なお、今回はBメロの常田大希山のパートでミスがあるかもしれません。もしミスが判明した場合は、修正します。【地声最低音】【最高音】は椎名さん[女性パート]を中心にピックアップしておりますが、常田さんのパートについても触れております。その点を踏まえて記事を拝読ください。
『W●RK』(millennium parade × 椎名林檎)
【地声最低音】mid1F(F3)
★m2F[変幻]自[在]のm1G#{いの]ち剥[き]出してやれ【イントロ】
★m2F[実態]が[ない]分1G#[まだ出来損]ない
★名前名乗ってやるm1G#[よ] 観G#–m1F[念[して頂]戴?【Aメロ】
※常田パートも含めるとmid1Eが登場する(【補足】参照)。
【地声最高音】hiD(D5) ※ラストサビで4回
★許してくれ hiA[嘗ておhiD–hiC#–B[かし]た]と]がを]【ラストサビ[転調₊1]】
★こhiA–hiB[の世の絶景[がお]が[み]hiD–hiC#[た]い]
【裏声最高音】hiD(D5) ※終盤で1回
★(大自然の) 自分hiD裏–hiC#[自]身]【ラストサビ後半】
【補足】mid2F(一部のみ)~hiC#を含むフレーズ一覧
★土台ほm2F[とん]ど運次第 答えも出してやるよ 刹那のm2G#–F#[銘]采]配]【Aメロ】
★労働鼠のさm2F[が]だ Wake up bankers, banker 今日2F[も]労働【Bメロ[常田パート]】
★AnswerにはFantasyを Stand up my m2F[fav] people
★市井の静かな暮らし 普通のm2F[人]ごm2G#–hiA[こ[ち][を]F【2番Aメロ】
★無鉄砲にStand up my hiC#裏[fav] people【2番Bメロ[常田]】
☆(m1F#–m1E[疎んで[い]た]) m2F#–hiA[迷い[さえ]も]【ラストサビ後半】
★(弱きを知って 強気を覚える 闇散って) 光わhiA–hiB地[ら[う]
★女と男 にhiB地–A[くしい]と[し] 正しさよ hiB–hiC#地[まち[がい]よ
★両極の間 結hiA–hiB[合し[て] あ[まんB[ぜ]よ
※副旋律と思うが、男性パートの最低音がmid1E
まず、『W●RK』(ワーク)についてです。この楽曲は、2023年に常田大希さんが主宰する音楽プロジェクトとmillennium paradeと椎名林檎さんによりリリースされたシングル作品です。現在は配信限定のシングルですが、5月中旬にはCDシングルとしてのリリースが予定されております(『2◯45』との両A面シングル)。
『W●RK』は賀来ゆうじさんの同名漫画を原作としたテレビアニメ『地獄楽』のために書き下ろされました。今回の『W●RK』で作詞を行った椎名さんの歌詞世界と江戸後期が舞台となった『地獄楽』はマッチしやすいのではないかと私も感じました。ちなみに、常田さんと椎名さんは以前より親交があり、楽曲制作なども行っていたようで、両A面の『2◯45』は2019年ごろに作られた作品のようです(テレビ番組の関ジャムでも共演されてました)。
『W●RK』はミドルテンポのバンド曲です。ミレパは元々幅広い音使いをしておりますが、今回もホーンセクションなどが加えられております。歌メロは楽曲後半で転調が行われ、ラストサビのキーが通常サビよりも1つ上がります(#1)。ボーカルは椎名さんと常田さんが担当しており、Aメロとサビは椎名さん中心、Bメロと副旋律は常田さんが歌唱されてます。
ちなみに、同曲のミュージックビデオは椎名さんの過去曲のMVがオマージュされており、そうした点もファンには堪らないのではないかと思います。
『W●RK』の音域的な特徴についてです。同曲の高音域は、女性の音域としてはやや高めのレンジで歌メロが作られております。一般的な女性は少しキーを下げた方が歌いやすいかもしれません(ただ、今回は低音も低い)。
同曲の低音はmid1Fが登場します。この辺りは女性の音域としては低めのレンジであります。そのため、キーを下げる際は少し注意が必要です。高音域が得意な女性などは、逆にキーを上げてもよいかもしれません。
一方、常田大希さんが担当するパートはおおよそ一般的な男性の音域であり、mid1E~mid2F辺りまでしっかり歌えると形になりやすいです。ただ、常田さんのパートは音域以上に「声色・リズム」といった要素を重視した方が雰囲気を作りやすいと私は分析しました。
ちなみに、同曲を男性が歌う場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。高音域が非常に得意な男性だと原曲キーがマッチする可能性がもありますが、通常は少しキーを下げるとより安定します。
最後に『W●RK』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F(F3)~【地声最高音】hiD(D5)、【裏声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域としてはやや高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最高音hiDはラストサビで登場します。登場回数は4回程度です。一方、同曲はラストサビでは転調してキーが1つ上がります。そのため、1回目のサビではhiC#が最高音となります。このhiD,hiC#辺りは女性の音域としてやや高めですので、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいのではないかと私は推測しました。
※当ブログでは最高音hiDの楽曲は「標準より高め」とすることが多いのですが、今回は「やや高め」としました。今回はAメロBメロはそこまで高いレンジではないという点を考慮して、「やや高め」にしました。
『W●RK』は低音域が低く、女性がキーを下げる余地はほとんどありません。そのため、「低音域が非常に得意な女性が1つ程度下げる」か、もしくは「高音域が得意な女性がキーを上げる」といった形でキー調整が行われるのではないかと推測されます。
同曲は音域自体が広めであり、低音~高音域まで満遍なく歌われております。そのため、 ビギナー向けの楽曲としては少し使いにくいと私は感じました。一方、音域が合う人であれば、低音~高音まで楽しめる楽曲だと思います。
『W●RK』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G#~hiDといった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はAメロBメロはそこまで高くなく、サビ等で高音域が要求される形となります。そのため、体力的にはしんどくなりにくいのではないかと私は推測しました(終盤は少し大変かもです)。これらを踏まえると、「標準よりやや高め~ある程度高音域が得意な女性」の音域の女性などが原曲キーに合いやすいと私は判断しまいた。
椎名さんの作詞の1つの特徴でもあるのですが、今回も読み方が難しい歌詞が多くみられます。そのため、歌詞をしっかり覚えておいた方が良いと思います。
『W●RK』はノリの良いバンド曲であり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。場合によっては男女でパート分けするなどしても良さそうです。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。