『プレゼント』( JITTERIN’JINN ) の 音域

★m2G–hiA^-2F[キリンがさかだ[ち]し]たピ]ア[ス]
★hiA#–A[大好]き]だっ[たA#–hiC地[け[ど]【Bメロ】

　まず、『プレゼント』についてです。この楽曲は、１９９０年にロックバンドJITTERIN’JINN（ジッタリンジン）によりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年にリリースされた『Hi-King』に初収録されました（アルバムバージョンとして）。同アルバムは、４０万枚を超えるヒットとなりました。

　さて、『プレゼント』はバンドの２作目のシングルとして発表され、バンドとしては初の週間トップ３にランクインしました。最終的には３０万枚近いCDヒットとなり、同バンドの代表的な作品の１つとなりました（売上枚数としては『にちようび』に次ぐ２位）。
　同曲は中毒性のあるメロや歌詞が魅力的な楽曲です。そうしたインパクトもあってか、２０２１年にはLINEギフトのCMソングで替え歌として起用されました。


　『プレゼント』はアッパーなスカパンクです。歌メロはAメロBメロからなります。Aメロで繰り返される【あなたが私にくれたもの】というフレーズが印象的であり、中毒感があります。全体的にシンプルな曲であり、何度か聞いているうちに口ずさめるようになるのではないかと思います。作詞作曲はギター担当の破矢ジンタ（はし ジンタ）さんによりなされました。

　『プレゼント』の音域的な特徴についてです。同曲は、女性の音域としてはやや高めのレンジで歌メロで作られております。個人差はありますが、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいのではないかと私は推測しております（もしくは地声最高音hiC#を裏声で歌うのもよい）。
　同曲は最低音がmid2Dであり、相対的にhiA～hiC辺りの中高音が頻出します。そのため、高音域が得意な人にはマッチしやすいですが、標準以下の声域の女性だと体力的に辛くなる可能性があります。その辺りは各々実際に歌唱して微調整を加えてください。

　男声が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。ただ、今回は単純にキーを下げるのではなく、「キーを３～４つ程度上げて、１オクターブ下のメロを歌う」のが合いやすいのではないかと思います。声域が高くない男性だと、原キーのままオク下のレンジを歌うことも可能そうです（原曲とはニュアンスが異なるかもしれませんが）。



　最後に『プレゼント』の音域についてですが、【地声最低音】mid2D(D3)～【地声最高音】hiC#(C#5)、【裏声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、やや高め（体力的に辛くなりやすい）です。以下、見ていきます。

　まず、地声最低音mid2DはBメロで登場します。登場回数は多くはありません。今回の楽曲は最低音が高いため、高音域が得意な人などはより歌いやすいと思います。

　次に、地声最高音hiC#はBメロで登場します。登場回数は６回程度です。このhiC#に次ぐ地声高音としては、hiCがピークとなる場面が全体で１２回程度登場します。今回は曲全体でhiAなどが多いため、人によっては体力的に辛くなりえます。原キーで歌唱可能な方も多いかもしれませんが、場合によっては少しキーを下げることも選択肢です。また、地声hiC#の部分を「裏声」で歌唱するのもよいと私個人としては考えています。


　『プレゼント』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。今回の楽曲は音域が１オクターブと狭いため、キー調整の融通はかなり利きやすいです。そのため、キー調整に抵抗がないのであればビギナー向けの調整も可能です。
　同曲はメロディー自体も分かりやすく、練習曲などには使いやすい印象です。ただ、楽曲が３番まであり、意外と長尺であるため、場合によっては「２番まで歌う」などのように割り切ってもよいのではないかと思います。

　『プレゼント』を原曲キーで歌唱する場合、地声高音としてはhiA～hiC(裏声はhiDまで)といった中高音域をしっかり歌いこなせることが求められます。今回はAメロが長く、hiA-hiA#辺りが非常に多いです。また、低音はmid2D程度であり、かなり中高音に寄っています。
　こうしたことを踏まえると、「標準よりやや高め～高音域が得意な女性」などが原曲キーにマッチしやすいと私は判断しました。


【まとめ】

①最高音自体はそこまで高くないが、全体的にかなり中高音寄り
②原キーだと「標準より高め～高音域が得意な女性」などに合いそう
③音域は狭く、キー調整はしやすい（ビギナー向けの調整も可能）
④メロもシンプルであり、取っつきやすい（ただ３番まであるので意外と長い曲です）