なお、今回の『インザバックルーム』は、厳密には最高音がhiF#になります(Dメロで瞬間的に登場)。ただこの場面、syudouさんが意識的に歌っているのか私自身の力量では判別できませんでした。また、正確な音程にこだわる必要性もそこまで高くないと判断し、今回は「参考程度」にhiF#を表記し、最高音はhiA#にしております。その点はご了承ください。
『インザバックルーム』(syudou)、In the Backroom(syudou)
【地声最低音】mid1A(A2)
★おm1B[も]え[ば]出B–m1A[会[い]は]たんじゅ[ん]だっm1A[た]【Dメロ】
※Dメロ以外ではmid1E辺りが低音
【地声最高音】hiA#(A#4) ※全体で1場面
★hiA#–hiA[何度]も[あったが] A#–A[こ]こ[で]う[たっ]てい[る]【Dメロ】<
※厳密には【hiA#-hiF#[あった[が] 】となります。
【補足】mdi2F#~hiA辺りを含むフレーズ一覧
★明日も続く地m2E-m2F#[獄[だ]ね] 出口が無い【Aメロ】
★m2F#–m2F[永遠つ]づく]不安と悪夢 目覚めた時には【Bメロ】
★ああ m2F#[ジャンク]で[よ]ご[れ]た[こ]のF#–hiA[声[で]【サビ】
★m2F#[う]る[せ]ぇ[が]い[や]を[だ]まF#–hiA[ら[せ]る]
★こm2F#[ち]ら側が殴りhiA–m2G#[込]ん][で]や[る]
★辿m2E-m2F#[り[着い]たぜアンタの背だけを追っF#[て]【サビ後半】
★この呪m2F#[縛]と束縛のhiA–m2G#[が]れ]て]やF#–A[る[か]ら]
★hiA–m2G#[だ]け]ど(さっさと切るべきプライドを)【2番サビ頭】
※hiAの登場頻度が30回弱と多い
まず、『インザバックルーム』についてです。この楽曲は、2022年に男性シンガーソングライターのsyudou(しゅどう)さんによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングルであり、アルバムなどには未収録です。
ちなみに、syudouさんはボカロPとしても知られており、『ビターチョコデコレーション』、『キュートなカノジョ』などが大きくヒットしました。また、女性歌手Adoさんへの提供曲『うっせぇわ』(過去記事)なども有名です。
『インザバックルーム』は藤本タツキさんの同名漫画を原作としたテレビアニメ『チェンソーマン』の第5話EDテーマとして書き下ろされました。『チェンソーマン』は、1話ごとに異なるエンディングテーマを使用しており、これまでにVaundyの『CHAINSAW BLOOD』(過去記事)、ずっと真夜中でいいのに。の『残機』(過去記事)、マキシマムザホルモンの『刃渡り2億センチ』などの楽曲が作中で流れました。
『インザバックルーム』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性としては高いレンジで歌メロが作られております。一方で、低音域がmid1Aと低いため、キー下げはしにくそうです。そのため、キーを下げるにしても低音域に慣れた歌い慣れた人向けになりそうです。
ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、Dメロの低音が大きなハードルになります。そのため、通常は①キーを上げつつ、②Dメロの低音場面を1オクターブ上で歌うという方法であれば、歌唱が可能なのではないかと私は考えました。手間がかかるので、慣れない人には調整しにくそうです。
最後に『インザバックルーム』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A(A2)~【地声最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1AはDメロで登場します。この辺りはmid1Bなどともコンボになっており、男性の音域としても低いです。そのため、低音域にしっかり歌い慣れている必要があります。このDメロ以外では、mid1E,mid1F辺りが比較的多く登場します。
ちなみに、低音域が苦手な男性、また女性が歌唱する場合、Dメロをオク上げで歌うのもよいと思います。ただ、女性の声域ではBメロなどで登場するmid1Eがネックになります。そのため、女性が歌う場合は①キーを少し上げて、②Dメロの低音パートをオク上げで歌うのが良いと思います。
次に、地声最高音hiA#はDメロ後半(ラストサビ前)で登場します。この1場面以外では、同曲はhiAが非常に多く、全体で25回以上登場します。そのため、男性曲としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2つ程度下げてみてください(Dメロが少し犠牲になるかもですが)。
『インザバックルーム』は低音域も低く、キー下げはしにくいです。そのため、低音域も含めしっかり歌い慣れている人はいいですが、通常はあまりキー下げには向きません。その点でビギナーなどには取っつきにくいといえそうです。
『インザバックルーム』を原曲キーで歌唱する場合、mid2F#~hiA#辺りを地声でしっかり歌いこなせる力が求められます。この辺りは男性の音域としては高く、今回はhiAの登場頻度も高いです。そのため、「ある程度高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと思います。
同曲は、syudouさんのがなりなど歌声がかなり特徴的であり、表現力が問われます(Adoさんの『うっせぇわ』にも通じる)。その点でもしっかり歌い慣れておく必要があります。ただ、この辺りの音域にマッチする人は、表現を学ぶのに非常に良さそうだと私は感じました。
『インザバックルーム』はアッパーなバンド曲であり、歌詞なども特徴的です。また、syudouさんの歌唱表現なども学びが多いと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
コメント
酔いどれ知らずお願いします!m(_ _)m
私も最近気になってました。リストアップしておきます。