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『本能』( 椎名林檎 ) の音域

こんにちは。今回は椎名林檎さんの『本能』(1999)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『本能』(椎名林檎)、Honnou(Ringo Sheena)
『本能』(椎名林檎)の音域






【地声最低音】mid1G(G3) 

m2A[どうし] [歴]m2G[のう]えに [こ]2Am1G[ばが生[まれ]た][か]【Aメロ】


【地声最高音】hiD(D5)  ※ラストサビで2回

★いまさhiAhiB[ら[なん]て][も]わず[に] BhiDhiC[急[かし]てよ]ぉ]B【ラストサビ[転調+2]】


【補足】mid2GhiCを含むフレーズ一覧

hiA[や]くそ[く]は 要[ら]ない[わ]【サビ】
★果たされhiA[ない]ことなど だい[き]hiChiA#[らい]なの][ぉ]

★淋m2G[しい]のはお互い様で 正[し]く舐[めhiA[合う]き]A[は]【Bメロ】

hiBm2G[き]ま]B[れ]を]B[る]B[て]ラストサビ[転調+2]

 まず、『本能』についてです。この楽曲は、1999年に女性シンガーソングライターの椎名林檎さんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、翌年にリリースされた『勝訴ストリップ』に収められました。同アルバムには、『ギブス』(過去記事)『罪と罰』(過去記事)といったシングル曲も収められており、250万枚を超える大ヒットアルバムとなりました。『本能』についても、CD売上が100万枚のヒットとなり、椎名さんの中でも最も大きなセールスを記録しております。


 『本能』はミドルテンポのロックナンバーです。頭サビで歌メロが始まり、AメロBメロサビと展開します。2番サビが終了すぐに、ラストサビになります。ラストサビでは転調が行われ、キーが2つ上がります(#2)。作詞作曲は椎名林檎さん、編曲は亀田誠治さんによりなされております。

 『本能』の音域的な特徴についてです。同曲は、大よそ一般的な女性の音域の範囲内(ラストサビは「やや高め~高め」)で歌メロが作られております。終盤高い音が続きますので、人によってはキーを下げてもよいと思います。
 低音域については幾ばくかの余地があり、キー下げは可能です(大きなキー下げには向きにくそう)。ちなみに、女性シンガーの加藤ミリヤさんが、同曲をmid1E~hiBのレンジでカバーされております(原曲キー-3)。低音域が得意な女性は、このレンジで歌ってみるのも良いかもしれません。

 ちなみに、同曲を男性が歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすそうです。ただ、高音域が非常に得意な男性などはもしかしたら原曲キーで歌えるかもしれません。ロックバンドのUNCHAINがmid1F~hiCというレンジでカバーしており、この辺りは高音域が得意な男性の目安になると思います(原曲キーから2つ低い[♭2])。



 最後に『本能』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3)~【地声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、やや高めor高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1GはAメロで登場します。この辺りは一般的な女性の音域の範囲内です。ただ、mid2Aを伴っているため、低音域が苦手な方はやや歌いにくいかもしれません。

 次に、地声最高音hiDについては、ラストサビで登場します。登場回数は2回程度です。このhiD辺りは一般的な女性の音域としては高めであり、通常はキーを下げた方が歌いやすそうです。ただ、ロック系の曲が好きであり、声を強く張って歌うことに慣れている方は、意外と届きうる可能性もあるのではないかと思います。キーを下げる際は、一つの目安として原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。


 『本能』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人ならば、ある程度自分の得意なレンジに合わせることができると思います。一方、ビギナーなどはもしかしたら一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。

 『本能』を原曲キーで歌唱する場合、hiD,hiCといった音階をしっかり地声で歌いこなせる力が求められます。そのため、「標準よりやや高め~ある程度高音域が得意な女性」などが原曲キーにマッチしやすそうです。私なりの印象ですが、ロックのように声を張る歌唱に慣れている方は、椎名さんのニュアンスに近づきやすいと思います。

 『本能』はノリのよりバンド曲であり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。私なりには、女性のみならず男性もこの曲を歌ってみたいと感じられる方が多いのではないかと感じます。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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