『シャングリラ』(チャットモンチー)、Shangri-La (Chatmonchy)
【地声最低音】mid2C(C4)
★笹舟のように流れてったよあぁあ あぁあm2C[ぁ]あ【Aメロ】
【地声最高音】hiD#(D#5) ※曲全体で1回
★hiA#[あ]hiC–hiC#[るいて[み]りゃ[ら]く[か]hiD#地[も][しん]C#[な][い]な【Cメロ】
【補足】hiA#~hiC#を含むフレーズ一覧
★シャンm2G#[グ]リG#[ラ] G#[幸]せ[だっ]て叫んでくれよ【サビ】
★時hiA#[に]hiC[は]hiC#[ぼ][く][の]胸でC#[泣]C[い][て]くれよ
★m2G#[携帯電]話[を]川に落としたよ 笹舟のようにhiA#[流]hiC[れ][てっ]たよ【Aメロ】
★君を想うと今日も眠れない 僕らどこhiA#[へ]hiC[向]A#[か]おうか?
★気がつA#[け]ばあ[ん]hiC[なちっ]hiC#[ぽ]C[け][な]物でC[つな]C#[が][っ][て]たんだ【Cメロ】
★胸hiA#[を]hiC[張っ]て歩けよ 前A#[を]hiC[見]hiC#[て][あ]るけよ
まず、チャットモンチーについて少し説明します。チャットモンチーは2000年から2018年まで活動していた女性ロックバンドです。高校時代に、ボーカルの橋本絵莉子さんが中心となって結成され、メンバー編成を経て、2005年にメジャーデビューを果たしました。
チャットモンチーのジャンルとしては、パワーポップ、インディーロックなどに属します。知名度の高い楽曲としては、今回取り上げる『シャングリラ』、『染まるよ』、『風が吹けば恋』辺りがよく知られているのではないかと思います。私自身は、『真夜中遊園地』、『リアル』、2人体勢の楽曲『君がその気なら』なども耳に残っております。チャットモンチーは2000年代に活動を開始したガールズバンドの中でも最も成功をおさめたグループの1つではないかと思います。私自身は、ガールズバンドといわれると、このチャットモンチーが思い浮かびます。
さて、『シャングリラ』についてです。この楽曲は、2006年にロックバンドチャットモンチーによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては『生命力』に収められており、ベストアルバムなどにも収録されております。
同曲は、安野モヨコさんによる同名漫画を原作としたテレビアニメ『働きマン』のエンディングテーマとしてタイアップが付きました。チャットモンチーのシングル曲としては最大のヒット曲であり、バンドの知名度上昇に大きく貢献した楽曲であります。
『シャングリラ』はアップテンポのバンドナンバーです。歌メロはAメロサビCメロで作られており、シンプルです。演奏時間も3分強です。作詞はバンドのドラマーで、現在は作家としても活躍されている高橋久美子さん、作曲はボーカルの橋本絵莉子さんによりなされております。プロデューサーは元スーパーカーのいしわたり淳治さんです。チャットモンチーのプロデュースと聞くと、このいしわたりさんを頭に浮かべる人も多いのではないかと思います。
『シャングリラ』の音域的な特徴についてです。同曲は、女性の音域よりやや高めのレンジで歌メロが作られております。歌メロのレンジが広くないですので、中高音域が頻出します。こうしたこともあり、高音域を歌いこなすだけでなく、スタミナなども求められます。
最後に『シャングリラ』の音域についてですが、【地声最低音】mid2C(C4)~【地声最高音】hiD#(D#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の声域よりも高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最高音hiD#はCメロで登場します。曲全体で1回のみであり、多くはありません。ただ、上述のように、同曲はhiC,hiC#辺りの音階が頻出します。そのため、一般的な女性の場合は、キーを下げた方が歌いやすいです。目安として、原曲キーから2つ程度を目安に下げてみてください(♭2)。
『シャングリラ』は上図に示すように、音域自体は広くなく、キー調整は行いやすいです。大きな調整に抵抗がなければ、歌い慣れていない人向けの調整も可能だと思います。若干、音程やリズムが取りにくい部分もありますが、キー調整が可能であれば、練習曲として使いやすいと思います。
一方で、同曲は、先にも述べたように、①音域は広くない、②女性の声域としては高めといった特徴を備えております。そのため、原曲キーで歌う場合は、高音域を歌いこなす力と、「持久力」も求められます。その点は留意しておいてください。高音域が得意な方は楽しく歌えると思います。
『シャングリラ』はキー調整が可能であるならば、練習曲としても使いやすく、カラオケでも歌いやすい楽曲だと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。