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『Marionette -マリオネット-』(BOØWY)の音域

 こんにちは。今回はBOØWYの『Marionette -マリオネット-』(1987)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。
 なお、同曲はアーティストおよびレーベルの公式チャンネルでは1分程度(Bメロとサビ)のショートバージョンのライブ動画が公開されています。よって、当ブログでもその動画を添付します。


『Marionette -マリオネット-』(BOØWY)
『Marionette -マリオネット-』(BOØWY)の音域







【地声最低音】mid1E(E3) ※若干聞き取りにくい

m1G#[You’ve] got [an] easy [da[y]m1F#【Aメロ】
m1F#G#[う]そ]を呑み込み
m1E[OH!] NO NO! 1E[と]ても1Em2D#[ね]らえないぜ]【Bメロ】


【地声最高音】mid2F#(F#4) ※全体で20回程度

★しm2E[ずか]に眠っ2E[て]m1F#[MAD] m2F#[cit]y【Aメロ】
Em2F#[だ[れ]も]かれm1G#[も]皆OH! F#[N]O] F#[N]O] [Same] Yeah!【Bメロ】
m2D#[か][みm2E[の]な]かのマm1F#m2F#D#[リ[オ]ネット]【サビ】


【補足】mid2D#mid2Eを含むフレーズ一覧

m2D#[もてあまし]てるFrustra[tion]【Aメロ】
★灼m2E[けつく日陽]しが俺達狂m1G#[わ]せる【Bメロ】
★もm2D#[つ][たm2E[い]と]を断ち切m1G#[っ]【サビ】

 まず、『Marionette -マリオネット-』についてです(以下、『Marionette』)。この楽曲は、1987年にロックバンドのBOØWYによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては同じ年に発表された『PSYCHOPATH』に初収録されました。同アルバムは、LPやカセット、CDなどの媒体を合わせた累計売上が150万枚を記録し、大きなヒットとなりました。

 『Marionette』はバンドとしては6枚目のシングルです。アップテンポのバンド曲であり、シングルチャートでもはバンド初の第1位を獲得しました。同バンドとしては最も大きなセールスを記録した作品でもあり、2020年にも配信部門で25万ダウンロードを達成、日本レコード協会よりプラチナ認定がなされました。こうしたロングヒットからも、BOØWYの代表的な1曲として広く知られています。作詞はボーカルの氷室京介さん、作曲編曲はギター担当の布袋寅泰さんによりなされました。


 『Marionette』の音域的な特徴についてです。同曲は大よそ一般的な男性の音域の範囲内(ただし中高音寄りではある)で歌メロが作られています。一般的な男性が原曲キーで歌唱することも可能そうです。
 同曲はAメロ~サビまで全体的に盛り上がる楽曲です。中高音域としてはmid2D#~mid2F#程度であり、男性の音域としては標準的です。ただ、今回は低音域がやや高い分、相対的に中高音寄りです。そのため、最高音自体はそこまで高くなくても、「中高音域が得意な人」の方が歌いやすい曲とだと私は分析しました。逆に、「高音域が苦手な方」などは少しキーを下げてもよいかもしれません。発声は地声ベースです。

 女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回は意外と低音が高いため、人によっては原キーでも歌えなくもないですが、女性の得意な声域を考慮すると、いくらかキーを上げた方がより歌いやすいと思います。一つの目安ですが、原曲キーから3~5つ程度上げてみてください。



 最後に『Marionette -マリオネット-』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】mid2F#(F#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内(中高音寄り)です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1EはBメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、今回のmid1Eは人によっては若干聞き取りにくい可能性があります。今回は大体mid1F#辺りがしっかり歌えると低音域は形になりやすいと私は分析しました。男性曲としては低音が高めです。

 次に、地声最高音mid2F#はAメロ~サビまで広く登場します。登場回数は全体で20回程度と多いです。このmid2F#は男性の音域の範囲内で、最近のJ-POPの男性曲としては高音が控えめです。そのため、標準的な音域の男性が原曲キーで歌唱可能であると私は推測しました(歌い慣れておく必要がある)。
 ただ、今回は「mid2F#の登場回数の多さ」や、「低音が相対的に高い点」などを考慮すると、人によってはやや高音感があり、歌いにくい可能性があります。その辺りは実際に歌唱して微調整を加えてください。


 『Marionette』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。今回は音域自体はそこまで広くないため、歌い慣れた人はもちろん、ビギナー向けの調整も可能そうです。ただ、キー調整をしたからといってすぐに氷室京介さんのような歌唱が出来るわけではないので、弛まぬ練習を重ねてください。
 今回の楽曲はメロディー自体は分かりやすく、リズムなども覚えやすそうです。ただ、mid1F#ーmid2F#のように1オクターブ跳躍したようなメロが多いため、アップダウンの激しさには気を付けたいです。音域がマッチするのであれば、カラオケや練習曲には向きやすいと思います。

 『Marionette』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D#~mid2F#といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回は全体を通してこれらが登場します。また、低音域については大体mid1F#~mid1G#辺りがよく見られます。こちらも全体的に見られます。
 こうした点を考慮すると、「標準的~ある程度高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。個人差はありますが、「高音域が得意(or非常に得意)な男性」などはキーを上げるのもよいかもしれません。

【まとめ】

①最高音は高くないが、相対的に中高音寄りの曲
②原キーだと「標準的~ある程度高音域が得意な男性」に合いそう
③音域は広くなく、キー調整はしやすい
④メロは分かりやすくカラオケ向き
⑤メロの上下が激しいので、その点は注意したい

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