『嘘』(シド)の音域

★m2A[ふ]たm2F#[り]寄り添ったF#[ぁ]

★無m2G[理]m2F#[な]え[が]hiA[お][の]うF#[ら]（Aメロ） 

★伸m2F#[び]たか[げ]を[か]くF#[ま]う
★m2A[さ]いF#[せ]いを選ぶ

★テーブルの上m2F#[の]（Bメロ） 

★震えない知らF#[せ]待ち続m2A{け]て


　まず、シドについて少し説明します。シドは2003年に結成、2008年にメジャーデビューしたV系のロックバンドです。ジャンルとしては、ハードロックやポップロックなどに分類されます。デビュー曲の『モノクロのキス』を始め、『嘘』、『乱舞のメロディ』、『V.I.P』など人気アニメの主題歌も多く担当し、思い入れの深い方も多いと思います。とりわけ、アニメ『黒執事』シリーズと縁が深いです。また、アニメ主題歌以外では、『妄想日記』、『御手紙』などが人気が高い印象です。

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　さて、『嘘』（うそ）についてです。この楽曲は、2009年に4人組ロックバンド・シドによりリリースされたシングル作品です。アルバム『hikari』をはじめ、ベストアルバムなどにも収録されております。
　同曲は、荒川弘さんの同名漫画を原作とした人気アニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』のエンディングテーマ曲としてタイアップが付き、非常に知られることになりました。シドの代表的なシングル曲として列挙されることが多いです。

　『嘘』はアップテンポのバンドナンバーです。クラシックギターやストリングスなども用いられており、全体として切なさが強調されております。エレキギターもクリーンな音色が印象的です。

　歌メロの音域については、図に示すように約1オクターブで狭めの音域で作られております。音域が狭く、キーが高めの楽曲は、原キーでは持久力が要求されます。それを証明するかのように、Aメロ～サビ全てのフレーズでmid2F#～hiA#の音が登場します。





　さて、『嘘』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A(A3)～【地声最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高めです。以下、見ていきます。

　まず、地声最高音hiA#はBメロのサビ直前に登場します。曲全体で2回です。それ以外の場面では、サビ、AメロのhiAなどが印象的です。このhiA,hiA#辺りを安定的に歌いこなせると、『嘘』が形になりやすいです。
　hiA#辺りは一般的な男性の音域よりも高めですので、キーを下げた方が歌いやすいです。目安としては原曲キーから2つ程度下げると良いです。ただ、後述するように、同曲は持久力も求められる作品ですので、人によっては原キーから3つ以上下げても良いと思います。

　『嘘』は音域自体は広くなく、キー調整はしやすいです。普段歌い慣れていない人向けの調整も可能であります。キー調整などに抵抗が無いのであれば、練習曲としてもお奨めできます。一方で、キーを調整したとしても、ボーカルのマオさんのような表現がすぐに出来るわけではないので、少しずつ練習を重ねてください。
　『嘘』は①音域が狭い、②キーが高めという特徴を備えております。よって、原曲キーの場合は、持久力が必要であり、難易度も少し高めです。逆に、声が高い人にとっては手を付けやすい作品かもしれません。

　私なりのイメージなのですが、シドの人気作品は、キーが高めである反面、低音はきつくない作品が目立つように感じます。したがって、曲によっては男性よりも女性の方が原キーで歌いやすいかもしれません。男性のみならず、女性にもお奨めしやすいバンドです。