『Miree』(Suchmos)

【地声最低音】mid1G#(G#3)
★2F–m2F#[愛と言う[能]書き]わかっm2A#–m1G#[て[ぇ]【サビ】
【地声最高音】mid2F#(F#4) ※全体で25回程度
★E–m2F#^-D#[様[子]見]たい]【Bメロ】
★2F–m2F#[愛と言う[能]書き]わかっm2A#–m1G#[て[ぇ]【サビ】
★F–m2F#[用ない好[感]色]
【裏声最高音】hiA#(A#4) ※全体で1回のみ
★2F–hiA#裏^[down my sun [E]D]ィィ【ラストサビ】
【補足】mid2D#~mid2F辺りを含むフレーズ
★m2D#[ま]ち[な]かm2F[で] [出]く[わ]す[美]女【Aメロ】
★m2A#[よ]こ目[で]m2D#[キャッチし]て
★あm2A#[そん]でなm2D#[が]め[た2E[あい]【Bメロ】
★m2D#[ま]ち[な]かm2F[で] [出]く[わ]す[美]女【Aメロ】
★m2A#[よ]こ目[で]m2D#[キャッチし]て
★あm2A#[そん]でなm2D#[が]め[た2E[あい]【Bメロ】
まず、『Miree』についてです。この楽曲は、2015年にロックバンドのSuchmosによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発売された『THE BAY』に初収録されました。アルバムは、ロングヒットを続け、2019年には10万枚以上のセールスを記録しました(日本レコード協会よりゴールド認定がなされています)。
『Miree』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域の範囲内(体感的にはやや高い印象)で歌メロが作られています。低音域に余地があるため、人によっては少しキーを下げて歌唱するのもよいと思います。
今回の楽曲は地声最高音はmid2F#程度ですが、曲全体を通して中高音寄りであり、mid2D#~mid2F#辺りがよく見られます(mid2F#はサビで登場)。低音もmid1G#と高く、体感的に高く感じやすい曲なのではないかと私は分析しています。大よそ標準的な音域の範囲内ではありますが、「中高音域が得意な男性」の方が取っつきやすい傾向にあると思います。ちなみに、ボーカルのYONCEさんはあまり声を張り過ぎずにややアンニュイなニュアンスで歌唱しているため、そうした表現も参考になると思います。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいと私は想定しています。一つの目安ですが、原曲キーから3~6つ程度上げてみてください。ただ、今回は低音がmid1G#と高いため、理論上は女性が原キー歌唱することも可能で、人によっては原キーがマッチしうると考えられます。具体的には、「男声域と近似するような女性(標準より低めの音域)」などは原キーを選択肢に入れてみてもよいかもしれません。
最後に『Miree』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G#(G#3)~【地声最高音】mid2F#(F#4)、【裏声最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性のン息の範囲内(体感的にはやや高めな印象)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1G#はサビで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内ですが、男性曲としては高めの低音になります。最高音自体はそこまで高い曲ではないですが、低音が高い分、標準的な音域の男性などは少し歌いにくい可能性があります。
次に、地声最高音mid2F#はBメロやサビで計25回登場します。このmid2F#に次ぐ地声高音としては、mid2Fがピークとなる場面が全体で9回登場します。また、今回はmid2D#辺りも非常に多く、体感的には高く感じやすいのではないかと私は分析しました。一般的な音域の男性が原キーで歌唱しうる曲ですが、「高音域が得意な男性」などの方が余裕を持ちやすいと考えてよいと思います。そのため、少し高いと感じたときは、キーを下げることも選択肢に入れてください。
『Miree』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。歌い慣れた人であればある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。今回は音域自体もそこまで広くないため、ビギナー向けの調整も可能だと思います。ただ、原曲のような気だるげな歌唱をするためには力量が必要であり、キーを調整したからといって直ちに原曲のような歌唱が出来るわけではありません。難易度が高い曲というわけではないですが、弛まぬ練習を心掛けたいです。
今回の楽曲はメロやリズムなどは比較的分かりやすく、練習曲向きです。ただ、サビなどは同じメロが繰り返されるため、安定した歌唱が不可欠になります。また、声を張り過ぎると原曲のよさが損なわれやすいため、適度な声量で歌唱することを意識したいです。
『Miree』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D#~mid2F#(裏声は一部でhiA#)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回は全体的にmid2D#辺りが頻出し、サビではmid2F#やmid2Fが頻出します。低音も高いため、見た目よりは高く感じやすいと私は考えました。
こうした点を考慮すると、「標準(orやや高め)~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。女性はキー上げ推奨ですが、「標準より低めの音域の女性(男声域に近似する)」などは原キーを想定してもよいかもしれません。
【まとめ】
①最高音が高いわけではないが、全体的に中高音寄り(音域は広くない)
②原キーだと「標準(orやや高め)~高音域が得意な男性」に合いそう
③低音が高い分、見た目より高く感じやすいかも
④キー調整はしやすいが、声を張り過ぎずに落ち着いた歌唱表現を心掛けたい
⑤練習曲にもよいが、サビは同じメロが繰り返される。安定感が重要になる