『風になる』(つじあやの)、Kaze ni Naru(Tsuji Ayano)
【地声最低音】mid1G(G3)
★m1G[わ]m2A[す]れていたhiA[目]を閉じて 取り戻せこ[い]Aのうた【Aメロ】
★青空にm2G[か]くれている 手を伸ばしてm2A[もう]い[ちど][ぉ]m1G
【地声最高音】hiC(C5) ※曲全体で6回
★陽のあたる坂道を じhiA[て]んA[しゃ]hiB[で]hiC[駆]けのA[ぼる]ぅ【サビ】
【補足】mid2G~hiAを含むフレーズ一覧
★たった一つの心 かm2G[な]し[み]に暮れないで【Bメロ】
★君のためいきなんて 春風にhiA[変]m2G[えて]やる[ぅ]
まず、『風になる』についてです。この楽曲は、2002年に女性シンガーソングライターのつじあやのさんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、2003年にリリースされた『恋恋風歌』に初収録され、ベストアルバムなどにも収められております。
同曲は、スタジオジブリ制作の映画『猫の恩返し』の主題歌に起用されました。ちなみに、映画ではシングルのバンドナンバーではなく、カップリング曲として収められているAcoustic Versionが起用されております。映画と同じバージョンはアルバム『恋する眼鏡』に収められております。また、ハウス食品のCMとしても起用されております。ハウス食品とスタジオジブリは縁が深く、これまでもCM等が制作されたりしております。
ちなみに、つじあやのさんについてですが、1999年にメジャーデビューした女性シンガーソングライターです。MVでもうかがえますが、ウクレレを演奏する姿が印象的であります。こうしたこともあり、ポップな作品、暖かな曲調が特徴的であります。スタジオジブリの映画主題歌ということもあり、『風になる』の知名度が非常に高い歌手ですが、CMとして楽曲が起用されることも多く、どこかで耳にしたことがある方も居られるかもしれません。私自身は、BEAT CRUSADERSとのコラボ曲である『ありえないくらい奇跡』なども印象に残っております。同曲は、ケロロ軍曹の映画として起用されました。
『風になる』はアップテンポのポップナンバーです。バンド演奏を基調としておりますが、ストリングスやホーンセクションなども起用されており、全体としてキラキラ感があります。つじあやのさん自身はウクレレを演奏しております。
歌メロについては、AメロBメロサビと展開し、親しみやすいメロディアスなものになっております。作詞作曲はつじあやのさん編曲は根岸孝旨(ねぎしたかむね)さんによりなされております。根岸さんはCoccoさんや、GRAPEVINEなどのプロデュースで知られております。
『風になる』の音域的な特徴についてです。この楽曲は、おおよそ一般的な女性の声域の範囲内で作られております。一般的なJ-POPの女性曲よりは若干低めであり、高音域が得意でない方にも比較的アプローチしやすいのではないかと私は分析しております。キー調整も可能です。
最後に『風になる』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3)~【地声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内であります。以下、見ていきます。
まず、地声最高音hiCについては、サビで登場します。各サビ2回、曲全体で6回です。この辺りは一般的な女性の声域の範囲内です。J-POPの女性曲と比べてもそこまで高くありませんので、チャレンジしやすいです。
一方で、普段歌い慣れていない人や声が低い女性などは、スムーズな発声が損なわれうるかもしれません。場合によっては、キーを下げるなどしてもよいと思います。目安として、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。全体としてみると、努力が報われやすい楽曲なのではないかと思います。
『風になる』は低音部分に若干の余地があり、キー調整は可能です。高音部自体がそこまで高くないので、少しの調整である程度歌い易くなるのではないかと思います。メロもリズムも親しみやすいですので、練習曲として使いやすいです。普段歌い慣れていない人も検討してみてください。
私なりのイメージですが、『風になる』は、高音域が得意な男性は原キーでもチャレンジしやすい楽曲なのではないかと思います。一般的には、キーを下げた方が歌やすいです。
『風になる』はジブリ映画の主題歌になったということもあり、ポップな曲調で歌やすいです。練習曲にも使いやすく、カラオケにも向いています。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。