『ありったけのLove Song』(ナオト・インティライミ)

【地声最低音】mid1D#(D#3)
★m1D#[い]まから本気で話2D-m2D#[す[か]ら【Aメロ】
★m1F[そ]の自由[な]笑顔にm2D[やら]れちゃ1F[って]
【地声最高音】hiA#(A#4) ※全体で2回程度
★凹んでたオレhiA#地–A–F[に]言っ]てく]れG[た]【2番Aメロ】
★永遠に終わることのhiA#地–m2G#[ない]よ]うに【ラストサビ[転調₊1]】
【裏声最高音】hiA#(A#4) ※全体で1回程度
★たm2F#地–F[いせ]つに]するhiA#裏–2G#[から]ぁ]【Dメロ】
【補足】mid2F~hiAを含むフレーズ一覧
★m2D[なぁ] [ちょっ]と[いい]かな 茶化さないで聞[い]てくれ【Aメロ】
★あm2G–F[の日のか]え]りみm1G[ち]浮かれて
★キミがいればいいのにとm2D[お]もうことばっかm2D#[りで]ぇ]【Bメロ】
★いm2G–F[きなりでちょっと驚]くか]も[だ]けG[ど]ぉ]
★オレの言m2D#[葉]でバシッと言[わ]せてm2G–F[く]れ] G[oh]
★なぁ 覚えm2G–F[て]る]かな【2番Aメロ】
★ちょっと照れて見せてくれたえm2D-m2E[が[お]【Dメロ】
★そm2E[の答えを]ずっと いm2F[つ]ま]でもいF[つ]ま]でも
★さm2F[ぁこれからは]このラブm2G#裏[ソン]グが【ラストサビ[転調₊1]】
★あm2G#–F#–F[き]れ]る]位に 互いにう[たF#[い]合っ]ていこう
★ありったけの愛唄ったラブhiA裏[ソン]グが
★m2G#地[ずっ]と 二人で同じ未来を2F[見]ていこう
★手をつなぎ一緒にあm2F#–m2G#[るい[て]いこう
まず、『ありったけのLove Song』についてです。この楽曲は、2010年に男性シンガーソングライターのナオト・インティライミさんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、翌年に発売された『ADVENTURE』に初収録されました。同アルバムには、『今のキミを忘れない』、『Blave』といったシングル曲が収められています。アルバムは10万枚を超えるCD売上を記録し、日本レコード協会よりゴールド認定がなされました。
『ありったけのLove Song』はスローテンポのバンド曲です。全体的にメロディアスなスロー曲ですが、リズムなどにレゲエのニュアンスがあり、ノリの良さも感じられます。歌メロはAメロBメロサビと展開、ラストサビでは転調しキーが1つ上がります。作詞作曲はナオト・インティライミさん(作詞は常田真太郎さん(スキマスイッチ)とのの共同)、編曲はNaoki-Tによりなされました。
ナオト・インティライミさんは苦節を経て、2010年4月に三度目のメジャーデビューを果たします。その後、2ndシングルの『タカラモノ~この声がなくなるまで~』が75万ダウンロードのロングヒットを記録し、知名度が急上昇しました。そうした勢いもあって、『ありったけのLove Song』についても10万ダウンロードを獲得し、日本レコード協会よりゴールド認定がなされています(ランキングデータブログBillion Hits!より引用)。
『ありったけのLove Song』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高め(体感的には明確に高い)のレンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的にはキーを下げたいやすいと思います。
今回の楽曲はサビやBメロが特に高いのですが、Aメロ辺りも決して低いわけではなく、中高音寄りで歌メロが進行します。低音についても見た目より高めなことを考慮すると、中高音域が得意な男性の方が原キーにマッチしやすいと私は分析しいています(間奏もあまり長くないので体力的に辛くなりやすい)。発声は地声ベースですが、時々裏声が登場するため、器用な発声を心掛けたいです。
女性が同曲を歌唱する場合、通常は少しキーを上げた方が歌いやすいです。今回は低音域としてmid1D#~mid1F辺りが登場します。こうした低音の回数は少ないですが、女性の得意な声域を考慮するといくらかキーを上げた方がより歌いやすいのではないかと私は推定しています。一つの目安ですが、原キーから2~4つ程度上げてみてください。
一方、今回は見た目よりは低音感が無く、男性曲としては高い低音になります。そのため、「高音域が苦手な低音寄りの音域の女性」などは原キーを選択肢に入れてみてもよいかもしれません。
最後に『ありったけのLove Song』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D#(D#3)~【地声最高音】hiA#(A#4)、【裏声最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高め(体感的には明確に「高い」)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mdi1D#はAメロで登場します。このmid1D#は歌い出しの瞬間的な音です。このmid1D#に次ぐ低音としてはmi1Fやmid1Gが続きますが、いずれも回数は少なめです。こうした点を考慮すると、男性曲としては高めの低音であると私は推測しました。そのため、中低音域が得意な人にとっては持ち味が活かしにくく、逆に中高音域が得意な人に合いやすい曲であるといえそうです。
次に、地声最高音hiA#はDメロとラストサビで計2回登場します。こおhiA#に次ぐ地声高音としてはhiAがピークとなる場面が全体で2回、mid2G#が3回、mid2Gが16回程度登場します。こうした点を考慮すると、男性の音域としては高く、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいと私は推測しました。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。
『ありったけのLove Song』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。歌い慣れた人であればある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、今回の楽曲は音域がそれなりに広いため、ビギナーなどは一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。その辺りは実際に歌唱してみてください。
今回の楽曲はメロディー自体は比較的分かりやすく、リズムなども取りやすいと思います。音域がマッチするのであれば練習曲やカラオケに良いと私は分析しました。ただ、Bメロ⇒サビ、サビ⇒2番Aメロにかけては転調しているため、音程を取るのが苦手な人は注意してください(比較的克服しやすいと想定しています)。
『ありったけのLove Song』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D~hiA#(裏声はhiA#まで)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はmid2D~mid2G辺りが比較的多く、要所でhiA~hiA#等も登場します。また、低音がそれなりに高いため、見た目よりも高く感じやすいのではないかと私は想定しました。
こうした点を考慮すると、「ある程度~非常に高音域が非常に得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。
【まとめ】
①低音は見た目より高く、全体的に中高音寄り
②原キーだと「ある程度~非常に高音域が得意な男性」などに合いそう
③女性は少しキーを上げた方がより歌いやすい(人によっては原キーでも可)
④一部裏声が見られるため、器用に歌いこなしたい
⑤メロは分かりやすく、カラオケ向き