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『POISON ~言いたい事も言えないこんな世の中は~』(反町隆史)の音域

こんにちは。今回は反町隆史さんの『POISON ~言いたい事も言えないこんな世の中は~』(1998)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。
 なお、同曲はアーティストおよびレーベルの公式チャンネルでMVが公開されておりません。代わりに、「『POISON』で赤ん坊が泣き止むか検証した」ニュースがフジテレビニュースの公式チャンネルで公開されているので、そちらを添付します。


『POISON ~言いたい事も言えないこんな世の中は~』(反町隆史)
『POISON ~言いたい事も言えないこんな世の中は~』(反町隆史)の音域





【地声最低音】mid1B(B2) ※重要度は低い

m1Bm1E[い]つまでも信じてい][い] [最後まで思い続]けたい【Aメロ】
★まっm1E[すぐ] m1C#E[向]きあうい]まに【サビ】


【地声最高音】mid2E(E4) ※サビで多い

★言いたm2Em2D#[い事も言えないこんな世の]な]かじゃ【サビ】

【補足】mdi2C#を含むフレーズ一覧

★魂を浸された奴 涙を流すm2C#[痛みはあるの]かい?【Aメロ】
★誇りを持つたm2C#[めに]ぃ 戦うm1E[事も]必要な[のさ]【サビ】

 まず、『POISON ~言いたい事も言えないこんな世の中は~』についてです(以下、『POISON』)。この楽曲は、1998年に俳優の反町隆史さんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年にリリースされた『HIGH LIFE』に初収録されました。同アルバムには、氷室京介さんが作曲にかかわったシングル『ONE』が収録されております。

 さて、『POISON』は藤沢とおるさんの同名漫画を原作としたテレビドラマ『GTO』の主題歌としてタイアップが付きました。反町さんは同ドラマには主人公の鬼塚英吉役として主演しており、そうした話題性と楽曲の質も相まって、CDシングル『POISON』も27万枚のヒットを記録しました。ちなみに、ドラマも平均視聴率が28%を超えるなど大ヒットし、映画化などもされました。『GTO』シリーズはドラマだけでなく、アニメも大きな人気を獲得しており、メディアミックスが大成功を収めた作品だといえそうです。


 さて、『POISON』はアップテンポのバンド曲です。イントロのギターリフなどが印象的です。反町さんは低音域が活きた声質であり、そうした点からもロックサウンドを基調としたアレンジの楽曲が多くリリースされている印象です。歌メロはAメロサビを基調としており、シンプルです。作詞は反町隆史さん、作曲は井上慎二郎さん、編曲は吉田建さんによりなされました。

 『POISON』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域の範囲内で歌メロが作られております。そのため、標準的な音域の男性が原曲キーで歌唱することも可能です。
 同曲は登場回数が多いという特徴があるものの、最高音がmid2Eと最近のJ-POPの男性曲と比べての低めです。そのため、高音域が得意でない男性であってもアプローチしやすい楽曲だといえます。反面、高音域が得意な男性だと、原曲キーで歌いにくいかもしれません。

 ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回は楽曲の印象よりも低音は高いのですが、それでも女性にとっては低音が低いです。一つの目安ですが、原曲キーから5~6つ程度上げてみてください(#5~#6)。



 最後に『POISON ~言いたい事も言えないこんな世の中は~』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B2)~【地声最高音】mid2E(E4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1Bは歌い出しで瞬間的に登場します。そのため、重要度としては低いです。低音域は大体mid1C#~mid1E辺りが歌えると形になりやすいです(mid1Eが多い)。この辺りは男性の音域の範囲内です。個人的には、反町さんの声質の印象よりもずっと低音が高いと感じました。

 次に、地声最高音mid2Eはサビで登場します。【言いたm2Em2D#[い事も言えないこんな世の]な]かじゃ】に代表されるように、連続的に登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、mid2Eは歌い慣れていない人だと、スムーズな発声が損なわれることがあります。そのため、比較的克服しやすい音階ではあるものの、油断せずにしっかりと練習を重ねたいです。一般的な男性などはマッチしやすいですが、高音域が得意な男性だとキーを上げてもよいと思います。


 『POISON』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。今回は低音域がmid1E辺りが歌えるとある程度形になります。そのため、基本的にはmid1E~mid2Eの1オクターブで歌メロが作られております。キー調整の融通は利きやすく、原曲キーにこだわらなければ練習曲には使いやすいといえます。
 同曲はメロディー自体も分かりやすく、リズムも取りやすいです。その点でも練習曲にはおススメだと私は判断しました。

 『POISON』を原曲キーで歌唱する場合、mid2C#~mid2Eといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。低音域はmid1E辺りが多く、基本t気に1オクターブの音域をしっかり歌いこなせることが不可欠です。
 こうしたことを踏まえると、「標準より低め~標準よりやや高めの音域の男性」などが原曲キーにマッチしやすいと私は判断しました。ただ、ある程度高音域が得意な男性なども原キーでの歌唱は可能だと思いますが、少しキーを上げた方がより歌いやすいのではないかと推測されます(ただ、反町さんのようなニュアンスを出すのは難しいかもですが)。


 『POISON』はアッパーなバンド曲であり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。また、歌詞なども特徴的であり、その点も面白く感じました。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. 名無し より:

    今更で申し訳ないのですが、「言いたい事も言えないこんな世の」の「言いた」はmid2Eではないと思いますよ。

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      多分、調査後、メモする際にミスが出たんだと思います。
      不注意でした。後ほど修正しておきます。
      ご指摘感謝します。

      (補足)
      修正が完了したので伝えておきます。教えていただきありがとうございます。