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『フォーマンセル』TOP4 (キヨ,レトルト,牛沢,ガッチマン)の音域

 こんにちは。今回はTOP4(キヨ・レトルト・牛沢・ガッチマン)の『フォーマンセル』(2023)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『フォーマンセル』( TOP4(キヨ・レトルト・牛沢・ガッチマン))
『フォーマンセル』( TOP4(キヨ・レトルト・牛沢・ガッチマン))の音域






【地声最低音】lowG#(G#2) ※全体で1回

★なm1C[に]げない[日]々の隙間 抱え込んだ荷物は置いて【冒頭Aメロ[牛沢]】
lowG#m1A#C[いつ]も]の]とこ いつもの時間【冒頭Aメロ[ガッチマン]】
★くだらないm1B[と]茶化し合っ[てい]【Bメロ[レトルト]】


【地声最高音】mid2G(G4) ※ラストサビ以降で11回

★馬鹿馬鹿しくおm2G地F[も]う]【ラストサビ[転調₊1]】
★これからも気ままm2Fm2G[に[歩い]て][こう]
★ため息が出m2Gm2F[る]よ]うな そんな日もGF[あ][け]れど【アウトロ[ガッチ,キヨ]】
★がむしゃらに今m2Gm2F[を][び]尽くそうぜ

※1,2番サビではmid2F#が最高音

【裏声最高音】mid2G#(G#4) ※ラストサビで登場

★想像なんm2F地[てし]F裏m2G#G[な[かっ]た] くだらなくて最高[の]冒険だ【ラストサビ(転調₊1)[牛]】


【補足】mid2E(一部略)mid2F#を含むフレーズ一覧

★無邪気な日々のセーm2E[ブ]ポイントは (中略) つづきから始め[よう]【Bメロ】
★(場所が時間がここにあるんだ) 仲間がいm2F#m2E[るん]だ]【2番Bメロ】
★いつかm2Fm2D#[振り返]る]とどうしよ[う]もなく【ラストサビ[転調₊1]】
★そm2D#m2F[ん[な]きょ]うを そん[な]明日を

 まず、『フォーマンセル』についてです。この楽曲は、ゲーム実況者の4人で構成するユニット・TOP4により2023年にリリースされたシングル作品です。同作はTOP4にとって初のシングルであり、東京ドームで行われたイベントで初披露されました。

 TOP4はゲーム実況で知られるキヨさん・レトルトさん・牛沢さん・ガッチマンさんの4人で結成されました。4名はグループ名にもあるように、ゲーム実況を行うYouTuberの中でも特に知られた4名であり、2017年ごろからコラボ動画なども多くアップロードされてきました。そうした中で、2023年に行われたイベントで、4人初の楽曲がリリースされる運びになりました。


 さて、『フォーマンセル』はアップテンポのポップナンバーです。同曲は作詞作曲をYOASOBIのコンポーザーとしても知られるAyaseさんが担当しております。また、編曲をRockwellさんが担っており、そうした点でも話題になりました。
 Rockwellさんは、ボカロPのDECO*27さんの作品のアレンジでも知られ、最近はAyaseさんの作品にも関係を持つようになっております。Ayaseさんのボカロ曲『HERO』や、AyaseさんとR-指定さんのコラボ曲『飛天』ではRockwellさんが共同アレンジを担当しております。

 『フォーマンセル』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域の範囲内で歌メロが作られております。ただ、今回はサビでmid2E~mid2G辺りの登場回数が多いため、特に終盤は体力的にしんどくなりやすいです。可能であれば少しキーを下げた方がマッチするかもしれません。
 同曲はAメロではlowG#が登場するなど中低音域が多く登場します。一方、Bメロ終盤からサビ、Dメロ等では中高音域が多く、低音~高音まで広いレンジが求められます。音域的には標準的な音域の男性が合いやすそうですが、1人で歌唱するとサビは息継ぎが大変そうにも感じました。場合によっては原曲のように複数人で歌うことも選択肢に入れてください。



 最後に『フォーマンセル』の音域についてですが、【地声最低音】lowG#(G#2)~【地声最高音】mid2G(G4)、【裏声最高音】mid2G#(G#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性音域の範囲内(低音は低い)です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音lowG#はAメロで登場します。登場回数は1回程度です。今回は2回目のAメロで転調しキーが1つ上がるため、最初のAメロだけでlowG#が登場します。同曲はAメロやBメロではmid1D以下の低音域が多く登場します。そのため、最近のJ-POPの人気曲の中でも低いレンジになります。そのため、高音域が得意な男性だと低音が歌いにくいのではないかと思います。ざっくりした目安ですが、米津玄師さん、藤井風さん、Eveさん、福山雅治さんなどの楽曲が合う男性は低音域はマッチしうるかもしれません。

 次に、地声最高音mid2Gはラストサビで登場します。登場回数は11回で、いずれもラストサビ以降で登場します(後半は体力的に辛くなりやすそう)。今回の楽曲はラストサビの途中で転調し、キーが1つ上がります(#1)。そのため、通常のサビではmid2F#が地声の最高音となります。mid2G,mid2F#辺りは一般的な男性の音域の範囲内といわれ、最近のJ-POPの男性曲としてはそこまで高くないと思います。ただ、今回はサビで中高音域の登場回数が多いため、1人で歌って高音が辛い場合は、キーを下げることも選択肢に入れてください。個人的には見た目よりもずっと大変だと感じました。


 『フォーマンセル』は音域が広く、キーを下げる余地はあまりありません。反面、高音域には余地が多いため、女性や高音域が得意な男性などはキーを上げることが可能そうです。ただ、繰り返し申しているように、音域自体はかなり広いですので、キー調整をしたとしても難易度は想像よりも高いと思います。

 『フォーマンセル』を原曲キーで歌唱する場合、高音域はmid2D#~mid2Gといった地声レンジをしっかり歌いこなせる力が求められます。また、Aメロ辺りは低く、低音~高音まで広いレンジが要求されます。今回は音域が広く、また1人で歌う場合はサビでの息継ぎが大変そうです(Ayaseさんの楽曲の特徴でもある)。
 こうしたことを踏まえると、「標準~標準より高めの音域の男性」が原曲キーに合いやすいと私は判断しました。先述のように、「高音域が得意な男性」だと逆に低音が歌いにくいため、キーを上げた方がよりマッチするのではないかと思います。


 『フォーマンセル』はノリの良いポップ曲であり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。また、歌詞も暖かく、仲間同士で歌唱すると楽しいかもしれません。私個人としては、4人とも声質が非常にいいなと改めて感じました。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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