など、『Starting Over』はMr.ChildrenのYouTube公式チャンネルではライブの映像が公開されております。よって、当ブログにおいても、その動画を添付いたします。
『Starting Over』(Mr.Children)
【地声最低音】mid1A#(A#2)
★肥大しm1C#[た]モンスターのあ[た]まを【Aメロ】
★かm1C#[くし]持ったm1A#[散]弾銃で仕C#[留]めA#[る]
【地声最高音】hiC(C5) ※ラストサビで2回
★hiC地–hiA#[きっ]と] hiC地–hiA#[きっ]と]【ラストサビ】
※通常サビでは裏声になってる
【裏声最高音】hiC(C5) ※サビで登場
★m2G#[そ]う hiC裏–hiA#[きっ]と]そのひF–m2F#[か[り]は]僕にそう叫んでる【サビ】
【補足】mid2F~hiA#を含むフレーズ一覧★ゆm2D#[び]先に意識[を]あ[つ]めていm2F#[く]【Bメロ】
★m2G#[ぼ]m2F#–F[く]だ[け]が行け[るF#[せ]か]いで【サビ】
★眩いはかm2F[ない] せm2F#–F[ん]こう[が]駆]けていった
★穏やm2G#[か過ぎ]m2F[る]夕暮m2D#[れ] 真G#–F[夜中]の]しじ[ま]【Cメロ】
☆このm2F[し]ずかな殺気を感hiA#地–m2G#[づ]かれ][ちまわぬ]A#地–G#[よう]に]
★ (こうしてずっと) このm2F–m2F#[せ[か]い]m2G#[は]廻ってる【ラストサビ】
※地声のhiA#がCメロで2回(☆の1か所)
まず、『Starting Over』(スターティング・オーバー)についてです。この楽曲は2015年に4人組ロックバンドMr.Childrenによりリリースされたアルバム『REFLECTION』(リフレクション)に収められております。同アルバムはシングル曲では『足音 〜Be Strong』や『REM』などが収録されております。リリース当初は、14曲収録のCD版以外に、23曲収録のUSBアルバムという形態で発売されて大きな話題を呼びました(後者の演奏時間は111分とかなり長いです)。ちなみに、今回取り上げる『Starting Over』はCD、USBいずれにも収録されております。
アルバム『REFLECTION』は収録曲の多くがミスチルによるセルフプロデュースとなっております。ミスチルはデビュー当初より、音楽プロデューサーの小林武史さんとアレンジを行っておりましたが、2015年以降は、バンドのみの編曲作品が増えていきます(2022年の新曲『永遠』では久々にミスチルと小林武史さんとのタッグが復活しました)。今回取り上げる『Starting Over』についてもMr.Childrenのセルフプロデュースで行われております(ストリングスアレンジは桜井和寿さんと四家卯大さんが担当)。
さて、『Starting Over』は、細田守さんが監督を務める長編アニメーション映画『バケモノの子
』の主題歌としてタイアップが付きました。楽曲自体は映画主題歌のオファー以前に制作されておりましたが、世界観として通じるものがあるということで、そのまま主題歌として採用されたようです。
『Starting Over』の音域的な特徴についてです。同曲は、一般的な男性よりも高めのレンジで歌メロが作られております(一部は明確に「高い」といえる)。そのため、通常は少しキーを下げた方が歌唱しやすいといえます。ちなみに、通常のサビでは、地声の最高音がmid2G#であり、メチャクチャには高くありません。その辺りもこの曲の特徴の一つであるといえます。
同曲はAメロBメロでは比較的低めのレンジで歌メロが展開され、サビやCメロでは高めの音域が登場します。そのため、全体として広いレンジが求められます。低音域ではmid1A#やmid1C#といった音階が登場するため、女性は原曲キーで歌うのが難しいといえます(女性はキー上げ推奨です)。
最後に『Starting Over』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A#(A#2)~【地声最高音】hiC(C5)、【裏声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1A#はAメロで登場します。このmid1A#は男性の音域としては低めであります。低音域が苦手な方などは歌いにくく感じられるかもしれません。また、女性の音域としては、かなり低く、原曲キーでの歌唱はかなり難しいといえます。女性や高音域が得意な男性はキーを上げてもよいと思います。
一方、地声最高音hiCについてはラストサビで登場します。通常サビは同じメロを裏声で歌っております。高音域があまり得意でない方などは裏声で歌唱するのもよいと思います(ライブではhiCを裏声、hiA#を地声で歌唱することもあるようです)。このほか、hiA#なども一部で登場するため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいといえます。一つの目安ですが、原曲キーから2つ程度下げてみてください(♭2)。
『Starting Over』は低音域が低いため、大きなキー下げには向きにくいといえます。そのため、キーを下げる際は2つ程度に抑えるのがよいのではないかと私は考えております。同曲は、音域自体が広い楽曲であるため、歌い慣れた人であっても歌いにくい部分が出てくるかもしれません。また、ビギナーの練習曲としても向きにくいです。
『Starting Over』を原曲キーで歌唱する場合、地声hiA#やhiCが求められる箇所が2場面ほどあります。そのため、安定して複数回hiA#やhiCが使える必要はありませんが、ここぞでhiCなどの高音域が使いこなせるように歌い慣れておく必要があります(原曲に近いニュアンスで歌唱する場合)。私なりの感覚ですが、「標準よりも高めの音域の男性」もしくは「ある程度高音域が得意な男性」などが合いやすいといえます。
『Starting Over』は人気アニメの主題歌であったということもあり、思い入れのある方も多いと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。