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『Let It Be』(The Beatles[ビートルズ])の音域

こんにちは。今回はThe Beatles[ビートルズ]の『Let It Be』(1970)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はビートルズの別の曲にリクエストを頂いたのですが、先に超メジャー曲を取り上げた方がよいと感じ、この曲を取り上げようと考えました。当ブログでビートルズの楽曲を取り上げるのは今回が初となります(リストアップはしていたのですが、取り上げる機会を逸しておりました)。

『Let It Be』(ビートルズ)、Let It Be(The Beatles)
『Let It Be』(The Beatles)の音域







【地声最低音】mid1E(E3) 

m1G[When I find my]self m1E[in] G[times of] trouble【Aメロ】


【地声最高音】hiA(A4)  ※全体で6回(アルバムver.は7回)

m2E[Let] it be, [let] m2G[it] hiA[be], m2G[let it] [b]e, let it [be]【Bメロ[サビ]】


【裏声最高音】hiC(C5) ※後半で登場

★let it be  Whisper words of wisdom, let it be hiC[uh]【2番サビ】

※厳密にはフェイクにあたる部分です。


【補足】mid2EhiAを含むフレーズ一覧

★Mo[ther]m2E [Ma]ry comes to me【Aメロ】
m2E[Speaking] m2F[words] [of wis]dom, [Let] it be

☆there is still m2E[a chance] that hiA[they] will see【2番Aメロ】
★Yeah, m2E[there will] m2G[be] [an an]swer, [let] it be【2番サビ】

※☆の部分のhiAについては地声っぽくもありますが、今回は裏声判定にしました。

 まず、『Let It Be』(レット・イット・ビー)についてです。この楽曲は、1970年にロックバンド・The Beatles(ビートルズ)によりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年にリリースされた『レット・イット・ビー』に収録されました。
 『レット・イット・ビー』はビートルズの後期を代表する人気曲であり、日本でも広く知られております。ただ、この楽曲リリース直後にビートルズは解散となり、バンドとしては最後のシングル曲になりました。

 『Let It Be』はピアノが印象的なスローナンバーです。歌メロはAメロサビ(ヴァース‐コーラス)を中心に展開し、親しみやすいです。『Let It Be』のコード進行は後のJ-POPにも大きな影響を与えており、その点でも耳馴染みしやすいのではないかと思います。作詞作曲はレノン=マッカートニー名義になっておりますが、主にポール・マッカートニーが制作した曲だといわれております。リードボーカルについてもマッカートニーが担当しました。


『Let It Be』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性曲としては高めのレンジで歌メロが作られております。一方、低音域に余地があり、キー下げなどはしやすいです。
 この楽曲は日本でも人気の高い作品ですが、原曲キーではmid2D~hiAなどの中高音域の頻度が高く、どちらかといえば高音域が得意な男性向けの作品といえそうです。そのため、「標準より高めの男性」でも終盤は体力的にしんどくなるかもしれません。
 ちなみに、女性の場合は、一般的にはキーを上げた方が歌唱しやすいです。ただ、「標準より低めの音域の女性」などは原曲キーでもチャレンジ可能そうです。



 最後に『Let It Be』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】hiA(A4)、【裏声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1EはAメロで登場します。この辺りは一般的な男性の音域の範囲内です。一方、女性にとってはかなり低いレンジであり、通常はキーを上げた方が良さそうです。ただ、今回のmid1E辺りは、低音域が非常に得意な方であれば届きうるので、「標準より低めの音域の女性」などは原曲キーで歌ってみるのもよいかもしれません。

 次に、地声最高音hiAについてはサビで登場します。曲全体で6回程度です。このhiA辺りは男性としては高めであります。また、同曲はmid2D~mid2F辺りも比較的多いため、標準的な男性は高さを感じやすいです。そのため、通常はキーを下げた方が歌いやすそうです。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。
 同曲を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiA辺りをしっかり歌いこなせる力が求められます。同曲は男性曲としては高音寄りの曲ですので、「標準より高め~高音域が得意な男性」などが原曲キーにマッチしやすそうです。


 『Let It Be』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、自分の得意なレンジに調整することが可能だと思います。一方、ビギナー向けの調整もできなくはないと思いますが、もしキーを調整しても難しい場合は別の曲と並行して練習してください。
 同曲はリズムやメロディー自体は親しみやすく、最近のJ-POPなどと比べてもアプローチしやすそうです。人によっては英語の授業などで歌ったことがあるという人も居られるかもしれません。

 『Let It Be』は世界的にも知られた楽曲であり、カラオケなどでも歌いやすそうです。原キーだとやや高めのなりますが、興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. トニオ より:

    いつも拝見してカラオケの選挙区の参考にしています
    昔の曲や洋楽等が好きなので今回のような解説はとても有り難いです
    リクエストになりますがSkid Rowの「I Remember You」の音域が知りたいです

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      不勉強ながらはじめて聴いた曲ですが素敵な作品ですね。
      リストアップしておきます。