カテゴリー

『RPG』(SEKAI NO OWARI)の音域 / 『クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』主題歌

こんにちは。今回はSEKAI NO OWARIの『RPG』(2013)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。当ブログでSEKAI NO OWARIを取り上げるのは初めてになります。

 
『RPG』(SEKAI NO OWARI)

『RPG』(SEKAI NO OWARI)










【地声最低音】mid1C#(C#3) 

★僕は星を探してm1C#[ひと]りで歩いていた


【地声最高音】hiA(A4)  

★ぼhiA[く]m2G#[ら]m2F#[は]もうG#[ひ]A[と]G#[り]F#[じゃ]ない


【補足】mid2Emid2G#辺りの注意箇所

★m1E[そ]らは青く澄み渡E[り] E[う]みを目指してm2E[あ]るく(サビ)
★怖いm2E[もの]E[ん]m2F#[て]m2G#[ない] 
★「ほm2E[う]ほう」といE[う]悪魔にとり憑m1E[かれ]ない2E[で](Bメロ)
★「目m2E[的]」とm2F#[いう]E[ぅ]大事なものを思い出して



 まず、SEKAI NO OWARI(せかいのおわり)について少し説明します。SEKAI NO OWARIは2007年に結成され、2011年にメジャーデビューした4人組のバンドです。ジャンルとしては、ポップ、実験音楽などに属します。初期はギターポップの要素も多かったです。「ロックバンド=ギターロック」のイメージから脱却した象徴的なバンドの1つとして、私はこのSEKAI NO OWARIが頭に思い浮かびます。歌詞などの世界観としては、西洋のファンタジーの影響がのが強い印象です。知名度の高い作品としては、『RPG』、『炎と森のカーニバル』、『RAIN』などが挙げられると思います。
 
 さて、『RPG』についてです。この楽曲は、2013年にSEKAI NO OWARIによりリリースされたシングル作品です。アニメ映画の『クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』のために書き下ろされました。また現在、家電メーカーの東芝のCM曲としてタイアップも付き、改めてお茶の間に流れております。
 『RPG』はシングルの発売に先立ち、SEKAI NO OWARIのYouTube公式チャンネルでMVが公開されました。2020年2月現在、1億6000万回もの再生回数を記録しています。SEKAI NO OWARIを代表するシングル曲ではないかと思います。

 『RPG』はミディアムテンポのポップソングです。バンドという形態ではありますが、マーチをイメージした楽曲となっており、ベースやギター、ドラムといった一般的なバンドサウンドとは少し離れたサウンドになっております。私なりのイメージですが、ディズニー音楽などのファンタジックな音楽のイメージとも重なります。そうした意味で斬新とも言えます。歌メロについてはクレヨンしんちゃんの主題歌ということもあり、非常にポップであります。


 『RPG』の音域的な特徴についてです。アニメ映画の主題歌ということもあり、AメロBメロサビと少しずつ歌メロディーのキーが上がっていきます。
 一方で、mid1Eという低めの音階がサビを含め楽曲全体で登場し、低めの音階が強調されている楽曲でもあります(上述)。【僕らはもうひとりじゃない】というサビの部分が非常に印象的な作品なのですが、楽曲全体を通してみても高い音階はそこまで多くありません。低音部分を大切することで、高音域が上手く活きるように作られていると私は考えております。歌唱する際も、低音と高音のメリハリに気を付けたいところです。



 さて、『RPG』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3)~【地声最高音】hiA(A4) で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりもやや高いです。以下、見ていきます。

 まず、先にも述べましたが、『RPG』はmid1E当たりの低音部が楽曲全体を通して登場します。地声最低音はmid1C#です。サビの部分が印象的ですが、低音部分も丁寧に歌唱することを意識してください。

 地声最高音hiAについては、サビの最後に登場します。【ぼhiA[く]m2G#[ら]m2F#[は]もうG#[ひ]A[と]G#[り]F#[じゃ]ない】という印象的な部分です。ボーカルの深瀬さんは地声でハッキリと歌唱していますので、出来れば地声で発声したいところです。
 この辺りのキーは一般的な男性の音域よりも少し高めです。場合によっては、キーを下げることも考えてください。楽曲のニュアンスを考えると、苦しそうに歌うよりもハッキリ歌えた方が良いと私は考えております。原曲キーから2つ程度下げると、最高音がmid2Gになるため、多くの人が歌いやすくなると思います。

 『RPG』はクレヨンしんちゃんの主題歌ということもあり、ポップな楽曲なのですが、その割には音域はやや広めです。調整はある程度可能ですが、キーを下げ過ぎると、低音部分が歌いにくくなる可能性があります。普段歌い慣れていない人などはその点に注意しておいてください。歌いにくい場合は、別の曲で練習した上でチャレンジするのも選択肢です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする