な m2D#[Sound]【サビ】


【補足】その他の中低音、中高音

m1E[な][れm1D#[てな]が][れD#[て]【Aメロ】
m2B[さあ Sunset から] Sun[rise] Ah [Ah] Ah【サビ】
m2C#B[よ][が明]ける[ま]で])
m1D#[時][の][り]が一[ま][りし]たら【Aラップ(低音はm1B-m1F#辺り)】
m1D#[りく]m1B[だ]けじゃ生き[て行]けな[いんBC#[だ]か]ら]
m1BC#[なん]で]B[の]ままじゃいられないんだろう?
m1D#m1C#[ひと[り]じゃ] [いられなくなる]
★舞い上1C#[が][気][ち]【Bラップ[m1B-m1D#辺り]】
★夕m1BC#[暮][に]ただよ[う])So[und]
m2B{月明かりのし]たのDan[cing]m1D# mood
m1C#D#[Hold] me tight に [Don’t] be shy] Real love
m1BD#[君]といたいだけ]  Watchin’ you
m1BC#[外は]不愉快[な朝の色]【Cラップ[lowF#-m1B辺り]】
m1Bm1A#^[でも笑[顔まみれで心がうる]おう]

 まず、『黄昏サラウンド』についてです。この楽曲は、2004年にヒップホップグループ・RIP SLYMEによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発売された『MASTERPIECE』に初収録されました。アルバムは、出荷ベースで20万枚以上のセールスを記録し、日本レコード協会にプラチナ認定がなされました。

 『黄昏サラウンド』は秋らしさを感じさせるヒップホップナンバーです。アコースティックギターを基調としたサウンドワークとなっており、全体に切なさを感じさせます。作詞作曲はRIP SLYME、編曲はDJ担当のDJ FUMIYAさんによりなされました。楽曲は10万枚のCDセールスを記録し、こちらも日本レコード協会よりゴールド認定がなされています。


 『黄昏サラウンド』の音域的な特徴についてです。同曲は、「男性の音域としては中低音寄り」で歌メロが作られています。個人差はありますが、一般的な男性は少しキーを上げて歌唱するのもよいかもしれません。
 今回の楽曲はAメロとサビ、ラップを中心に歌メロが作られています。サビについてはmid2D#などの中高音が登場しますが、J-POPの男性曲としては控えめの高音です(ただ、ラップ曲としては一般的な高音でもある)。一方、低音域としては後半のラップパートでlowF#などの低音が登場します。ラップパートはmid1B~mid1F辺りが多く、そうした点でも低音域を安定して歌唱すことが求められます。こうした点を考慮すると、中低音域が得意な人にマッチしやすい曲です。「標準的な音域の男性」については原キーで歌唱可能かもしれませんが、場合によっては少しキーを上げるのもよいと思います。

 女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。ただ、今回は男性曲としてもかなり低いレンジであるため、原曲キーのままで1オクターブ上の音域を歌唱してもよいかもしれません(低音域が得意な人は少し下げて歌ってもよい)。



 最後に『黄昏サラウンド』の音域についてですが、【地声最低音】lowF#(F#2)~【地声最高音】mid2D#(D#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、低めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音lowF#はAメロや3回目のラップパートで登場します。特にラップパートのlowF#はmid1Bとコンボになっており、それなりに低音感があります。今回はラップパートはlow音域を含め、mid1B~mid1D#辺りが多いです。一般的な男性の音域としては低いため、低音が苦手な方はキーを上げるのもよいと思います。

 次に、地声最高音mid2D#はサビで計10回程度登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。ラップ曲としては一般的な最高音ですが、J-POPという枠でみると控えめな高音であるため、一般的な音域の男性などでも歌唱しうる楽曲です。人によってはキーを上げてもよいと思います。


 『黄昏サラウンド』は低音域が低いため、キーを下げる余地はほとんどありません。そのため、キー調整をする際はキーを上げることが多いのではないかと想定しています。今回は歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、音域自体が広いため、ビギナーについては一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。
 今回の楽曲はAメロやサビは比較的メロが分かりやすいです。ただ、ラップパートは歌い慣れてないとぎこちない歌唱になるため、弛まぬ練習を重ねたいです(歌詞やリズムなどもしっかり覚えておきたい)。音域がマッチするのであれば練習曲にもよいと思います。

 『黄昏サラウンド』を原曲キーで歌唱する場合、mid2B~mid2D#といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。ただ、今回は中高音域が良く登場する場面はサビなどに限定されます。ラップパートではmid1D#以下の低音が多く、中低音域が多く求められる曲です。
 こうした点を考慮すると、「標準より低め~標準的な音域の男性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。

【まとめ】

①ラップパートは中低音が多い。サビも高音がやや控えめ
②原キーだと「標準より低め~標準的な音域の男性」向け
③女性は原キーのまま、1オクターブ上を歌唱するのもよい
④ラップパートが中心なので、しっかり慣れておきたい

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