『サクラ、散ル・・・』(GACKT)

【地声最低音】mid1A#(A#2) ※Aメロで登場
★キミとm1D#[いた]ぁこ[のm1C#[場]所]で【Aメロ】
★また季せm1D#[つは]ぁ通D#–C#^-m1A#[り[過]ぎ])[て]
【地声最高音】hiA#(A#4) ※2番Bメロで1回
★(ボクの涙 見えますか) [Ah]hiA#【2番Bメロ】
【補足】mid2D#(一部略)~mid2G#を含むフレーズ一覧
★消せm2D#–m2F[な[く]て 儚[すF[ぎ]て【Bメロ】
★キミ2D#–m2F[の[名]を]叫びD#–F地L[つ[づ]け[た])
★キm2F–D#[ミ]の] [かF–m2G#[け[ら]抱]き]し[めF[た]【サビ】
★ (どれだけ手を伸ばしても) m2G#[oh] F[oh]【2番Bメロ】
★そm2F–D#^[の]日[ま])で忘れないでね【Dメロ】
まず、『サクラ、散ル・・・』についてです。この楽曲は、2013年に男性シンガーソングライターのGACKTさんによりリリースされたベストアルバム『BEST OF THE BEST vol.1 -MILD-』に収録されています。同曲は、スウェーデンでギタリスト・歌手のYOHIOさんと共同で製作された楽曲であり、2013年の同氏のアルバム『Break the Border』にも収録されています(YOHIOさんのボーカル)。
『サクラ、散ル・・・』はスローなバンド曲です。全体的に切なさが強調されたメロディアスな作品であり、歌のよさが活きやすいです。歌メロはAメロ⇒Bメロ⇒サビと盛り上がっていきます。作詞作曲はGACKT.C・(作曲はYOHIOとの共同)、編曲はMasafumi Okubo・TAKUMI・CHACHAMARU・YOUによりなされました。
『サクラ、散ル・・・』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としてはやや高め~高めのレンジで歌メロが作られています。一般的な音域の男性は、若干キーを下げることも選択肢に入れてみて下さい。
今回の楽曲は、Aメロは中低音中心であり、Bメロサビは中高音がよく登場します。地声高音としては、サビではmid2F~mid2G#が登場します(フェイクでは地声hiA#が登場)。こうした点を考慮すると、標準より高めの音域の男性などが歌いやすい楽曲だと私は分析しました。低音域については男性の音域の範囲内ですが、それなりに低音感があります。そのため、「高音域が非常に得意な男性」などは少しキーを上げてもよいと思います。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから4~6つ程度上げてみてください。ただ、今回は音域が広い曲であるため、その点がハードルになりやすいです。
最後に『サクラ、散ル・・・』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A#(A#2)~【地声最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、やや高め~高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1A#はAメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内ですが、それなりに低音感があります。そのため、「高音域が得意な男性」などは若干キーを上げるのもよいかもしれません。
次に、地声最高音hiA#は2番Bメロで1回だけ登場します。このhiA#はフェイクであり、すぐにサビに移るため、場合によっては割愛してもよいかもしれません(ライブでは割愛されることもあるようです)。このhiA#に次ぐ地声高音としてはmid2G#がピークとなる場面が全体で13回、mid2Fがピークとなる場面が全体で44回程度登場します。今回は演奏時間が長く、全体的にゆったりしていますが、それでも中高音の回数が多いです。こうした点を考慮すると、一般的にはやや高め(or高め)であり、通常は少しキーを下げた方が歌いやすいと私は分析しました。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。
『サクラ、散ル・・・』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。ただ、今回は音域が広いため、歌い慣れた人であっても一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。その点で、ビギナーの練習曲としても少し使いにくい可能性があります。
同曲は、メロディーやリズムなどは比較的分かりやすいそうです。音域がマッチするのであれば練習曲やカラオケによいと思います。今回はメロがよいスロー曲であるため、歌のよさが活きやすいです。サビも伸びやかであり、歌いこなせると気持ちよさそうです。
『サクラ、散ル・・・』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D#~mid2G#(フェイクでhiA#)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はBメロ~サビにかけてはmid2D#~mid2F辺りが多いです。低音域については、Aメロでmid1A#等が登場し、それなりに低音感があります。
こうした点を考慮すると、「標準より(やや)高め~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。
【まとめ】
①Aメロは中低音中心、Bメロサビは中高音中心
②原キーだと「標準より(やや)高め~高音域が得意な男性」に合いそう
③音域が広いため、その点が少しハードルになりやすい
④音域が合うのであれば、練習曲には向く(メロやリズムは分かりやすい)
⑤高音が伸びやかであり、歌いこなせると気持ちよさそう