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『REASON』(ゆず)の音域 『HUNTER×HUNTER』ED曲

こんにちは。今回はゆずの『REASON』(2012)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。
 なお、同曲は北川悠仁さんと岩沢厚治さんのツインボーカルということもあり、主旋律が分かりにくくなっております。ライブなどの動画なども確認しましたが、サビについて、今回は北川さんの低音パートを主旋律としております。その点についてはご了承ください。ちなみに、岩沢さんの高音パートを主旋律とすると、hiCが地声最高音になります


『REASON』(ゆず)、REASON(Yuzu)
『REASON』(ゆず)の音域







【地声最低音】mid1B(B2) 

★夜の風が 記憶をかm1D[きみ][す]【2番Aメロ】
★月を眺めて 君m1D[は] Dm1B[い[を]ね]がう


【地声最高音】hiB(B4)  ※曲全体で1回(岩沢パート)

m2F[投]げ捨て がむしゃらに hiAm2G#F#[明]日]を]G#[目]hiB地A[指]す]【1番Bメロ】

※岩沢さんはサビの副旋律でhiC-hiB等の地声高音を連発


【裏声最高音】hiD(D5) ※サビ終了後のフェイクの部分

★そう僕らのやり方で wo hiB[woo] hiC{woo] (転調) wo hiC#[wo] hiD[woo]【サビ】 


【補足】mid2FhiBを含むフレーズ一覧

★いるよ 傍に 一番近く 今は ただm2F[そ]れだけでm2G[いい]から【イントロ】
★いつかhiA裏[そっ]と 言いかけた 夢m2F[の]続きを 聞かせてよ

★声なき声はこのまま どこにも届かずに消えてゆm2Gm2E[く]の]【Aメロ】
★忘れm2E[ない] [昨日の記憶] m2G[消][せな]い 今日のこうか[い]【Bメロ】
m2E[あ]さひに 照らされた傷 Em2F[わ[らい]合]って
★終わること無いhiA地[た]びを 続けよう

★向かい風と知ってm2G[いな][ら]  それでも進むりゆGhiA[うが[あ]る]【サビ】
★だm2E[から]友よ 老いてくた[め]m2F[だ][に]生き[る]のはまだは[やい]だろう

★今はただm2Gm2F#[そ]れ][け]hiA地[いい]から【イントロ[転調+2]】
★いm2F#hiB裏[つか[そっ]と言]いかけた 夢m2G[の][つ]づきを[聞]かせてよ

 まず、『REASON』(リーズン)についてです。この楽曲は、2013年に音楽デュオゆずによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、2013年の『LAND』(ランド)に収録されております。同アルバムには、『イロトリドリ』、『LOVE & PEACH』、『翔』といったシングル曲が収録されております。また、当ブログでは以前に、シングル『with you』(過去記事)の音域記事を取り上げました。同アルバムには、2013年の日本レコード大賞にて、最優秀アルバム賞を受賞しております。

 さて、『REASON』は冨樫義博さんの同名漫画を原作としたアニメ『HUNTER×HUNTER』のED曲として書き下ろされ、および『劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影』の主題歌としても起用されました。楽曲の質も相まって、CDシングルおよび配信売上で、いずれも10万を突破し、ゴールド認定されました。レーベルで公開されているミュージックビデオについても、2022年8月現在で2600万回以上に再生回数を記録しております。


 『REASON』はミドル~アップテンポのバンド曲です。同曲は、作詞作曲編曲をゆずと共同で、ヒャダインこと前山田健一さんが担当しております。前山田さんは渋谷系や小室哲哉さんなどから多大なる影響を受けております。そうした影響もあってか、今作の『REASON』は、かなり凝った作りになっていると私自身は感じました。具体的には、1番のAメロBメロと、2番のAメロBメロでは全く異なる展開を見せており、これまでのゆずの人気曲と比べても少し毛の色が違う作品なのではないかと思います。

 『REASON』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域と比べて、高いレンジで歌メロが作られております。また、音域自体がかなり広い作品ですので、大きなキー調整には向きにくいです。キー調整を考慮しても歌い慣れた人向けの楽曲と言えます。
 ちなみに、同曲は低音域もかなり低いため、女性が原曲キーで歌うのは非常に難しいといえます。女性の場合は、キーを上げた方が良さそうです。



 最後に『REASON』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B2)~【地声最高音】hiB(B4)、【裏声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域としては高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1Bについては、2番のAメロで登場します。同曲は全体でみるとそこまで低音域が低いわけではないですが、この2番Aメロだけが特に低くなております。このmid1B辺りは、低音域が苦手な男性などは少し歌いにくく感じられるかもしれません。
 一方、mid1Bは女性にとってはかなり低いレンジであるため、原曲キーでの歌唱はかなり辛いと思います。女性の場合、通常はキーを上げた方が良さそうです。

 次に、地声最高音hiBについては、1番のBメロで登場します。登場回数は1回程度で多くはありません。また、hiB以外ではhiA辺りも比較的多く登場します。そのため、一般的な男性は少しキーを下げた方が歌いやすそうです。一つの目安ですが、原曲キーから2つ程度下げてみてください(これでも少し高いかもですが)。


 『REASON』は低音域に少しの余地があり、キー下げは可能です。ただ、全体でみるとかなり音域の広い作品であるため、大きなキー調整にはあまり向きません。歌い慣れた人がキーを調整するにしても難しい部分が出てくるかもしれません。その点は留意しておいてください。

 『REASON』を原曲キーで歌唱する場合、高音域はhiB,hiAなどをしっかり歌いこなせる力が求められます。また、ツインボーカルであるため、体力的に少し辛い部分、息継ぎしにくい場面は出てくるかもしれません。例えば、1番Bメロ等は2人が代わる代わるボーカルを担当しており、息継ぎなどが大変そうです。
 私なりの印象ですが、同曲を原曲キーで歌唱する場合、「ある程度高音域が得意な男性」などが合いやすそうだと考えました。女性の場合は、原キーだと低音域がどうしてもネックになりそうです。

 『REASON』はJ-POPとしては凝った展開をしておりますが、しっかり歌いこなせると映える楽曲なのではないかと思います。また、アニメを見ていた方などは思い入れが特に強いと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. んが より:

    リクエストに応えていただきありがとうございます。
    この曲は自分が思っていたよりも音域が広いことが分かりました。

    • もりっしー より:

      んがさんありがとうございます。
      他の部分は低音はそこまでないのですが、
      2番Aメロだけは特に低いですね。
      そのせいで、低音が広くなってますね。