『Blurry Eyes』(L’Arc-en-Ciel)

【地声最低音】mid1D(D3)
★変わらな1F#[い] m1F#–G[予感]は]続いm2F#裏–E[て]い]る【Bメロ】
★ここm2E–m2F#地[ろは[ぁ]は]なれてぇぇ1F#–m1D[ぇ[ぇ]【サビ】
【地声最高音】hiA(A4) ※全体で6回
★m2F#–G–hiA地[めぐ[り[来る]とG[き]ぃに]【サビ】
【裏声最高音】hiA#(A#4) ※サビで登場
★2F#–G–hiA地[この[りょ[うて] A裏–hiA#–F#[差[し]のべ]ても【サビ】
【補足】mid2E(一部略)~mid2Gを含むフレーズ一覧
★m2F#–E–D[遠く]の]か]ぜ[を][身にまE[と]う]【Aメロ】
★あなm2G地–F#[た]に]は 届かE–m2F#[な[い]
★またm2F#–m2G地^-E[し[せ]ん]は]何処か
★F#–m2G^-E[ま[ど]の[ぉ])[ぉ]向こう
★あの日m2E[々]さえくも[っm2F#[て]【Bメロ】
★約m2E–m2F#裏[束[ぅ]をう]ばわれF#裏[そ]う【サビ】
★m2F#裏[Why] do m2G裏–F#[you] stare] at G裏[the] sky]【Dメロ】
★m2E[with] m2G–F#[your] blu]rry [eyes]
★心はm2F#[ぁ]はm2G地–F#[な]れ]て【ラストサビ】
★Your m2G裏–F#[blu]rry] eyes G[ゆ]く]【アウトロ】
まず、『Blurry Eyes』についてです。この楽曲は、1994年にロックバンドL’Arc-en-Ciel(ラルクアンシエル)によりリリースされたシングル作品です。バンドとしては1枚目のCDシングルであり、アルバムとしては同じ年に発表された『Tierra』に収録されています。アルバムはロングヒットを続け、、1998年には出荷ベースで40万枚を超えるヒットとなりました(日本レコード協会よりゴールド認定)。
『Blurry Eyes』は元々アルバムの1曲でしたが、桂正和さんの同名漫画を原作としたアニメ『D・N・A2 〜何処かで失くしたあいつのアイツ〜』のオープニングテーマとしてタイアップが付きました。楽曲の質も相まって、同曲もロングヒットを記録し、1998年には20万枚を超えるCDヒットを記録、また2018年には、配信部門でも10万ダウンロードを達成し、2部門でゴールド認定がなされました。
『Blurry Eyes』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高め(体感的には明確に「高い」)レンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいです。
同曲は、AメロBメロサビと展開します。全体的に中高音寄りの歌メロになっており、mid2E~hiA辺りが登場します。サビが特に高いのですが、ABメロについても比較的高く、相対的に中高音域が得意な男性の方がマッチしやすいです。また、要所で器用な裏声発声が用いられており、その点でも難しさがあります。低音域については一部mid1Dが登場しますが、全体でみるとやはり高め中低音となります。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回はmid2F#等が裏声で登場するため、女性の音域だと裏声にしにくい声域だと思います。一つの目安ですが、原曲キーから2~4つ程度上げててみてください。
今回の楽曲は一部mid1Dという低音が登場しますが、全体でみると男性曲としては高めの低音になります。そのため、「標準より低めの音域の女性」などは原キーがマッチするかもしれません。その辺りは実際に歌唱して微調整を加えてください。
最後に『Blurry Eyes』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3)~【地声最高音】hiA(A4)、【裏声最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高め~高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1Dは1番サビで登場します。このmid1Dについては、人によってはフェイクの一部としてカウントするかもしれません。このmid1Dに次ぐ低音としてはmid1F#辺りがよく登場します。こうした点を考慮すると、男性曲としては高めの低音だといえます。
次に、地声最高音hiAはサビを中心に計6回程度登場します。このhiAに次ぐ地声高音としてはmid2Gがピークとなる場面が全体で10回、mid2F#が8回登場します。また、低音域の高さを考慮すると、男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいといえます。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。
『Blurry Eyes』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。歌い慣れた人であればある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ビギナー向けの調整も一応は可能だと思いますが、hydeさんの抑揚(裏声の多さや力強い地声etc)のある歌唱など難しい側面が多いです。その点で歌い慣れた人向けの作品だと私は想定しています。
同曲はメロディー自体は比較的わかりやすく、リズムなども取りやすそうです。音域がマッチするのであれば練習曲やカラオケにもよいと思います。ただ、先述のように、同曲はhydeさんの抑揚の付け方などがかなり難しく、力強い地声、艶やかな裏声など豊かな表現力が求められます。原曲のように歌いこなすのは、難易度が高いように感じました。
『Blurry Eyes』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiA(裏声はmid2F#~hiA#まで)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回は全体的に中高音寄りであり、低音も男性曲としては高めです。一方、要所で裏声もよく登場する反面、比較的低いレンジでの裏声も見られます。
こうした点を考慮すると、「高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。「高音域が非常に得意な男性」についても原曲キーが合うと思いますが、一部裏声の低音などが歌いにくい可能性もあります(低い低音の部分は地声でもよいかもしれません)。
【まとめ】
①全体的に中高音寄りの曲(低音も全体的に高め)
②原キーだと「高音域が得意な男性」向け
③メロはわかりやすく、リズムも取りやすそう
④女性は少しキーを上げた方がより歌いやすい
⑤裏声と地声の使い分けが器用であり、その点が難しそう
コメント
毎記事見させていただいております。とても勉強になります。
ラルク繋がりでNeo Universeを取り上げてもらえると嬉しいです。よろしくお願いします。