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『名前を呼ぶよ』(SUPER BEAVER)の音域

こんにちは。今回はSUPER BEAVERの『名前を呼ぶよ』(2021)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲になります。


『名前を呼ぶよ』(SUPER BEAVER)、Namae wo Yobuyo(SUPER BEAVER)
『名前を呼ぶよ』(SUPER BEAVER)の音域







【地声最低音】mid1D#(D#3) 

m1D#[い]まさら馬鹿みたいなこと言うけm2D#[ど]【Aメロ】
m1D#[そ]れは平凡で取るに足らない日m2D#[常]m2E[で][も]

m1D#[な]にができる[か]な 今何ができるかな【Cメロ】

※低音が苦手な方はmid1F#で代用しても違和感は少ない


【地声最高音】mid2G#(G#4)  ※登場回数多い

★いm2G#[とし]m2F#[さ]溢れる と[き][を]超える【Bメロ】

★名m2G#[前]m2F#[を]呼ぶよ 名G#[前]F#[を]呼ぶよ【サビ】
★あなたのm2F#[ぉ]意味を 僕らの[ぉ]m2G#[意]F#[を]
m2G#[何]m2F#[だっ]て G#[何][だっ]【ラストサビ】


【補足】mid2D#(一部略)mid2F#を含むフレーズ一覧

★言わずもがな ちゃんと守m2D#[り]m2F#[たい] そりゃそD#[う]【Bメロ】
★出会いがm2D#[ぁ]m2E[人][生][す]べてだって思った

★あm2F#[りがとう]m2D#[な]んて こっちの台詞なのに【Cメロ】
m2F#[そう]m2D#[か]ぁ m1D#[こ]れが生きること

 まず、『名前を呼ぶよ』(なまえをよぶよ)についてです。この楽曲は、2021年に4人組ロックバンドSUPER BEAVER(スーパービーバー)によりリリースされたシングル作品です。最新曲ですので、現在はCDシングルと配信のリリースであり、アルバムには未収録です。
 『名前を呼ぶよ』は、和久井健さんの同名漫画を原作とした実写映画『東京卍リベンジャーズ』(とうきょうリベンジャーズ)のために書き下ろされました。同漫画は、約1年前は500万部弱の発行部数でしたが、アニメ化・実写映画化の発表以降、売上が顕著に伸びはじめました。アニメが始まったここ3ヶ月だけでも発行部数が2000万部以上伸び、現在は3200万部の記録的なヒットになっております。ちなみに、当ブログで5月頃に取り上げたOfficial髭男dismの『Cry Baby』(過去記事)はアニメ版の主題歌であります。
 近年は、電子書籍の普及やコロナ禍でのインドア生活も相まって、漫画の売上が非常に伸びております。2020年は電子書籍を含めたコミックの売上が過去最高を記録しており、日本の人口が減少しているにもかかわらず、市場が伸び続けております。これらは、音楽界にも大きな影響を及ぼしており、漫画を原作としたアニメの主題歌がトップセールスを記録しております。


 さて、『名前を呼ぶよ』はアップテンポのロックナンバーです。私自身は、2番のBメロ~Cメロに向かう辺りの演奏が非常に耳に残っております。歌メロについては、AメロBメロサビといった形で作られております。サビは特に口ずさみやすく、何度か聴いているうちに自然と覚えてしまいます。
 当ブログで取り上げた過去記事で何度も言及しておりますが、私自身はSUPER BEAVERの歌詞も非常に好きであり、曲を聴くたびに力を貰えたような気持ちになります。作詞作曲は、同バンドのギタリスト柳沢亮太さんによりなされております。

 『名前を呼ぶよ』の音域的な特徴についてです。同曲は、一般的な男性の声域の範囲内、もしくは若干高めといったところです。ある程度高音が得意な方は非常に楽しめますが、人によっては若干キーを下げてもよいと思います。
 同曲は、基本的なメロディーはmid1F#~mid2G#で成り立っております。最低音のmid1D#をあまり気にしなければ、1オクターブ超のレンジで歌うことが可能です。そのため、キー調整の融通は利きやすいです。音域的に滅茶苦茶キツイというわけではないですので、ボーカル渋谷龍太さんの表現などをしっかり学びたいところです。


 最後に『名前を呼ぶよ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D#(D#3)~【地声最高音】mid2G#(G#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内、もしくはやや高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1D#についてです。mid1D#は上述のようにフレーズの1文字目に登場することが多いため、mid1F#などで代用しても違和感は少ないです。同曲を女性の方が歌唱する場合は、この辺りを意識してみるとよいです。

 一方、地声最高音mid2G#はBメロやサビ等で登場します。正確な数を数えておりませんが、曲全体で少なくとも10回以上は登場するため、回数としては多めです。このmid2G#辺りは、一般的な男性の声域のボーダーラインのような音階であり、歌い慣れた人であってもスムーズな発声が損なれることがあります。キーが高いと感じた場合は、1~2つ程度下げてもよいと思います(♭1~2)。

 『名前を呼ぶよ』は図で示す以上に低音域に余裕があり、キー調整がしやすいです。キー調整に抵抗が無ければ、歌い慣れていない人にも挑戦しやすいキーに合わせることは可能だと思います。ただ、原曲の渋谷龍太さんのようなエモーショナルな歌唱をするためには、練習が必要ですので、その辺りも踏まえて努力を重ねてください。若干リズムが取りにくいと感じる場面もありますが、キー調整も考慮すると、ある程度練習には使いやすい印象です。

 『名前を呼ぶよ』は原曲キーの場合は、mid2D#~mid2G#辺りがしっかり歌いこなせるかが試されます。特に楽曲終盤にはmid2G#辺りが多く登場します。先にも述べたように、この辺りは一般的な男性の声域としては若干高いですが、絶望的に難しいというわけでなく、比較的努力が報われやすいです。ボーカルの渋谷龍太さんの表現も参考になりやすいですので、興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。「J-POPの女性曲は高すぎて全然歌えない」という声が低めな女性にもお奨めです。

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コメント

  1. あか より:

    凄く参考になるサイトでいつもありがたく読ませていただいてます。
    質問ですがSUPER BEAVERの曲でTHE FIRST TAKEでも披露されている「人として」を取り上げる予定はないでしょうか?

    他のサイトを見ても、音域自体は記載されているのですがどの箇所かなどが分からないのでぜひお願いしたいです。
    お忙しいとは思いますがご検討お願いします。

    • もりっしー より:

      リクエストありがとうございます。
      リストアップしておきます。
      BEAVERは音域的にももっと取り上げたいバンドですね。