なお、同曲はアーティストおよびレーベルの公式チャンネルはミュージックビデオやLIVE音源などが公開されておりません。よって、当ブログにおいても、動画の添付は致しません。
『V.I.P』(シド)、V.I.P(SID)
【地声最低音】mid2A(A3)
★m2A[不]思[議と]とび[ら]の向こう[に]は【Bメロ】
★m2A[だ]れ[もが]くの[う]のm2E[果]てさ
【地声最高音】hiA(A4) ※全体で15回と多い
★憧れをいhiA[ま] m2F–m2G[つ[かん]だ]【サビ】
★身m2F[を]ゆF–m2G[だね[れ]ば]いい か[じ]は[この]G–hiA[手[に]
【補足】mid2F~hiAを含むフレーズ一覧
☆m2F[さあ 飛び]m2G–m2F#[込も]う]【頭サビ】
★m2D-m2E[明日から[生]ま[れ]変[わ]る[と]か]【Aメロ】
★m2F#[こ]のm2A[町]のスm2E[タイ]ルF#[とか]ぁ]
☆こm2F[こ]ちF–m2G[よ[く]う[た]hiA[れ][た]なら [さあ飛びG[込も]う]【サビ】
★(誰もが苦悩の果てさ)m2G–m2F#[お]れも]【2番Bメロ】
※☆の【飛び込もう】は微妙に音程が違う
まず、『V.I.P』(ブイ・アイ・ピー)についてです。この楽曲は、2012年にロックバンド・シドによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、2013年のベストアルバム『SID 10th Anniversary BEST』に初収録されました。同ベストはシングル曲のみならず、『御手紙』、『妄想日記』といったインディーズ時代の人気曲なども収められております。
さて、『V.I.P』は大高忍さんの同名漫画を原作としたテレビアニメ『マギ The labyrinth of magic』のオープニングテーマに起用されました。楽曲の質も相まって、『V.I.P』は配信で10万ダウンロードを記録し、日本レコード協会よりゴールド認定がなされております(Billion Hitsより引用)。シドの中でも人気の高いものの一つです。ちなみに、シドは同アニメに対し、2013年にも『ANNIVERSARY』を提供しております。
『V.I.P』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られております。低音域には余地が多いので、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいと思います。
同曲はアニメの主題歌らしく、頭サビで歌メロが作られ、勢いのあるバンド曲です。そうしたこともあり、全体的に高音寄りで、mid2E~hiAなどの中高音域が頻出します。そのため、ある程度高音域が得意な男性でもスタミナなどが必要不可欠になりそうです。
ちなみに、同曲は最低音が高い分、女性が原曲キーで歌唱することも可能です。女性の得意な声域などを感がると、「標準より低めの女性」などがより原曲キーにマッチしそうです。男性よりもむしろ女性の方が歌いやすい楽曲かもしれません。
最後に『V.I.P』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A(A3)~【地声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid2Aについては、Bメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、男性曲でmid2Aが最低音となる楽曲は、ほぼ「一般的な男性にとってはキーの高い作品」となります。今回の『V.I.P』についても、そうした傾向が明確に当てはまります。
一方、最低音が高い分、同曲は女性が原曲キーで歌唱することも可能です。一般的な女性も原キーで歌えなくないですが、通常は少しキーを上げた方がより声質が活きやすそうです。女性の場合、「標準より低め」くらいの音域の女性だと原曲キーがマッチするのではないかと思います。また、「歌い慣れてない女性」にも合いやすそうです。
次に、地声最高音hiAについては、サビを中心に登場します。登場回数は15回と多いです。また、同曲はhiAがロングトーンで登場する等、「地声最高音hiAの楽曲」としてはかなり高音感があります。そのため、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいといえそうです。一つの目安ですが、原曲キーから2つ程度下げてみてください(人によってはこれでも若干高いかも)。
『V.I.P』は低音域に余地があり、キー下げはしやすいです。同曲は音域自体は1オクターブと広くなく、キー調整の融通は効きやすいです。キー調整に抵抗がなければ、練習曲としても悪くないと思います。ただ、サビで転調がなされたり、リズムが取りにくいなど若干取っつきにくい部分があります。そのため、ギビナーには少し難しく感じる部分もあるかもしれません。
『V.I.P』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiAといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。先述のようにhiAがロングトーンで登場する等、男性としては高いです。また、全体を通してmid2E~hiAの音域が多く登場するため、スタミナは不可欠です。そのため、「(ある程度)高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすそうです。また、先述のように、「標準より低めの女性」、「歌い慣れていない女性」などもおすすめしやすいと私は判断しました。
『V.I.P』はアニメのオープニング曲らしい躍動感のあるバンド曲で、カラオケ等でも歌いやすいと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
コメント
もりっしーさんのスカパラと石原慎也の紋白蝶の音域解説が見たいです!
リクエストありがとうございます。
確かに、私もその曲気になってました。
リリースされてたんですね。
ありがとうございます。
とても知りたい曲だったので記事にしてくださって本当にありがとうございます♪
コメントありがとうございます。
慣れないとちょっと癖があるんですが
いい曲ですよね。
個人的には2番の歌詞も好きです。