『涙のイエスタデー』(GARNET CROW)
【地声最低音】mid1G(G3)
★流星がこぼれたなつm1G–m2A[の]そ]ら m2G–F#[ね]が]いこめた【Aメロ】
★いm2A[つも]あのひm1G[との]傍にいさm1G–A[せて]ぇ]
★(大事な哀しみも)みうm2A–m1G([し[な]い[そう]
★m1G[こ]とばにはならないm2A[気]持[ち1G[を]【Bメロ】
★きっと誰もがかm2A–m1G[く[し]てるね
★m1G[不器]用なやm2F#[さ]し[さ]気付けm2A–m1G[たら[ぁ]
★波音砕け散る飛沫が キレイm2A–m1G[で[あ]る]ように【Dメロ】
【地声最高音】hiD(D5) ※全体で3回程度
★そしてhiC–B[き]みも] hiB–hiA[ま]た]どhiD地–A[こ]かへ]【サビ】
【補足】hiA~hiCを含むフレーズ一覧
★もっと二人m2E[は] [近づm2F#[く]かな]ぁ【Bメロ】
★涙のhiC地–hiB[イエス]タデー] 揺れるB–hiA[Sum]mer breeze]【サビ】
★hiA–m2G[消]え]たな[つを] [たA[ぐ]り]よせた
★なんて自m2A[由] ただ想うこm1G[と] ねぇ海鳥が飛びhiB–hiA[立っ]てゆ]く[よ]
★hiC–B–A[ゆ]こ]うと]B[し]てあ[る]くとちゅhiB[うで]しょう
★目m2G–hiB–hiC[覚[め[た]ら [また]時[はhiA[な]が]れ[て]
★(永遠に(とわ)に) m2G[む]ね[ひ]びhiA[け]【Dメロ】
★ねぇ海鳥が飛びhiB–hiC–A[立ってゆ[くよ]ぉ]【ラストサビ】
まず、『涙のイエスタデー』についてです。この楽曲は、2007年に4人組ロックバンドGARNET CROWによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、2009年のフルアルバム『LOCKS』に収録されました。同アルバムには、『世界はまわると言うけれど』、『この手を伸ばせば』、『風とRAINBOW』といったシングル曲が収められております。
さて、『涙のイエスタデー』は青山剛昌さんの同名漫画を原作としたテレビアニメ『名探偵コナン』のオープニングテーマとしてタイアップが付きました。楽曲の質も相まって、同曲はGARNET CROWの作品としても人気・知名度ともに高い1曲となっております。また、ノリの良い楽曲ということもあり、カラオケでも人気が高いようです。
『涙のイエスタデー』はミドルテンポのバンド曲です。イントロのシンセアレンジなどにどことなくミステリアスな印象ですが、徐々に明るい爽やかな歌メロへと向かいます。そうした陰陽のバランスが個人的に楽しく感じました。歌メロはAメロBメロサビと展開します。作詞はキーボード担当のAZUKI七さん、作曲はボーカルの中村由利さん、編曲はキーボードの古井弘人さんによりなされました。
ちなみに、今回の楽曲はタイトルに「イエスタデー」という言葉が入っているということもあり、シングルのジャケット、MVはビードルズを意識して作られているそうです(MVはエド・サリヴァン・ショーがモチーフだと思います)。
『涙のイエスタデー』の音域的な特徴についてです。同曲は、大よそ女性の音域の範囲内(サビの一部が少し高いかも)で歌メロが作られております。人によってはキーを下げるのもよいですが、今回の楽曲は低音がかなり多いため、その辺りは個人差が出てくるかもしれません。
同曲は低音域の割合が多く、最低音mid1Gやmid2Aといった低音が曲全体を通してかなり多く登場します。そのため、安定した低音の歌唱が不可欠になります。一方、hiA~hiDといった高音域についてはサビを中心にみられます。
男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。ただ、今回の楽曲は低音域の割合が高いため、「高音域が非常に得意な男性」だと原キーで歌唱可能な方もおられるかもしれません(ただ、それでもキーを少し下げた方が安定しやすそう)。
最後に『涙のイエスタデー』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3)~【地声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内(一部やや高め)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1GはAメロ~サビおよびDメロで登場します。とりわけ、ABメロでの頻度が高いです。今回はmid1G,mid2A辺りの回数が非常に多いため、低音域の安定が特に重要になります。低音感があるため、「高音域が得意な女性」はキーを上げた方がより歌いやすいと思います。
次に、地声最高音hiDはサビで登場します。登場回数は3回程度です。このhiDは女性の音域としてはやや高めですが、今回は頻度が少ないです。そのため、器用に裏声が使える方は「hiDのみを裏声」で上手く使い分けるのもよいのではないかと私は推測しました(いわゆる「ヘッドボイス」[強い裏声]が良さそう)。hiDに次ぐ地声高音としては、hiCがピークとなる場面が全体で13回程度登場します(いずれもサビ)。
『涙のイエスタデー』は低音域に若干の余地があり、キー下げは可能です。ただ、今回は最低音の頻度が非常に高いため、キーを下げ過ぎるとかなり辛くなります。その点は留意しておいてください。先述のように、高音域が得意な女性はキーを上げるのもよいと思います。
同曲は、歌メロが分かりやすく、比較的覚えることもさほど難しくないのではないかと思います。ただ、サビの高音域が集中する一場面についてはリズムが少し取りにくそうに感じました(息継ぎも少ししにくそう)。※【そしてhiC–B[き]みも] hiB–hiA[ま]た]どhiD地–A[こ]かへ] hiC–B–A[ゆ]こ]うと]B[し]てあ[る]くとちゅhiB[うで]しょう 続きのない】の場面です。比較的克服しやすいと思うので原曲を聴きながら練習を重ねてください。
『涙のイエスタデー』を原曲キーで歌唱する場合、高音域についてはhiA~hiDといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はいずれもサビでみられます。一方、低音域はmid1G,mid2A辺りが全体的に多く、安定した低音が不可欠になります。
こうしたことを踏まえると、「標準よりやや低め~標準より高めの音域の女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。一方、「高音域が得意な女性」などはキーを上げるのも選択肢だと思います。
【まとめ】
①ABメロは中低音中心、サビで盛り上がる
②全体的に低音域の回数が多いため、「高音域が得意な女性」には少し歌いにくいかも
③原キーだと「標準よりやや低め~標準より高めの音域の女性」などに合いそう
④メロやリズムは比較的分かりやすい(サビは一部注意)
コメント
これは僕がリクエストした曲ですね、今回もありがとうございます。
この曲は音程の乱高下が激しいというか…AメロBメロは低く、サビはいきなり高くなったかと思えば、また低くなって…みたいな極端なメロディーライン。
アップテンポの速い曲だから、単調のようで、リズム取るのが案外難しい。
コメントありがとうございます。
この曲かなりアップダウンが激しいですよね(そのくせにメロが速い)。
最高音が高いわけではないのですが、発見が多かった記事です。
あと、中村さんの声がやっぱりいいですね。