カテゴリー

『青い栞』(Galileo Galilei)の音域

こんにちは。今回はの『青い栞』(2011)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲になります。


『青い栞』(Galileo Galilei)、Aoi Shiori(Galileo Galilei)
『青い栞』(Galileo Galilei)の音域







【地声最低音】mid1B(B2) 

m1B[押]し花の栞m2E[は]さんE[で] 君とこ[ろ]がす使い捨ての自転車【Aメロ】

※ここはmid1Eで代用してもよい

【地声最高音】hiA(A4)  ※曲全体で6回

★そうm2F#[やっ]m2G#[て]F#[ま]G#[は]hiA[僕]G#[の][ほ]うへ【サビ】


【補足】mid2Emid2F#を含むフレーズ一覧

★忘れかけの煉瓦を 積み上m2E[げ]m2F#[て]E[く]F#[ず][し]【Bメロ】
★イコールm2E[へ]とひきずられていく こわいくらいに青[い]空を
★遊びつかれた僕らは m1B[きっ]と思い出すことm2E[も]m2F#[な][い]

★「m2E[どう]かまた会m2F#[え]ます[よう]に」なんて【サビ】

m2E[ねぇ]今日も変わらない今日で あ[め]ふれば電話もできるよ【2番Aメロ】

 まず、Galileo Galilei(ガリレオ・ガリレイ)について少し説明します。Galileo Galileiは2007年に結成、2010年にミニアルバム『ハマナスの花』でメジャーデビューしたロックバンドです。主なジャンルとしては、インディー・ロック、エレクトロポップなどに属します。バンドは2016年まで活動し、多くの楽曲を世に送り出していきました。
 Galileo Galileiはアニメなどのタイアップ曲も多く、現在はそうした楽曲に特に人気が集まっております。カラオケでは、『サークルゲーム』、『夏空』、『恋の寿命』、そして今回取り上げる『青い栞』といった楽曲が人気が高いようです。私自身は、アニメ曲ではないのですが、『バナナフィッシュの浜辺と黒い虹 with Aimer』、『ウェンズデイ』といった楽曲も好きです。現在は、活動終了時のメンバーを母体として、現在はBBHF(ビービーエイチエフ)として活動されております。


 さて、『青い栞』(あおいしおり)についてです。この楽曲は、2011年にロックバンドGalileo Galileiによりリリースされたシングル作品です。バンドとしては、メジャー4枚目のシングル作品であり、アルバムとしては、『PORTAL』(ポータル)に収められました。ベストアルバム『車輪の軸』にも収録されております。
 この楽曲は、テレビアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のオープニングテーマとして書き下ろされました。同アニメは大きくヒットし、劇場版アニメも当時の深夜アニメとしては異例の興行収入を記録します。こうしたこともあってか、オープニングテーマの『青い栞』は知名度も高く、バンドの人気曲となっております。Galileo GalileiのYouTube公式チャンネルで公開されたMVは、2021年7月現在、1500万回近い再生回数を記録しております。MVはアニメの舞台にもなった埼玉県の秩父市で撮影されております。

 『青い栞』はアップテンポの爽やかなバンドナンバーです。印象的なイントロなど楽曲の雰囲気はどことなく、くるりの『ばらの花』などを想起させられました。歌メロはAメロBメロサビといった形で作られておりますが、私自身の印象としては、一般的なJ-POPと異なり、やや先が読みにくい凝った作りがされております。私も非常に好きな曲でありますが、「2~3回聴いたらカラオケで歌えるような楽曲」では無いので、練習の際はしっかり聴き込んでおく必要があると思います。

 『青い栞』の音域的な特徴についてです。同曲は、高音域でhiAが登場する等、男声としてはやや高めの作品になります。反面、低音部分については上図で示す程、低さはありません。キー調整などは可能ですが、ある程度歌い慣れた人向けの楽曲なのではないかと思います。


 最後に『青い栞』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B2)~【地声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりもやや高めです。以下、見ていきます。

  まず、地声最低音mid1BについてはAメロで登場します。ただ、このmid1Bの部分は無理に歌う必要はなく、mid1E等で代用しても違和感は少ないです。低音域が苦手な方などは留意しておいてください。

 一方、地声最高音hiAについてはサビで登場します。登場回数としては6回程度であり、mid2G#とコンボになっております。このhiAやmid2G#辺りは一般的な男性の声域よりもやや高めです。原曲キーでも歌える人もいるでしょうが、一般的には少しキーを下げた方が歌唱しやすいのではないかと思います。目安としては、原曲キーから1~2つ程度を目安位に下げてみてください(♭1~2)。

 『青い栞』は、図で示す程に低音部分は辛くなく、幾ばくかのキーを下げる余地があります。歌い慣れている人であれば、合いやすいレンジに調整することが可能なのではないかと思います。一方で、ビギナー向けの調整をする場合、状況によっては歌いにくく感じられる場合もあるかもしれません。キー調整を行っても難しいと感じた場合は、別の易しめの曲と並行して練習してください。ちなみに、女声が歌唱する場合は、キーを少し上げた方が歌いやすいと思います。
 私なりの印象ですが、同曲は歌メロやリズムが若干馴染みにくい部分があり、そうした点でビギナーなどは取っ付きにくさを感じられるかもしれません。

 『青い栞』は歌メロなどで若干取っ付きにくさがありますが、全体として爽やかなメロディーであり、カラオケ等で歌唱しても楽しめるのではないかと思います。人気アニメのオープニング曲ということもあり、思い入れのある人も多いと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. 銀河涼 より:

    青い栞大好きです。BBHFのライブに行ったのですが、これを歌ってくれて『あの花』を思い出して泣きそうになりました。

    • もりっしー より:

      そうなのですね。この曲と『Secret Base』は、まさに『あの花』の象徴みたいな
      作品ですよね。ライブいいですね。