『ボーイフレンド』(aiko)

【地声最低音】mid1F#(F#3) ※少し聞き取りにくい
★刻m2G[み]つけ[た]いくらぁm2A–m1G[ぁ[い]【Aメロ】
★m1F#[くち]びるかんで指m2G[で触って]【Bメロ】
★m1G–m2A[う]ちゅ[う]に[く]つ])飛ばそ1G[う]【サビ】
【地声最高音】hiD(D5) ※全体で7回
★あなたとの色んhiD地–B–A[な]こ]と]ぉ【Aメロ】
★好m2G[き]よhiD地–C–A#[ボーイ]フレ]ェ]ェ]ェェ[ンド]【サビ】
★hiD–B–G[Ah] Ah] Ah] (あなたがあたしの頬に)【ラストサビ】
【裏声最高音】hiE(E5) ※Bメロで登場
★(小さな部屋に) hiA[ま]よhiE裏–hiB地–A–m2G#[い]込]ん]だ]【Bメロ】
【補足】hiA~hiDを含むフレーズ一覧
★早m2G[く]逢っ[て]言いhiB–A[たぁ]い])【Aメロ】
★あなhiA[た]と[の]キ[ス] [た]しhiB[か]めてたら【Bメロ】
★hiB地[Ah] hiA#[テトラポッ]トのhiA[ぼっ]て【サビ】
★hiB–hiC地^-hiD裏–B地–A[てっ[ぺ]ん])[さ]き]ぃ]睨m1G[んで]
★二人hiA–hiB[の[時]間は止まるm2A–m1G[ぅ[ぅ]ぅ]
まず、『ボーイフレンド』についてです。この楽曲は、2000年に女性シンガーソングライターのaikoさんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、翌年にリリースされた『夏服』に収録されました。同アルバムには、『ロージー』などのシングルが収められ、100万枚を超えるCDセールスを記録しました。
さて、ボーイフレンドは当時はノンタイアップでしたが、ロングヒットを記録し、最終的に50万枚を超える大ヒットとなりました(プラチナ認定がなされています)。aikoさんとしては最大のシングルセールスを記録した作品です。また、同曲は2023年にストリーミングでも5000万再生を達成し、日本レコード協会よりゴールド認定がなされています。2025年現在も、未だにストリーミング総合ランキングなどにもチャートインしており、長く愛され続けている楽曲だといえます。
『ボーイフレンド』の音域的な特徴についてです。同曲は、女性の音域としてはやや高め~高めのレンジで歌メロが作られています。低音域に若干余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいです。
今回の楽曲は、Aメロ~サビまで全体的に元気がよく、hiA~hiB辺りがよく見られます。地声高音としては要所でhiC~hiD辺りも見られますが、低音も意外と多いので、「標準よりやや高め~高め」くらいではないかと私は考えました。今回はメロが急激に下がる場面があるため、低音もしっかり歌いこなしたいです。
男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、4~5つ程度下げてみてください(人によってはもう少し下げてもよい)。「高音域が非常に得意な男性」についてもいくつかキーを下げた方が歌いやすいといえます。
最後に『ボーイフレンド』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F#(F#3)~【地声最高音】hiD(D5)、【裏声最高音】hiE(E5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、やや高め~高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1F#はBメロで登場します。このmid1F#は歌い出しの瞬間的な音であるため、あまり厳密でなくてもよいかもしれません。ただ、今回はサビなども含めmid1Gが登場するため、意外と低音域が要求されます。そのため、「高音域が非常に得意な女性」などは若干キーを上げてもよいかもしれません。
次に、地声最高音hiDはAメロとサビで計7回程度登場します。このhiDに次ぐ地声高音としては、hiCがピークとなる場面が全体で6回、hiBが21回、hiA#が3回、hiAが30回登場します。こうした点を考慮すると、女性の音域としては高めであり、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいと私は想定しています。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。
※今回、Aメロで登場するhiDは地声感のある歌唱がされています。1990年代~2000年くらいまではこうした歌唱も多かったですが、ただ、最近はAメロで高い音が登場する際は、裏声が用いられることも増えております。今回の『ボーイフレンド』のAメロについて、地声hiDの部分は裏声でもよいのではないかと個人的には感じました。高音域が得意でない人はそうした歌い方も選択肢に入れてみるとよいと思います。
『ボーイフレンド』は低音域に若干の余地があり、キー下げは可能です。ただ、今回の楽曲は音域が意外と広いため、歌い慣れた人であっても一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。
今回の楽曲はリズムは取りやすいですが、サビおよびその周辺は若干音程に迷う可能性があります(【Ah テトラポット登って】など)。比較的克服しやすいと思いますが、慣れないうちは音程に注意したいです。音域がマッチするのであれば、練習曲やカラオケにもよいと思います。
『ボーイフレンド』を原曲キーで歌唱する場合、hiA~hiD(裏声はhiEまで)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回は全体的にhiA~hiB辺りが多く、サビなどを中心にhiC~hiDも登場します。低音については、mid1G~mid2A等が登場します(メロが急に下がる場面なので注意)。
こうした点を考慮すると、「標準より(やや)高め~高音域が得意な女性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。「高音域が非常に得意な女性」については少しキーを上げてもよいと私は想定しています(低音が少し低いため)。
【まとめ】
①サビ辺りが特に高いが、ABメロも決して低くない
②サビなどでメロが急激に下がる場面があるので注意
③原キーだと「標準より(やや)高め~高音域が得意な女性」などに合いそう
④おおむね分かりやすいが、サビの一部は音程に注意したい
⑤音域がマッチするのであればカラオケや練習曲向き