『生命線』(ReoNa)、Seimeisen(ReoNa)
【地声最低音】mid1G#(G#3)
★手のひらm1G#[に]刻[ま]れてる 継ぎ接ぎ[の]ような [そ]の線に【Aメロ】
【地声最高音】hiC#(C#5) ※全体で4or5回
★ゾクリとみゃhiC#–hiB[く]を]打つ いのm2G#[ち]のせ[ん]【サビ】
【裏声最高音】hiC#(C#5) ※ラストサビで1or2回
★時にhiC#裏–hiB[は]つ]きを 月にG#[は]愛を[ぉ] 愛に[は]罪を【ラストサビ】
【補足】mid2G#~hiBを含むフレーズ一覧
★こm2G#[わ]れかけの世界 く[ず]れそうで目hiB裏[眩]【Bメロ】
★ナイフm2G#–m2F#[でな]ぞっ]て伸ばしてしまえたら【サビ】
★(ねぇ、誰か教えて) 月m2G#[が]見えhiA[る]なら]
★けm2G#–m2F#[さ]な]いで きG#[え]な]いG#[で]【Dメロ】
まず、『生命線』についてです。この楽曲は、2022年に女性歌手のReoNaさんによりリリースされたEP作品『月姫 -A piece of blue glass moon-』に初収録されました。フルアルバムとしては、今年の3月にリリースされた『HUMAN』に収録されております。同アルバムには、アニメ(『シャドーハウス』の主題歌となった『ないない』と『シャル・ウィ・ダンス?』などのシングル曲が収録されております。
さて、『生命線』は、先述のようにゲーム『月姫 -A piece of blue glass moon-』のために書き下ろされました。同ゲームは、元々2000年に同人ゲームとしてリリースされた『月姫』が始まりとなり、これまで多くの派生作品、アニメ・漫画化などもなされてきました。2021年には、リメイク版の『月姫 -A piece of blue glass moon-』がリリースされるに至りました。ReoNaさんは同ゲームの楽曲『Lost』、『ジュブナイル』、『Believer』も担当しております(楽曲制作はいずれも毛蟹(LIVE LAB.)が担当)。
『生命線』の音域的な特徴についてです。同曲は、大よそ一般的な女性の音域の範囲内で歌メロが作られております(最高音が若干高いかもですが)。そのため、多くの人が原曲キーでもマッチしやすいと思います。また、高音域が得意でない人もキーを下げると、ある程度マッチするのではないかと推測されます。
同曲は、全体でみるとmid2F#~mid2G#辺りが多く、hiA以上がサビの一部に限定されます。そのため、hiA以上の中高音域だけなく、mid2G#以下の少ししっとりした歌唱表現が重要です。ボーカルのReoNaさんは囁くような声質が特徴的な歌手で、そうしたニュアンスまで表現するのは大変ですが、音域的には標準的な人でも取っつきやすそうです。
『生命線』を男性が歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。ただ、今回はhiA以上が登場する場面も多くなく、「高音域が非常に得意な男性」だと原曲キーでの歌唱も可能かもしれません。ただ、ReoNaさんのようなニュアンスで歌いこなしたい場合、やはりキーを下げた方がマッチしやすいと思います。
最後に『生命線』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G#(G#3)~【地声最高音】hiC#(C#5)、【裏声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内(一部が少し高いかも)です。以下、見ていきます。
まず、地声最高音hiC#はサビで登場します。登場回数は4回程度です。このhiC#は女性の音域の範囲内、もしくはやや高めのレンジに当たり、人によってはスムーズな発声が損なわれうるかもしれません。高音域が得意でない女性などは少しキーを下げてもよいと思います。一つの目安ですが、原曲キーから1つ程度下げてみてください。
同曲はhiA以上の高音域が求められる場面が多くなく、高音域がそこまで得意でない人でもある程度原曲キーでチャレンジしやすいです。ビギナーなども少しずつ練習を重ねることで、努力が比較的報われやすそうです。
『生命線』は低音域に余地があり、キー下げも可能です。そのため、歌い慣れた人であれば自分の得意なレンジに調整することができそうです。また、ビギナーなどの調整もある程度可能であります。そのため、練習曲としては比較的使いやすいのではないかと私は判断しました。ただ、もしキー調整を下手難しいと感じた場合は、より易しい曲と並行して練習してください。
『生命線』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G#~hiC#といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はhiA以上が登場する頻度がそこまで高くないので、標準的な音域の女性でもマッチする可能性があります。よって、「標準~標準より高めの音域の女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。逆に、高音域が得意な女性だと、少しキーを上げても良いかもしれません。
わたしなりの印象ですが、『生命線』はサビ以外の場面も印象的であり、AメロBメロDメロなどのしっとりした場面の歌唱も重要になります。そのため、低音域も気を抜かずに、ReoNaさんの表現を参考依していきたいです。
『生命線』はアッパーなバンド曲ですが、最近のJ-POPと比べるとメロも速くなく、歌いやすそうです。音域が合う人であれば、練習曲としても使いやすいと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。