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『じぶんROCK』(ONE OK ROCK)の音域と感想

こんにちは。今回はONE OK ROCKの『じぶんROCK』(2010)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。

『じぶんROCK』(ONE OK ROCK)、Jibun Rock


【地声最低音】 mid1G(G3)  

[忘][ず][目]覚められていますか?(Aメロ)
★自分では気付かないの[が][の]症状の特徴で(Bメロ)


【地声最高音】hiC(C5)  

★生きてる意味すら見つかhiC[らん]hiA#[だ]hiA[ろ][ー]



【補足】サビの難所(mid2GhiA#辺り)

★わhiA#[すれてたま]hiA[る]mid2G[もん]かよ!!
★叫んで歌っ[て][たわるまでわめい][て]
★と[どくまで止めな][い]!!


『じぶんROCK』(ONE OK ROCK)










 まず、『じぶんROCK』についてです。この楽曲はONE OK ROCK4枚目のアルバム『Nicheシンドローム』に収録された楽曲であり、シングル曲の『完全感覚Dreamer』なども収録されております。このアルバムでONE OK ROCKは初めて週間トップ10(最高4位)にランクインし、徐々に知名度を高めていった印象です。『じぶんROCK』はシングルとしてはリリースされていませんが、TSUTAYA限定のレンタル専用シングルとして発表されているようです。

 『じぶんROCK』はYouTubeでは、レコード会社とONE OK ROCKの公式チャンネルでそれぞれ公開され、2019年4月現在で合計3500万回以上再生されています。比較的早い時期の作品でありながら、人気の高い楽曲の一つだと思います。


 『じぶんROCK』のサウンドについてはONE OK ROCKらしい荒々しさに満ちたギターロックです。パートについては、私自身知識はほとんどないのですが、ドラムが非常に耳に残りました。また、2番のサビ以降の展開が非常に劇的だと感じます。単純に「間奏→大サビ」といった展開ではありません。「静」の間奏から怒涛のラストが「動」として展開されます。
 
 歌詞については、ONE OK ROCKらしい前向きな歌詞です。ただ、全編に渡り母国語の日本語で書かれている分、Takaさんの個性が一層発揮されていると思います。特に2番の歌詞は、全体として非常に耳に残りました

 すべてを引用するわけにはいきませんが、敢えて好きな歌詞を挙げるとするならば、「今キミが思うキセキも 底上げさせてしまえば もう その時点でそのキセキは君にとっちゃ必然のお仲間さ!!」というフレーズです。キセキとは「軌跡」と「奇跡」を掛けているのだと思います。前者(軌跡)のような歌詞は、「自分が積み上げたものが自分の力になってくれる」という意味で、大よそ多くの楽曲などで見られる比喩だと思います。
 ただ、後者(奇跡)に関しては、あまり見られないフレーズだと思いました。私はこの点については「手に入らない奇跡的なものでも、自分の力が底上げされる中で当たり前になっていく」というような解釈をしています。もっと平たく言えば「努力の過程で、自分の力が飛躍的に伸びる瞬間がある」というものです。この解釈だと少年向けのアニソンなどで使われそうな内容ですが、Takaさんの表現が非常に面白い歌詞だと思います。
 





 さて、『じぶんROCK』の音域についてですが、地声最低音mid1G(G3)~地声最高音hiC(C5) でメロディーが構成されております。男性ではなく、一般的な女性の音域と一致します。非常に高いキーです。

 ハードロックなどの発声が出来る方は選択肢に入ってきます。ただ、カラオケなどで歌い慣れている方でも、原曲キーで歌うのは一般的にはかなり難しいです。ある程度「歌い慣れた状態」で、自分に合ったキーを選択するのが無難だと思います。

 注意点としてはTakaさんの発音、発声などを参考にしながら、エモーショナルに歌うことだと思います。キーを下げたとしても表現力が豊かであれば、非常に魅力的です。

 先ほども述べましたが、『じぶんROCK』は音域的には女性の方が近いです。女性の場合、ロックやソウルテイストの発声が出来る方は非常に様になると思います。

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