こんにちは。今回はスピッツの『春の歌』(2005)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。
スピッツは当ブログでは、これまでに『チェリー』を取り上げております。興味を持たれた方は、そちらもどうぞ。
『春の歌』(スピッツ)、Haru no Uta(Spitz)
★トゲのある藪([や]ぶ)をかき分けてきた
【地声最高音】hiA(A4) ※Bメロ、サビ、Cメロなど頻出します
★「どうでもいい」とか そんな言葉で汚れた 心 今放(はな)て[mid2G#]
★春[はる]の歌(うた) 愛[あい]と希望よ[り]前に響く
★幻じゃ[な]く あるいていく
まず、『春の歌』についてです。この楽曲はアルバム『スーベニア』の収録曲として2005年に発表されました。その後、スポーツドリンク・AQUARIUSのキャンペーンソングとしてタイアップが付いたため、シングルカットされた曲です。当時、サッカー選手の中田英寿さんの出演するCMにこの『春の歌』が流れ、話題を呼びました。
youtubeのスピッツ公式チャンネルでは2100万回以上もの再生され、スピッツの楽曲でも非常に知られた作品の一つになっております。
その後、漫画家・羽海野チカさんの作品を原作とする映画『3月のライオン』の主題歌として、藤原さくらさんがカバーする『春の歌』が起用され話題を呼びました。漫画『3月のライオン』の初期の世界観は、『春の歌』から影響を受けて作られたものだと言われています。
「春の歌』のサウンドについてですが、疾走感あふれた爽やかなサウンドになっております。アコギとアルペジオを基調とした爽やかなイントロに、ベースやドラムが躍動感を与えます。
メロディーについては、非常に美しいのですが、スピッツの楽曲の中では非常に節回しが速い作品になっていると思います。BUMP OF CHICKEN辺りに近いものを感じます。
個人的にはベースとドラムの仕事がに光る作品であると感じました。編曲はスピッツと亀田誠治さんによりなされております。
『春の歌』の歌詞についてです。歌詞は卒業や旅立ちといった「春の定番な歌詞とは一味違った内容」になっております。個人的な解釈としては、「春の厳しさ、荒々しさ」といった面がテーマになっていると考えております。
先ほど言及しました『3月のライオン』というタイトルは、英国のことわざ「3月はライオンのようにやってきて、子羊のように去る」から取られております。これは、「春は荒々しい天気から始まり、穏やかな季節を迎えながら終わっていく」という意味です。
考えてみれば、春というのは春一番という強い風から始まり、天気も気温も変化が激しい季節です。最近では花粉も多く飛散し、症状に苦しめられる人も多いでしょう。また、生活の面でも変化が多く、美しい穏やかな季節だとは言い難い面も多いです。
『春の歌』の歌詞内容を見てもかなりネガティブな表現が多く使用されており、私達がイメージする「春の裏側」の側面にスポットが当てられています。一般的のスプリングソングとは一線を画す世界観だと思います。草野マサムネさんの感性ならではの作品だと思います。そうした点が、この楽曲が多くの支持を集める要因になっていると思います。
『春の歌』の音域についてですが、地声最低音mid1E(E3) ~地声最高音 hiA(A4)で メロディーが構成されております。図に示されるように、一般的な男性よりも少しだけ高い音域です。しかし、この楽曲は見た目以上に難易度が高いと思います。
スピッツの楽曲はhiAやhiA#が最高音の作品が多くあります。この音階は男性の中でも発声できるという人はそれなりにいると思います。しかし、「『柔らかさorしなやかさ』を伴ってhiA以上を発声できるか」、「この音階(hiA以上)で声質が活きているか」いったと条件を加えると、歌いこなせる人は非常に限られてくると思います。
一般的な男性の場合は、キーを2~3程下げる(♭2~3)方が無難だと思います。それでも、普段歌い慣れていない人は苦戦すると可能性があります。原曲キーを歌いこなすにしても、長い努力が必要になると考えた方がいいです。たとえ、キーを下げてもこの曲が歌いこなせるのであれば、歌が上手い人です。
女性の場合は『春の歌』は選択肢に入ってくる作品だと思います。ある程度歌い慣れる必要があるのですが、高い声が出ない人の場合は原曲キーでも構わないと思います。ちなみに藤原さくらさんは原曲キーのままカバーしております。藤原さくらさんのバージョンは穏やかな世界観でありながら、切なさを伴ったブルージーなアレンジになっております。個人的には非常に興味深い解釈でした。
一般的な女性の場合はキーを2~3程度上げる(#2~#3)と良いと思います。
まず、『春の歌』についてです。この楽曲はアルバム『スーベニア』の収録曲として2005年に発表されました。その後、スポーツドリンク・AQUARIUSのキャンペーンソングとしてタイアップが付いたため、シングルカットされた曲です。当時、サッカー選手の中田英寿さんの出演するCMにこの『春の歌』が流れ、話題を呼びました。
youtubeのスピッツ公式チャンネルでは2100万回以上もの再生され、スピッツの楽曲でも非常に知られた作品の一つになっております。
その後、漫画家・羽海野チカさんの作品を原作とする映画『3月のライオン』の主題歌として、藤原さくらさんがカバーする『春の歌』が起用され話題を呼びました。漫画『3月のライオン』の初期の世界観は、『春の歌』から影響を受けて作られたものだと言われています。
「春の歌』のサウンドについてですが、疾走感あふれた爽やかなサウンドになっております。アコギとアルペジオを基調とした爽やかなイントロに、ベースやドラムが躍動感を与えます。
メロディーについては、非常に美しいのですが、スピッツの楽曲の中では非常に節回しが速い作品になっていると思います。BUMP OF CHICKEN辺りに近いものを感じます。
個人的にはベースとドラムの仕事がに光る作品であると感じました。編曲はスピッツと亀田誠治さんによりなされております。
『春の歌』の歌詞についてです。歌詞は卒業や旅立ちといった「春の定番な歌詞とは一味違った内容」になっております。個人的な解釈としては、「春の厳しさ、荒々しさ」といった面がテーマになっていると考えております。
先ほど言及しました『3月のライオン』というタイトルは、英国のことわざ「3月はライオンのようにやってきて、子羊のように去る」から取られております。これは、「春は荒々しい天気から始まり、穏やかな季節を迎えながら終わっていく」という意味です。
考えてみれば、春というのは春一番という強い風から始まり、天気も気温も変化が激しい季節です。最近では花粉も多く飛散し、症状に苦しめられる人も多いでしょう。また、生活の面でも変化が多く、美しい穏やかな季節だとは言い難い面も多いです。
『春の歌』の歌詞内容を見てもかなりネガティブな表現が多く使用されており、私達がイメージする「春の裏側」の側面にスポットが当てられています。一般的のスプリングソングとは一線を画す世界観だと思います。草野マサムネさんの感性ならではの作品だと思います。そうした点が、この楽曲が多くの支持を集める要因になっていると思います。
『春の歌』の音域についてですが、地声最低音mid1E(E3) ~地声最高音 hiA(A4)で メロディーが構成されております。図に示されるように、一般的な男性よりも少しだけ高い音域です。しかし、この楽曲は見た目以上に難易度が高いと思います。
スピッツの楽曲はhiAやhiA#が最高音の作品が多くあります。この音階は男性の中でも発声できるという人はそれなりにいると思います。しかし、「『柔らかさorしなやかさ』を伴ってhiA以上を発声できるか」、「この音階(hiA以上)で声質が活きているか」いったと条件を加えると、歌いこなせる人は非常に限られてくると思います。
一般的な男性の場合は、キーを2~3程下げる(♭2~3)方が無難だと思います。それでも、普段歌い慣れていない人は苦戦すると可能性があります。原曲キーを歌いこなすにしても、長い努力が必要になると考えた方がいいです。たとえ、キーを下げてもこの曲が歌いこなせるのであれば、歌が上手い人です。
女性の場合は『春の歌』は選択肢に入ってくる作品だと思います。ある程度歌い慣れる必要があるのですが、高い声が出ない人の場合は原曲キーでも構わないと思います。ちなみに藤原さくらさんは原曲キーのままカバーしております。藤原さくらさんのバージョンは穏やかな世界観でありながら、切なさを伴ったブルージーなアレンジになっております。個人的には非常に興味深い解釈でした。
一般的な女性の場合はキーを2~3程度上げる(#2~#3)と良いと思います。