『SLEEPLESS』(B’z)
【地声最低音】mid1D(D3)
★眠れぬm1E[よ]るをm1D[繰]りか1D–E[え]し]【ラストサビ[オク下げ]】
【地声最高音】hiC(C5) ※全体で1回
★階級目指しm2G– hiA–hiA#–hiC[てま[ただれか[蹴落[とす]【2番Aメロ】
※もしかしたら少しミスがあるかもです(最高音は大丈夫だと思います)
【補足】hiA~hiD#を含むフレーズ一覧
★m2G[ほ]のかな[き]みのね[い]き [ほ]ら僕[の]眼は冴[え]hiA[る]【Aメロ】
★あしhiA–hiB[た[こ]そ]はさおm2G#[も]い切って【Bメロ】
★m2G[ね]hiB–hiA[む]れ][ぬ]よ[る]を繰[り]返し【サビ】
★いhiB–hiA[つ]か]どこか辿B[り][着]けB[るの]ぉ]
★じっとそっと あhiB–hiA[さを待]つ]だけ
☆hiB[Oh, I] hiC#[go]tta] hiD#[stay] [a]wake【ラスト】
※☆のフレーズは歌詞表記が無いので【補足】扱いとしてます
まず、『SLEEPLESS』(スリープレス)についてです。この楽曲は、2022年に2人組ロックユニットB’zによりリリースされたシングル作品です。アルバム『Highway X』の先行シングルとしてリリースされました。アルバム『Highway X』には、シングル曲『UNITE』、またタイアップ曲となった『COMEBACK -愛しき破片-』なども収録されております。
B’zは2021年にミニアルバム『FRIENDS III』がリリースされ、今年にはフルアルバムがリリースされており、ファンにとっては嬉しいニュースが多いのではないかと思います(ライブツアーも行われております)。
さて、『SLEEPLESS』は青山剛昌さんの同名漫画を原作としたテレビアニメ『名探偵コナン』のオープニングテーマとしてタイアップが付きました。B’zは『名探偵コナン』とは縁が深く、1998年の『ギリギリchop』以来、何度も主題歌を担当されております(数えてみると、今作含め計10曲でした)。
『SLEEPLESS』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られております(「かなり高い」といってもいいかもです)。低音域には余地があるため、キー下げは可能です。
ちなみに、同曲はラストサビの歌い出しは1オクターブ下を歌っており、その辺りは女性にとってはかなり低いです。ただ、全体的にみると、男性よりもむしろ女性の方が取っ付きやすそうなレンジで歌メロが作られております(ラスサビの一部を除くと、大体mid1G#~hiC位)。女性の場合、ラストサビの低いところは「通常のサビと同じキーで優しく歌う」のもよいと思います。
最後に『SLEEPLESS』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3)~【地声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べて高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1Dはラストサビで登場します。ここは通常サビの1オクターブ下のレンジであり、女性などには歌いにくい音域となります。女性の場合は、先述のように通常サビと同じ高さで歌うのもよいと思います。
次に、地声最高音hiCについては2番のAメロで登場します。人によってはラップパートだとも表現されるような速い歌い回しの場面です。hiCは登場回数が1回のみであり、歌い回しも速いリズミカルなパートので、個人的にはあまり音程に厳密でなくてもよいのではないかと感じました。この2番Aメロについては、発声やリズムの方が重要だと私は分析しております。
ただ、同曲は最高音hiCを除外しても、それに次ぐ高さのhiBが曲全体で20回程度登場(いずれもhiAとのコンボ)します。そのため、男性曲としてはかなり高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいといえます。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。
『SLEEPLESS』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。ただ、音域自体がかなり広いため、歌い慣れた人向けの作品であり、ビギナーには向きにくいです。また、ある程度原曲に近いキーで歌唱した方が、稲葉浩志さんの表現に近づきやすいのではないかと思います。
『SLEEPLESS』を原曲キーで歌唱する場合、一つの目安ですが、hiB辺りをしっかり地声で歌いこなせる力が求めらます。このhiBやhiA辺りは曲全体で登場頻度が高く、スタミナなども不可欠になります。そのため、「高音域が非常に得意な男性」などが原曲キーにマッチしやすそうです。先述のように、ラストサビの低音場面をオク上げで歌うのであれば、「標準的な音域の女性」なども選択肢に入ると思います。
『SLEEPLESS』はギターのサウンドが活きたバンド曲であり、難易度は高いです。ただ、歌いこなせると非常に映えると思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
コメント
リクエスト応えていただきありがとうございます。
稲葉さん、今年で58歳になられるのに未だにhiB前後の高音を主軸とした曲を連発してくるの末恐ろしいです。。。
コメントありがとうございます。
稲葉さんは相変わらず凄まじい歌唱力ですよね。
『FRIENDS Ⅲ』みたいなしっとりめの楽曲群もいいですが、
やはりロックサウンドこそB’zの真骨頂だと再認識させられます。