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『不可幸力』(Vaundy)の音域

こんにちは。今回はVaundyさんの『不可幸力』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『不可幸力』(Vaundy)、Fukakouryoku(Vaundy)
『不可幸力』(Vaundy)









【地声最低音】mid1A#(A#2) 

★そして息道理m1A#[を] そのままどっかm1B[に] 出すB[くだ]【Aメロ】

※ラップパートは音程にあまりこだわる必要はないです


【地声最高音】hiA#(A#4)  

hiA[中でぼ]m2G[く]A[た]hiA#[ち]A[は]【楽曲後半2:00辺り~】

楽曲後半から登場します


【裏声最高音】hiC(C5) 

hiC裏[キ]hiA#[ス]hiA[を]m2G地[し]hiA[あっ]て生きてhiA#[い]A[る]【楽曲後半2:00辺り~】


【補足】mid2F(一部略)hiAを含むフレーズ一覧

hiA[あ]m2G[い]m2F[で] 揺れる世界F[の]【楽曲後半2:00辺り~】
hiA[なんてう]m2Gm2F[つ][し][世]界だ]


 まず、『不可幸力』(ふかこうりょく)についてです。この楽曲は、2020年に男性シンガーソングライターVaundyさんによりリリースされたシングル作品です。アルバム『strobo』(ストロボ)に収録されております。
 同曲は、SpotifyやLINEミュージックなどで話題を呼び、ストリーミングチャートで上位を獲得しました。2019年末よりYouTube公式チャンネルで公開されているMVも、2021年1月現在、2100万回以上の再生回数を記録しております。Vaundyさんの作品の中でも特に人気の高いものの1つといえます。

 『不可幸力』はゆったりとしたテンポのヒップホップナンバーです。歌メロについては、「楽曲の前半」は低めのキーで展開され、楽曲の後半[2:00辺り]からは高めのキーで歌メロが展開されます。楽曲の構成としては、J-POPのシングル曲としてはあまり無いタイプで戸惑われる方も多いかもしれません。一般的な男性の場合は、少しキーを下げても良いかもです。



 さて、『不可幸力』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A#(A#2)~【地声最高音】hiA#(A#4)、【裏声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1A#についてはラップパートで1~2回登場します。またmid1B辺りも登場しますが、あまり気にしなくても良いかもです。目安としては、mid1C辺りを低音の基準とすると良いです。

 一方、地声最高音hiA#については「楽曲の後半」から登場します。『不可幸力』の後半は大体、hiA,hiA#といった高めのフレーズが多く登場し、それを歌いこなすことが求められます。一般的な男性の音域よりも高めですので、原曲キーから2つ程度下げてもよいです(歌い慣れた男性の場合)。

 『不可幸力』は広め音域ですが、低音部分に少し余裕があり、キー調整も可能です。ただ、普段歌い慣れていない人やキーが低い人などに合いやすいレンジに調整するのは難しいです。その点は留意しておいてください。

 『不可幸力』の私なりの難易度ですが、「普通に歌う分にはそこまで難しくないけど、原曲に近い表現をするのは力量が必要」といったところだと思います。たとえば、「楽曲前半の低音パート」と「後半の高音パート」では求められるものが異なります。Vaundyさんの歌唱もテクニカルです。歌い慣れた人が技術を向上させるのに良い練習曲になると思います。

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