なお、『カラカラ』はアーティストおよびレーベルの公式チャンネルでは、アニメのエンディングのノンクレジットムービーが公開されております。当ブログでもその動画を添付いたします。動画では1番のメロが確認できます(ストリーミングはフル配信中です)。
『カラカラ』(結束バンド)、Kara Kara(Kessoku Band)
【地声最低音】mid1G#(G#3)
★愛された方が 確かに無双的m1G#[だ]けれど【Aメロ】
★冷たい夢から目覚めて痺れるm2A–m1G#[か[ら]だ
【地声最高音】hiC#(C#5) ※全体で15回程度
★いhiB–hiC#地[ざ 踏[み]込め 確かなhiA[こ]となど一[つ]もないけれB地[ど]【Bメロ】
★hiB–hiC#地[カラカラ騒ぐ思考飛[ばし]て【サビ】
★hiC#地–hiA[つ]か]い切らなC#–hiB[く]ちゃ]今
【裏声最高音】hiE(E5) ※サビで登場
★まhiB[え借りしてるこのい]hiE裏–hiD#[の]ち]を]【サビ】
★(使い切らなくちゃ今) hiD#裏–hiE[こ[の]瞬間(とき)も
【補足】hiA~hiC#を含むフレーズ一覧
★重大なhiB裏[問題]かhiA–B[か[え]て眠る【Aメロ】
★スカート揺れるきょhiB–hiA[うしつ]の]す[み]で【アウトロ】
★ずっと溢れhiB[る] hiA[ゆ]め[をB[抱]きしめてた
★「きっとやれるわ」 やれhiC#裏–hiB[る]わ]
まず、『カラカラ』についてです。この楽曲は、2022年にアニメ『ぼっち・ざ・ろっく』に登場するロックバンド【結束バンド】によりリリースされたシングル作品です。同曲は配信限定のシングルであり、アルバムとしては、12月に発売予定のアルバム『結束バンド』に初収録されました。
『カラカラ』は、はまじあきさんの同名漫画を原作としたアニメ『ぼっち・ざ・ろっく』のエンディングテーマとして4~7話で放送され、配信シングルとしてリリースされました。
結束バンドの楽曲は、基本的にはボーカルの喜多郁代(CV 長谷川育美)が担当しているのですが、今作については、ベースギター担当の山田リョウ(CV 水野朔)がメインボーカルとなっております。
さて、『カラカラ』はアップテンポのバンド曲です。これまでに結束バンドとしてリリースされた作品としては変拍子などが用いられたオルタナ感が強い作品です。そうした中で、AメロBメロサビといったJ-POPとしての構造を構築しております。AメロBメロ辺りは、慣れないとリズムなどが取りづらい部分もあるかもしれません。
同曲の作詞作曲は、tricot(トリコ)の中嶋イッキュウさんが担当しました(編曲は三井律郎さん)。tricotは変拍子が用いられたマスロック・ポストロックなどの要素を持ったバンドですが、そうした音楽性が『カラカラ』にも垣間見えます。
『カラカラ』の音域的な特徴についてです。同曲は、一般的な女性の音域と比べ、高めのレンジで歌メロが作られております。低音域には余地があるため、一般的な女性は少しキーを下げてもよさそうです。
同曲は、AメロBメロサビというJ-POPらしいメロですが、歌い出しのAメロからhiBが登場する等、女性曲としてはやや高音寄りのメロディーとなっております。そのため、高音域が苦手な方などはより高音感を感じやすそうです。逆にある程度高音域が得意な女性の場合は、楽しく歌えそうです。
ちなみに、同曲を男性が歌う場合は、当然キーを下げた方が歌いやすいと思います。『カラカラ』は全体的に声域が高めであり、声も柔らかいです。そのため、男性にとっては人気曲の『ギターと孤独と蒼い惑星』(過去記事)、『青春コンプレックス』(過去記事)などよりも取っ付きづらい印象です。ただ、ガールズポップ感の強い『なにが悪い』(過去記事)よりは中性的であるため、裏声などが得意な男性だと原曲に近い表現がしやすそうです。
最後に『カラカラ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G#(G#3)~【地声最高音】hiC#(C#5)、【裏声最高音】hiE(E5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、やや高め~高めといったところです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1G#はAメロで登場します。この辺りは女性の音域の範囲内です。高音域が非常に得意な女性などは少しキーを上げてもよいかもしれません。
次に、地声最高音hiC#はBメロやサビを中心に登場します。登場回数は15回程度と多いです。また、同曲は地声のhiBと裏声hiEなどが登場する等、地声と裏声の往来も多いです。そのため、一般的な女性は少しキーを下げた方が歌いやすいと思います。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。
『カラカラ』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。そのため、歌い慣れた人であれば、自分の得意なレンジに調整することができそうです。一方で、同曲は音域がそこそこ広く、またサビなどでは裏声と地声の往来が激しいです。そのため、ビギナーなどの場合はもしかしたら一部難しい部分がでてくるかもしれません。もし難しいと感じた場合は、別の易しめの曲と並行して練習してください。私個人としては、「滅茶苦茶には難しくはないが、他にももっと易しい曲もある」という位置づけです。
『カラカラ』を原曲キーで歌唱する場合、hiA~hiC#といった高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。また、今回は裏声も一定数登場しますので、地声と裏声の使い分けも不可欠です。それらを踏まえて、「標準よりやや高め~ある程度高音域が得意な女性」辺りが原曲キーで歌いやすいのではないかと私は推測しました。
『カラカラ』はアッパーなバンド曲であり、カラオケでも歌いやすいと思います。また、話題となったアニメのテーマ曲であり、思い入れの強い方も多いと思います。個人的には、「前借りしてるこの命を 使い切らなくちゃ」というサビの歌詞も面白いと感じました。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
コメント
hiBあたりで裏声も使われてて繊細ですよね、あとサビの「カラカラ騒ぐ思考飛ばして」ら辺もキーは低くないのに繊細でテンポも早く非常に難しいです(ここはhiBだと思うんですが男性が歌う場合もっと張った感じになってしまう)
地声最高音はDくらいかと思いましたが思ったより半音低かったです
色々ためになりました(記事が2つ上げられてるとは知らずに今気付きました)
山田リョウがコレ歌ってるのエr…エモいですよね
ぴたっくまさんコメントありがとうございます。
記事が書き上がったのが0時過ぎてたので、
今日の夕方にでも改めてツイートしようと考えていたのです。
なので、気付かないのが自然ですw
この曲の柔らかい声の使い方は男性だとかなり難しいですよね。
確かにサビメロのテンポ、変わりますよね。その辺は言われて改めて気付きました。
これ歌えるリョウは、ホントに何でも揃ってますよね。
ベースも歌もルックスもキャラも。
山田リョウみたいな切ない(自分的にはセクシーにも感じますw)声で歌うのは不可能ですね音域的には自分のレンジなんですが
ひとりぼっち東京、あのバンド、星座になれたら もお願いします
3曲リストアップしておきます。
自分も楽しみです。
Thank you.