なお、同曲は、新型コロナなどの影響もあり、2020年6月上旬現在、カラオケ配信されておりません。ただ、人気の高い作品ですので、近く配信されるのではないかと考えております。
『春を告げる』(yama)、Haru wo Tsugeru
【地声最低音】mid2A#(A#3)
☆m2A#[い]つも誰にでhiA#[も] hiC#[言う]A#[こ]とを(1番Aメロ)
★m2A#[繰]りかhiA#[えし]てる
※☆のhiC#は地声にも聞こえるのですが、今のところ裏声判定しています
【地声最高音】hiB(B4) ※ラストサビ(+1)で多く登場
★完璧hiA#[な]演出A#[と]完璧A#[な]hiB地[人]生を(1番Bメロ)
★深夜hiE裏[東]hiD[京]hiB地[の]6畳hiB地[半] 夢を見てた(転調サビ)
★いなくなんhiA[ない]よA[ね][ぇ]hiB
【裏声最高音】hiE(E5) ※ラストサビで登場
★深夜hiE裏[東]hiD[京]hiB地[の]6畳hiB地[半] 夢を見てた(転調サビ)
☆明日には消えてるhiE[電]hiD[脳]hiB地[じょ]う※に
※☆の電脳[城]の部分について、ここだけ他のサビとニュアンスが微妙に違います。
【補足】hiA~hiD#辺りの注意点
★ここに救いはないよ 早く行っておいhiA#[で](Aメロ)
★とりあえず上がって hiD#裏[酒]hiC#[でも]hiA#[飲ん]でさ
★だhiD#裏[れ]hiC#[も知]D#[ら]A地[な]いんだ(Bメロ)
★だhiC#裏[れもがマイ]hiB[ノリ]A#[テ]ィな
★タhiD#裏[イ]hiC#[ムト]hiA#地[ラ]ベラー
★どうせ全部 今日でhiC#裏[終わりなん]hiA#[だ]から(2番)
★どうせ全部 今日でhiC#裏[終わりなん]hiA#[だ]から(2番)
まず、yamaさんについて少し説明します。yamaさんは2018年より活動されている歌い手です。中性的でハスキーなボーカルが特徴的です。ボカロPの猫アレルギーさん、絵師のWOOMAさんと結成した「BIN」というグループでも活動しております。2019年にはボカロPのくじらさんとのコラボによる『ねむるまち feat.yama』も話題を呼びました。最近は音楽活動を開始して、短い期間でヒットする人が増えているように私自身は強く感じました。
_____
さて、『春を告げる』についてです。この楽曲は、2020年にyamaさんによりリリースされました。作詞作曲アレンジはボカロPのくじらさんが行っております。2020年4月にYouTube公式チャンネルで公開されたMVは、6月現在、800万回近い再生回数を記録しています。非常に注目を集めている楽曲だといえます。
『春を告げる』は打ち込み主体のエレクトロなバンドチューンです。非常にオシャレでスタイリッシュなナンバーですが、サビなどの歌メロは伝統的なヨナ抜き音階で作られております。また、以前『金木犀 feat.Ado』でも取り上げましたが、演奏時間が3分超と非常に短いです。サビ⇒AメロBメロサビ⇒2番Aメロ(Cメロ)⇒サビ⇒転調サビという構成です。
※ちょっと余談を行います。ごく最近の楽曲の1つの傾向かもしれませんが、歌メロの2番は、1番の展開を繰り返さずに、ラストのサビへ一気に向かっていくような構成が増えているように感じます。「2番AメロがCメロのよう」であったり、「2番とラストサビが融合した」ような展開が見られる印象です。今回取り上げた『春を告げる』も、『金木犀 feat.Ado』そうした展開です。今年ヒットしているYOASOBIの『夜に駆ける』も2番とCメロラストサビが融合したような展開になっております。
『春を告げる』の音域的な特徴についてです。yamaさんの性別が明らかにされていないのですが、同曲は男性音域としてはかなり高いですので、女性音域として考えたいと思います。
同曲の音域は、地声部分はあまり広くなく、地声最高音hiBなども女性としてはそこまで高くないです。キーの調整などは行いやすいと思います。反面、裏声が多く登場したり、yamaさんの声質や表現など難しい部分もあります。
さて、最後に『春を告げる』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A#(A#3)~【地声最高音】hiB(B4)、【裏声最高音】hiE(E5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内です。以下、見ていきます。
まず、地声最高音hiBはラストサビを中心に複数回登場します。同曲はラストサビで転調し、キーが1つ上がります。一方、転調前ではhiA#がAメロBメロサビで多く登場します。
この辺りは一般的な女性の音域の範囲内といえます。ただ、登場回数が多いですので、高いキーが苦手な方は少し下げても良いかもしれません。地声音域もやや狭いですので持久力が要求されるように私は分析しております。各々キー調整してください。
『春を告げる』は全体でみると、裏声部分が広く、地声部分の音域自体は広くありません。キーの調整なども行いやすいと思います。ある程度歌い慣れていない人向けの調整もしやすいと思います。融通が利きやすい楽曲です。
一方で、同曲は、裏声が多く登場し、またyamaさんのハスキーな声質や表現など難しい部分もあります。歌メロディーそのものを歌うことのはそこまで難しくないと思います。反面、オリジナルの表現を目指す場合は、ある程度努力が必要なのではないかと思います。
『春を告げる』は難しい部分もありますが、音域で見ると手を付けやすい部分が多いです。人気の高い曲ですし、興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
コメント
流行りの新しいアーティストを知るのにも重宝しております。
お時間があればよろしくお願いします
https://youtu.be/prBxPljqt0M