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『本当はね、』( ヤングスキニー ) の 音域

こんにちは。今回はヤングスキニーの『本当はね、』(2022)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲です。
 なお、今回の『本当はね、』はリリース間もない楽曲であり、またAメロ等の歌い出しが若干聞き取り辛かったです。そのため、地声最低音は厳密さを欠いているかもしれません。ただ、核となるメロディーはほぼ網羅できていると思いますので、カラオケなどの練習にも参考できると思います。


『本当はね、』(ヤングスキニー)、Hontouhane,(Young Skinny)
『本当はね、』(ヤングスキニー)の音域







【地声最低音】mid1D#(D#3) ※重要度は低い

m2D#[本当]はね、m1D#[あ]なたが好き【Aメロ】

※mid1F#辺りを最低音としてもよく、見た目よりも高音寄り


【地声最高音】mid2G#(G#4)  ※全体で30回弱と多い

★最m2F#m2G#[低な[こ]とを]言っG#[ちゃっ]て]ごめんね【Aメロ】
m2G#m2F#[メイ]クも][アセット]もぜG#[ん]ぶあな]たのた[め]【サビ】
★意m2G#m2F#[地]張っちゃ]ってつG#[よ]がっちゃっ]

★私だって、私m2G#-m2F#[だっ]て]【ラストサビ】


【補足】mid2D#(一部略)mid2F#を含むフレーズ一覧

★恥m2D#[ずか]しい気持[ち]m2F#[全]部捨]てて  [い]まから【Bメロ】

★あなたm2D#[ご]のみの可愛いお[ん]なになりたい[わ]【サビ】
m2D#[本当]はさ、寝れないんm2F#[だ]ろ?]【2番Aメロ】
★あなたm2D#[ご]のみの可愛いお[ん]なになりたいm2F#[わ]ぁ]【ラストサビ】


 まず、『本当はね、』についてです。この楽曲は、2022年10月にリリースされたシングル作品です。配信限定のシングルでありますが、ライブ限定でCDとしてもリリースされております。バンドとしては、2枚目のCDシングルとなります。
 『本当はね、』はTik Tokで大きくバズり、最近はストリーミングランキングでもトップ10以内にランクインするようになりました。近年は、若いアーティストが短い期間でスターダムに上っていくことを多く目にするようになったと私自身強く感じます。

 ヤングスキニーは2020年にSNSを通じて結成された4人組のバンドです。これまでに2枚のミニアルバムをリリースしてきました。メディア媒体などでブレイクが期待される若手バンドなどに名前が挙がることもありましたが、今回取り上げる『本当はね、』が大きく知られ、知名度が急上昇しております。また、来年にはメジャービューも決定しているそうです(引用元)。


 『本当はね、』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性曲としてはやや高め(もしくは「高め」)のレンジで歌メロが作られております。図で示すより低音域は高いですので、キー下げはしやすいです。
 同曲の低音は見た目よりも高めです。そのため、女性が原曲キーで歌唱することも可能であると思います(一般的な女性がしっかり歌う場合は、キーを上げた方がより歌いやすそう)。具体的には、「高音域が苦手な女性」、「歌い慣れていない女性」、「弾き語りなどでカジュアルに歌う場合」だと女性に合いやすいのではないかと私は推測しました。
 同曲は、ミドルテンポのバンド曲であり、歌詞は女性目線で書かれております。そのため、男性ももちろんですが、女性が歌っても合いやすい歌詞世界ではないかと思います。



 最後に『本当はね、』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D#(D#3)~【地声最高音】mid2G#(G#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、やや高め(もしくは「高め」)です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1D#はAメロで登場します。このmid1D#は歌い出しの瞬間的な音ですので、mid1F#などをあてても違和感は少ないと思います。見た目よりも低音感はなさそうです。
 そのため、同曲は見た目よりもずっと低音域が高く、女性が原曲キーで歌唱することも一応は可能です(「標準より低めの音域の女性」がより歌いやすい)。反面、mid2D#~mid2G#辺りの中高音域が多いので、一般的な男性だと体力的にしんどくなりやすそうです。

 次に、地声最高音mid2G#はAメロやサビ等で登場します。登場回数は30回程度とかなり多いです。mid2G#は男性の音域としてはやや高く、これより高い音は歌い慣れた人であってもスムーズな発声が損なわれやすくなります。そのため、一般的な男性は少しキーを下げた方が歌いやすそうです。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください(♭1~♭2)。


 『本当はね、』は見た目よりも低音域に余地があり、キー下げはしやすいです。同曲は、基本的な歌メロの音域はそこまで広くなく、キー調整の融通は利きやすいです。歌い慣れた人はもちろんですが、ビギナー向けの調整なども可能なのではないかと思います。ただ、ボーカルかやゆーさんのような表現をするためには、しっかりとした練習が求められます。その点は、留意しておいてください。

 『本当はね、』を原曲キーで歌唱する場合、高音域はmid2D#~mid2G#といった中高音域を安定して歌いこなす力が求められます。このmid2D#~mid2G#辺りは全体を通して多く登場します。そのため、男性にとっては意外と高音感があり、体力が削られやすいです。そのため、「標準より高め~ある程度高音域が得意な男性」等が原曲キーにマッチしやすいと思います。先述のように、「標準より低めの女性」、「歌い慣れていない女性」なども意外とマッチするかもしれません。


 『本当はね、』は親しみやすい穏やかなバンド曲であり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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