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『チグハグ』( THE SUPER FRUIT ) の 音域

こんにちは。今回はTHE SUPER FRUITの『チグハグ』(2022)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲です。同曲は、Tik Tokの年間流行語大賞に選ばれるなど、大きくバズった楽曲だそうです。私自身視聴してみて、カラオケなどで歌いやすそうだと感じたので、今回記事にしてみようと考えました。


『チグハグ』(THE SUPER FRUIT)
『チグハグ』(THE SUPER FRUIT)の音域







【地声最低音】mid1E(E3) 

m1E[た]のしい時 [か]なしい時 [空気]読んで[自分か]くし[た]【Aメロ】
m1E[不]揃いでも [デ]コボコでも 気にしなくてい[い]


【地声最高音】mid2G(G4) ※全体で22回

★ちぐm2F[は][は]ぐ ちぐ[は][は][ハ][しm2G[て]【サビ】
m2Gm2F[そしたら解り]合え]るのさ
★僕ら全員天然記m2Gm2F[念]物]G[ん]て]、すばらG[しい]じゃん!]

★僕らのハートは唯いm2F-m2E[つ無]二の][個性だFm2G[か[ら]【Dメロ】


【補足】mid2Emid2Fを含むフレーズ一覧

m2E[チチチ…チ]グハグ【イントロ】
★あのm2E[ね]、あの[ね]、気が[付] いたんだ いつ[の]間に[か]ED#[わ]せ]ている【Aメロ】
★まるで真逆の僕とm2Em2D#[き]み]でも【Bメロ】
★パm2E[ズルのピースみたいに][てはめてみたらさ] ピッタリかも
★嫌なことは嫌と言ってm2F[OK] 好きなことはとことん突きす[すんで]【サビ】


 まず、『チグハグ』についてです。この楽曲は、2022年に男性アイドルグループTHE SUPER FRUITによりリリースされたシングル作品です。同グループのデビュー作で、現在アルバムには未収録です。


 さて、『チグハグ』はTHE SUPER FRUITのデビュー作ですが、今年Tik Tokで大きくバズった代表的な1曲です。同アプリでの再生回数は10億回を超え、またYouTube公式チャンネルでの再生回数も1000万回を超えております。2022年の末には、Tik Tokおよびインスタグラムでの流行語大賞を受賞しました。
 ちなみに、同曲を歌うTHE SUPER FRUIT(ザ・スーパーフルーツ)は、2021年に結成された7人組の若い男性アイドルグループです。まだ、リリースされた曲は多くないですが、『チグハグ』のヒットにより、知名度が大きく上昇しております。2022年末には、ももいろクローバーZがホストを務める『ももいろ歌合戦』への出場が決定しました。


 『チグハグ』はアップテンポのポップナンバーです。歌メロはAメロBメロサビと展開し、親しみやすいです。サビで多く登場する「ちぐはぐはぐ ちぐはぐはぐハグして」というフレーズが印象的であり、非常に口ずさみやすいです。全体的に覚えやすいメロディーですが、Bメロ⇒サビで転調が行われるため、音程が苦手な人は注意が必要です。

 『チグハグ』の音域的な特徴についてです。同曲は、音域自体は一般的な男性の音域の範囲内で歌メロが作られております。ただ、全体的に中高音寄りであり、mid2E~mid2G辺りが頻出します。そのため、標準的な音域の男性が1人で歌う際は、キーを下げることも選択肢に入れた方が良さそうです。
 ちなみに、女性が原曲キーで歌う場合は、Aメロのmid1E辺りがハードルになりそうです。原曲キーで歌える人もいるかもしれませんが、一般的な女性はキーを上げた方がより声域が活きやすいと思います。



 最後に『チグハグ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】mid2G(G4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、「やや高め」です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1EについてはAメロで登場します。この辺りは一般的な男性の音域の範囲内ですが、高音域が非常に得意な人は若干歌いにくいかもしれません。

 一方、女性についてはmid1Eはかなり低いです。mid1Eは女性曲などでも登場しますが、今回は女性曲と比べると登場頻度が高いため、かなり低音感がありそうです。そのため、女性の場合、通常はキーを上げた方がより歌いやすそうです。一つの目安ですが、原曲キーから3つ程度上げてみてください。

 次に、地声最高音mid2Gはサビで登場します。登場回数は全体で22回とかなり多いです。mid2Gは男性の音域の範囲内ですが、今回のような場合は、一般的な音域の男性は少しキーを下げた方が安定した歌唱につながりやすいのではないかと思います。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。



 『チグハグ』は低音域に余地があり、キー調整は可能です。歌い慣れた人はもちろん、ビギナー向けの調整なども可能だと私は判断しました(低音などは少し辛いかもですが)。同曲は、音域も滅茶苦茶には広くないですので、練習曲としても悪くないと思います。
 一方で、同曲はボーカルが複数人いるということもあり、メロとメロの感覚が短く、息継ぎしにくい場面があります。また、Bメロは歌い回しがかなり速い場面もあり、歌詞などをしっかり覚えていないと大変そうです。慣れない人は、曲のテンポを少し落としてもよいかもしれません。難しいと感じた場合は、別の易しめの曲と並行して練習してください。

 『チグハグ』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~mid2Gといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。先述のように、同曲は中高音域の頻度が高く、音域以上に大変な作品です。「mid2Gが最高音の楽曲」を歌いこなせる人であっても体力的にしんどくなりやすいと思います。そのため、1人で歌唱する場合、「標準より高め~ある程度高音域が得意な男性」等が原曲キーにマッチしやすいのではないかと私は分析しました。また、「標準より低めの音域の女性」などに原曲キーが合うという人がいるかもしれません。


 『チグハグ』は軽快なポップナンバーであり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。個人的には多様性を謳う歌詞なども耳に残りました。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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