『再会の終わり』(ミテイノハナシ)の音域

★降hiA#[り出し]m2G裏[た] G地-m2G#[あ][め][に]強くきm2F[ざ]んだ【サビ】

★失ってしまうんだろう 枯m2F[れ]るF[ま]m2G[で]【2番Bメロ】

　まず、ミテイノハナシさんについて少し説明します。ミテイノハナシさんは、以前はAruという名義で歌い手をしており、ボカロ曲を中心にカバーをしておりました。その後、2019年に初のオリジナル曲として、ミテイノハナシ名義で今回取り上げる『再会の終わり』を発表します。
　2021年7月には、TVアニメ『ピーチボーイリバーサイド』エンディングテーマとして、『夜を越える足音』を書き下ろし、トイズファクトリーよりメジャーデビューします。現在、19歳の若いシンガーソングライターであり、今後の活躍が益々期待されます。


　さて、『再会の終わり』についてです。この楽曲は、2019年に男性シンガーソングライターのミテイノハナシさんによりリリースされました。ミテイノハナシとして初のオリジナル作品であり、自身で作詞作曲編曲を手掛けております。
　『再会の終わり』はミテイノハナシさんのYouTube公式チャンネルでMVが公開されており、2021年8月現在、80万回ほどの再生回数を記録しております。初投稿の作品としては異例のヒットです。

　『再会の終わり』はアップテンポのギターロックナンバーです。AメロＢメロサビといった形で歌メロディーが作られております。2番はサビが無く、間奏を挟んでラストサビへと展開していきます。こうしたアレンジは、最近特に増えていると感じます。サビが1回少ない分、コンパクトになっており、演奏時間もほぼ4分程度になっております。

　『再会の終わり』の音域的な特徴についてです。同曲は、おおよそ一般的な男性の声域で歌メロが作られております（一部若干高いところがあります）。私なりのイメージでは、BUMP OF CHICKENなどに近いレンジではないかと思います。J-POPの男性曲と比べると、手を付けやすいレンジですが、若干低音域が多めに登場します。そのため、キー下げの余地は少ないです。

　最後に『再会の終わり』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A#(A#3)～【地声最高音】mid2G#(G#4)、【裏声最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内、もしくは若干高いといったところです。以下、見ていきます。

　まず、地声最低音mid1A#はAメロで登場します。このmid1A以外にもmid1C,mid1D等が多く登場しますので、意外と低音が辛いのではないかと思います。高音域が得意な方はキーを上げてもよいかもしれません。

　一方で、地声最高音mid2G#はサビで1回ずつ登場します。同曲はサビが2回だけですので、曲全体で2回です。この辺りは、一般的な男性の声域よりも若干高く、またmid2Gとのコンボになっております。頑張って歌唱するのもよいですが、場合によってはキーを下げてもよいと思います。各々の状況に応じて対応してください。mid2G#は一般的な男性の声域のボーダーラインにあたるような音階であります。歌い慣れた人であっても、人によってはこの辺りからスムーズな発声が損なわれやすくなります。

　『再会の終わり』は低音域が低く、キー下げの余地は少なめです。キー下げが不可能というわけではないですが、「歌い慣れた人が微調整する」という使い方が一般的になるのではないかと思います。そのため、ビギナー向けの練習曲としてはやや使いにくいかもしれません。もし、同曲を歌唱していて、難しいと感じた場合は、別の易しめの曲と並行して練習してください。

　『再会の終わり』はある程度歌い慣れて、カラオケなどが得意という人はチャレンジしやすい楽曲なのではないかと思います。先に述べたように、レンジ的にはBUMP OF CHICKENやRADWIMPS辺りに近い（少し高いかも）です。カラオケなどでもチャレンジしやすいですので、興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。