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『君が思い出になる前に』(スピッツ)の音域と感想

 こんにちは。今回はスピッツの『君が思い出になる前に』(1993)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『君が思い出になる前に』(スピッツ)、Kimi ga Omoide ni Naru Mae ni(Spitz)

『君が思い出になる前に』(スピッツ)










【地声最低音】mid1B(B2)  

★水の色も風のにおいも mid1B[変]わったね


【地声最高音】hiA(A4)  ※サビ部分

★君が思いmid2G#[出にな]hiA[る]前に


【補足】Bメロの盛り上がりの箇所はmid2F#

★ 歩き続けられない 二度[とー これ]から[]ー



 まず、『君が思い出になる前に』についてです。この楽曲は、スピッツの4枚目のアルバム『Crispy!』に収録されていましたが、その後シングルカットされます。『君が思い出になる前に』のシングルカットにより、スピッツは初のチャートインを果たしました。そうした意味では、彼らにとっては記念すべき楽曲でもあります。

 スピッツのYouTube公式チャンネルでは、2019年現在で910万回もの再生回数を記録しております。ファンのみならず、一般のリスナーからも認知されている人気曲の一つだと思います。 

 『君が思い出になる前に』は、それまでリリースされたスピッツの楽曲とは異なり、一般のリスナーというものを意識した作品になっております。アルバム『Crispy!』以前のスピッツは、シューゲイザーなどのサウンドを意識した作品になっておりました。それに伴い、メロディーも抑え気味で、よりサウンド重視の楽曲づくりをしていました。歌詞についても、かなり抽象度の高い作品が多かったと思います。

 『君が思い出になる前に』の辺りから、草野マサムネさんの声質が活かされる作品が増えていきました。また、エレキギターもアルペジオを中心としたものが目立つようになります。結果として、スピッツの象徴でもある草野マサムネさんの声、メロディーセンスや歌詞が活かされ、同時にギターの憂いを帯びたアルペジオなども活きるようになりました。

 歌詞について、個人的に一番印象深いのは「忘れないで 二人重ねた日々は この世に生きた意味を 越えていたことを」です。これは、草野マサムネさんの歌詞の中ではかなり直接的な表現です。スピッツの歌詞はこうしたものよりも、「君と僕の過ごす場面」が歌詞として切り取られている印象です。

 それ故に、時折見せるこうしたフレーズが活きるのだと思います。草野さんが描いてきた「君と僕の物語」は、「生きる意味というものを超えている」というのを、この曲を聴くたびに感じさせられるのです。





 さて、『君が思い出になる前に』の音域についてですが、地声最低音mid1B(B2) ~地声最高音hiA(A4) でメロディーが構成されております。

 男性の音域よりも高いです。hiAだとある程度歌い慣れた人でも難しい人もいます。「かなり練習したけど高音部だけは出ない」という人の選択肢としては、裏声で対応するというのが一つあり得ると思います。『君が思い出になる前に』ならば、hiA付近だけ裏声にするというのもアリです。曲全体が美しいです。仮に、「他は完ぺきで、最高音部分だけ裏声」というレベルにあるならば、ハイレベルな完成度になっていると思います。

 歌い慣れていない一般的な男性ならば、間違いなくキーを下げて練習した方が良いです。低音部はmid1Bと低いですが、これは瞬間的な音なので、キーを下げても余裕があるはずです。目安として、2~3程度下げる(♭2~3)と良いと思います。それでも始めは苦労する可能性があると思ってください。キーを下げたとしても、この曲が歌いこなせるならば、かなり歌が上手い人だと思います。


 『君が思い出になる前に』は女性が歌っても映えます。低音部は図で表記したほど低くないので、2つほどキーを上げる(#2程度)と歌いやすくなると思います。
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