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『大不正解』(back number)の音域と感想

(2020/10/14)MVがフル尺で公開されましたので、添付しました

 こんにちは。今回はback numberの『大不正解』(2018)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『大不正解』(back number)、Daifuseikai


【地声最低音】mid1C(C3)  

★[]が目に見えりゃもうきっと腐って[]


【地声最高音】mid2G#(G#4)  
※サビ

mid2G[][け][い]を愛せる[][]も[無い]



【補足】mid2G箇所について

★この無様に移mid2G[ろう]かた[ちを]ー 安い化け[の]皮を
★言[葉]は2層 面もそう
★華麗なステップ[で]

『大不正解』(back number)







 

 まず、『大不正解』についてです。この楽曲は2018年にback numberによってリリースされたシングル曲です。実写映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』のために書き下ろされた楽曲です。作詞作曲を担当した清水依与吏さんは、原作の『銀魂』の大ファンだそうです。編曲については、back numberと蔦谷好位置さんが担当されています。蔦谷好位置さんはback numberの編曲では『高嶺の花子さん』、『繋いだ手から 』、『SISTER』などを担当されています。

 『大不正解』のサウンドについてですが、『HAPPY BIRTHDAY』などback number冬の名曲群とは異なり、バンドサウンドを基調としたノリの良いサウンドワークになっております。演奏時間はおよそ3分半です。3分半程度の作品だと、プログレ調の楽曲などを除けば、非常に軽快かつシンプルな構成の作品になることが多い印象です。

 『大不正解』の歌詞についてですが、『銀魂』への書き下ろしということもあり、そうした印象は非常に伝わります。私自身は、最近は原作漫画を追っておりませんが、どこか良い意味でドライなフレーズや、堕落的、快楽的なフレーズが心地よく感じます。具体的には「補い合うのなんざご免なんだ さぁ好きに踊ろうぜ」あたりにそうした印象を感じました。

 J-POPや漫画・映画作品などにおいて、「補い合う」というのは比喩も含めてよく使われるフレーズ・テーマの一つだと思います。『大不正解』は、こうした表現の逆を行く世界観だと思います。「補い合う」、「自絆」などのフレーズは逆に強くなりすぎると、息苦しく感じたりします。現実などでもそうだと思います。そうした意味で、この『大不正解』という作品は、先も述べましたが良い意味でドライな作品だと思います。歌詞にもあるように「暑苦しくありたくない」世界観です。そうした歌詞の『大不正解』ですが、反面、どこか運命に導かれているような「腐れ縁」のようなものも感じられます。




 『大不正解』の音域についてですが、地声最低音mid1C(C3) ~地声最高音 mid2G#(G#4) でメロディーが構成されております。大サビ前にフェイクなどもありますが、今回は重要な点に絞ります。
 
 図にも示したように、一般的な男性の音域よりやや高い音域です。ただ、難曲というわけではないと思います。mid2F,mid2Gといった音域を確実に使いこなしていければ、手に届きうる楽曲です。

 もちろん、普段ほとんど歌い慣れていない一般的な音域の男性が、原曲キーで簡単に「歌いこなせる」作品ではありません。その点は留意しておいた方が良いです。歌い慣れていない男性ならば、2程度キーを下げると(♭2程度)歌いやすくなります。

 ただ、曲の世界観などを考えても、上手く歌わなくても良い楽曲なのかもしれません。楽しく歌えるということが非常に重要です。カラオケ等では盛り上がりやすい楽曲だと思います。


 また、この曲を女性が歌う場合は、個人差はありますが、3~4程度キーを上げる(#3~4)と良いと思います。声が高い女性だともっと高いキーでも良いかもしれません。

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