『Hyper』(Kroi)
【地声最低音】mid1E(E3)
★このまま潜航 蓄えなしでm1G[蓄えなしで] [oh]m1E【Aメロ】
★ややこいややこいからほm1G[っ]とm1E[こう]【サビ終盤】
【地声最高音】hiB(B4) ※全体で12回
★hiB–m2G[Un]sung] hiA[揺]ら]ぐ視界 B[太]陽]A[身]に]纏い【サビ】
★hiB–m2G[Hy]per] A[ひ]そ]むせhiA#–A[か]あ]あ]い
【裏声最高音】hiE(E5) ※サビで登場
★hiE–hiD[やや]こい][やや]こいから][ほっとこ[う]A–B【サビ】
★まだhiA裏–hiB[そ[こ]に]いて 遭遇D裏–hiE–B[蒼[空]に]D[消]え]失せる【Dメロ】
【補足】その他の高音場面
★m2E[入り]込む合図 そのままm2A–m1G[ま[す]すん]でく oh G[yeah]【イントロ】
★流m2F#[る惰]気 開け[るm2G[さ]い【Dメロ】
★hiD裏–hiC–B–A[遠]く]て]近]き[そん]ざB裏[い]ぃ]
まず、『Hyper』(ハイパー)についてです。この楽曲は、2023年に5人組ロックバンド・Kroiによりリリースされたシングル作品です。当初は配信限定のシングル曲としてリリースされたのち、CDシングルとしてもリリースされました。この記事を執筆時点で最も新しいシングル曲ですので、現在アルバムには未収録です。
さて、『Hyper』は、花沢健吾さんの同名漫画を原作としたアニメ『アンダーニンジャ』のオープニングテーマとしてタイアップが付きました。楽曲の質も相まって、同曲はバンドのYouTubeチャンネル、ストリーミングでも再生回数を伸ばしております。ちなみに、バンドは、2024年に日本武道館での公演も予定されており、バンドの一層の飛躍が期待されます。
『Hyper』はアッパーバンド曲です。歌メロのイントロでメロが始まり、AメロBメロサビと展開します。Kroiは様々な音楽ジャンルを組み合わせた音楽性に定評がありますが、今回の楽曲についても、グランジ、ヒップホップ、ファンクなどがミックスされたノリの良いバンド曲となっております。また、歌詞の【ややこいややこいからほっとこう】といったフレーズも含め、中毒感があります。難易度は高いですが、カラオケなどで歌えると非常に映えそうです。作詞はボーカル&ギターの内田玲央さん、作曲はKroiによりなされました。
さて、『Hyper』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られております。低音域に余地があるため、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいと思います。
同曲はAメロBメロ辺りも中音が多く、サビでは特に高音域が頻出します。相対的に中高音域が得意な男性の方が有利に働きやすいです。また、サビやDメロでは裏声が多用されているため、器用な裏声発声は不可欠になりそうです。ただ、今回の楽曲は裏声と地声の瞬間的な使い分毛などはそこまで求められません(難易度自体は高いですが)。
ちなみに、同曲を女性が歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。ただ、最低音mid1Eが要求される場面が限られますので、人によっては原曲キーがマッチする可能性があります(標準より低めの音域の女性など)。キーを上げるときは、原曲キーから1~3つ程度上げてみてください。
最後に『Hyper』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】hiB(B4)、【裏声最高音】hiE(E5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1EはAメロの一部、サビで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内ですが、登場回数は少なめです。mid1Eに次ぐ低音としては大体mid1G辺りが多く見られます。こうしたことから、体感的には低音もそこまで低くない印象です。
次に、地声最高音hiBはサビで登場します。登場回数は全体で12回程度です(今回はサビを中心に高音が多い)。こうしたことから、男性の音域としては高く、通常は少しキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください(若干高いかもですが、これくらいギリギリの方が原曲に近いニュアンスになりうる)。
『Hyper』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意なレンジに調整することができると思います。一方、今回は音域自体が広く、サビ等では器用な裏声発声が不可欠になります。こうしたことから、ビギナー向けの調整はしにくいのではないかと私は推測しております。
同曲は、サビは比較的音程やリズムが取りやすいです(ただし高音域は多い)。ただ、イントロは音程に難があり、ABメロは歌い回しが速く、リズムも少し難しそうです。全体的に難しい場面が多いため、音域面以外を考慮しても難易度は高いと思います。ただ、個人的にはエッジの利いたボーカルなども心地よく、歌いこなせると気持ちよさそうです。
『Hyper』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G~hiB(裏声はhiA~hiEなど)といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が、求められます。今回はABメロはそこまで高音が要求されるわけではないですが、反面サビが際立って高いです。
こうしたことを踏まえると、「ある程度~非常に高音域が得意な男性」が原曲キーにマッチしやすいと私は判断しました。また、「標準より低めの女性」なども原曲キーが合う可能性があります。ただし、先述のように音域面以外の難易度も高いため、原曲を聴き込んで、練習を重ねてください。
【まとめ】
①全体的に中高音寄りだが、サビが際立って高い(ABメロは中音が多い)
②原キーだと「ある程度~非常に高音域が得意な男性」に合いそう
③女性だと「標準より低めの女性」などは原キーが合う可能性がある
④メロやリズムなどは慣れが必要な要素が多いので、しっかり聴き込んでおきたい
コメント
UPお疲れ様です。
記事に関係のないリクエスト失礼します。
Amazarashiさんの「季節は次々死んでいく」、「空に歌えば」をお願いします(*_ _)
リストアップしておきます。
Amazarashiについては、また取り上げたいと思っていたのでいい機会です。